クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2017年01月

2016年のスズキ登録車販売、初の10万台オーバー。どのブランドが喰われたか?

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スズキの日本国内販売、届出車52万台、登録車10万台

スズキといえば軽自動車という時代ではありません。イグニス、バレーノ、ソリオ、そしてFMCしたスイフト。いまや登録車(いわゆる白ナンバー)でも存在感を増しております。その証拠に、昨日発表された販売データ速報によれば2016年暦年での登録車販売が同社として初めて10万台を超えたとのこと。
スイフト、ソリオといったラインナップは従来からありましたが、クロスオーバースタイルの「イグニス」、インド産プレミアムコンパクトの「バレーノ」といった新戦力が、登録車販売を底上げしたことが初の10万台につながったのでありましょう。それにしても日本という限られた市場において、スズキが増えた分、他のブランドが減っているのかどうか。

もっとも、登録車(乗用車)全体でいえば2016年実績は前年比10万台増の280万台と成長しておりますので、スズキの登録車も波にのったといえるのかも? いえいえ、数字でいえば登録車全体では前年比103.6%ですから、スズキの伸びは市場以上であるのは間違いありません。

マツダあたりが、スズキに喰われた……のかもしれませんが、さて?
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なぜ日産ノートはACコンセントを用意しなかったのか!

発電するクルマなのに、なぜか家電を使うことは考えていない日産ノートe-POWER
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1.2リッターエンジンの発電機を積んでいる日産ノートe-POWER。発電機を積んでいるクルマであれば、アウトドアレジャーや非常事態に家電を使えることを期待してしまうわけですが、AC電源のコンセントはおろか、USB電源ソケットさえ備わっていないのでありました。同時期に誕生したミニバン「セレナ」には最大6個のUSBソケットが用意されているにもかかわらず、です。

装備によって価格が上昇してしまうのを嫌う価格帯のモデルでありますし、DC12VのアクセサリーソケットにUSBに変換するアイテムを刺せば実用上の問題はないという判断かもしれませんが…。それにしても、せっかく高性能でクリーンな発電機を積んでいるのであれば、その電力をアウトプットできないというのはもったいないと思う限り。某FCVのようにCHAdeMO端子から大量に電力供給できるほどの装備は求めませんが、一部のハイブリッドが備えているAC100Vコンセントくらいは、メーカーオプションでも用意しておくことでe-POWERのメリットがわかりやすくなったと思うのですけれど……。


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クルマの背景やキャラを知っている人に読んで欲しい一冊「るり姉」

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水色のマーチ、埃だらけのワゴンR、レビンから乗り換えたラルゴ。そして8人乗りのトヨタ・ノア

先日、国内線に乗ったとき機内誌で書評を見かけて気になったので買ってしまった小説「るり姉」。

2009年に初版という、この小説。届いた日に第二章まで読み進め、残りは移動の電車内で一気読み。その内容はともかく、登場するクルマのリアリティが印象に残ってしまったのは、職業病でしょうか(汗)

最初に登場するのは「室内がゴミであふれた水色のマーチ」。おそらくK12・5ドアなのだろうな、と想像しながら、そのクルマが持つキャラクターと登場人物のマッチングにニヤニヤして読み進めると、次に登場したのが、「掃除なんてしたことがないという埃だらけのワゴンR」。こちらはMC系の2代目もしくは、CT系の初代モデルの姿が浮かんだのしてた、その表現に。

そして、この作者がクルマのことに詳しい(よく調べている)と感心したのが、3番目に出てくる「200万円をかけて改造した86レビンから乗り換えたラルゴ」。ハチロクからの乗り換えということは、ミニバンであってもFRでありたいというオーナーの”せめてもの抵抗”でW30系のハイウェイスターを選んだ様子が目に浮かぶ……のは自分だけでしょうか。そして、最後の章ではラルゴからノアに買い換えたということが書かれています。

そして、子供の誕生を前にして、ヴォクシーではなく「ノア」を選んだというのが、パパになるぞ感が強調されていると感じてみたりしながら、こんなことを考えるのは、きっとクルマ好きだけだろうな、とまたニヤニヤしながら読了したのでした。

そうしたクルマ好きの琴線に触れる絶妙なセレクトはともかく、その構成も実験的でおもしろい小説でした。ぜひ!



【追記】
じつは、登場人物が運転している、この4台以外にも「プレオ」という名前がでてきたのは、そのセレクトの通具合に驚いたのでした(汗)

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スバルの希少な6MT・ビスカスセンターデフAWDに乗ってみて

希少価値ゆえに美化されすぎのフォレスター6MT、しかしスバルAWDの基礎体力を感じた
先日、富士重工業がメディア向けに開催した「オールラインナップ雪上試乗会」。幸い、お声がかかり、いまのスバルAWDをあまねく味わうことができたのでした。
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オールラインナップでありますからスバルのラインナップ中、おそらくもっとも希少といえる、6MT+ビスカスセンターデフAWDの個体も用意されておりました。それが、フォレスター2.0iの6MTグレード。とはいえ、2017年1/22をもっとフォレスターはオーダーストップとなっておりますので、この仕様が今後も購入可能なのかは定かでないのですが……。ちなみに、個人的に日本導入を熱望している北米向けのWRX・FA20ターボ+6MTグレードも、フォレスターと同様のビスカスセンターデフAWDで、そうしたグローバルモデルの駆動フィーリングを想像する意味でも、貴重な試乗体験になったことは間違いありません。

希少価値ゆえなのか、このビスカスセンターデフと6MTの駆動系は、非常に高い評価を受けているフシもあります。とはいえ、実際に乗ってみるとシフトレバーやクラッチペダルのストロークは長めで、いわゆる実用的SUVの雰囲気ムンムン。シフトフィールもグニッとした感触で、スバル的ではありますが、WRX系の6MTとは狙いがそもそも違うのだろうな、と感じた次第。
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そんなわけで、6MT自体にはそれほどの感激はなかったのですが、ビスカスセンターデフAWDは想像以上の出来でありました。いまやスバルAWDのスタンダードといえる「ACT-4」をはじめ、他のスバルAWDシステムは電子制御で『安心と愉しさ』を生んでいる印象でしたが、このビスカスセンターデフでもそうした走りのフィーリングは共通。つまり、電子制御で演出しているのではなく、スバルのシンメトリーAWDは、素性として『安心と愉しさ』を持っていることを再確認する機会となったのでした。むしろ、AWDとしてのわかりやすさではビスカスセンターデフシステムが勝っている点もあり。もっとも「ACT-4を止めてビスカスセンターデフに戻すべし」と思うほどではありませんが…。それでも、ビスカスセンターデフを古臭いと言い切ってしまうのに躊躇するほどの仕上がりを感じた次第(古くからあるシステムであることには間違いないにせよ)。

なにが特徴的というのではなく、「同じコースをACT-4やVTD-AWDと同じ感覚で走ることができる」という点が記憶に残ることが、ビスカスセンターデフAWDの完成度の高さを示していると言うと、ご理解いただけますでしょうか?

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蘇るアルピーヌは、フラットフロアでリアディフューザーを備える

復活するアルピーヌの軽量アルミ製モノコックボディがチラ見せされましたが、今度はアンダーフロアの空力性能をアピールであります。
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新生アルピーヌの市販モデルはオーソドックスかつ本格的なアンダーフロアの空力処理
このイラストを見る限り、フラットフロアとリアディフューザーを組み合わせることで、流速を高めるといったオーソドックスな手法をとっている模様。そして、ディフューザーの中央にエキゾーストの出口を置いているようなのは、市販スポーツカーらしい処理にも感じるのです、ハイ。

こうして、小出しに情報を出す手段も、ディザーとしてはオーソドックスな感も否めませんが…(汗)


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モータースポーツを身近に感じる? やっぱり「改造車」はアガります!

580馬力を発生するスバル水平対向エンジンを積んだGRCマシン
まさに待望、スバルのGRCマシンの音を聞き、間近に見る(ちょっとだけ触る?)という経験は、拙ブログのエントリやWEBメディアへの寄稿というカタチでアウトプットしておりますが、じつは下回りやエンジンの撮影はNGといったシークレットテストだったのです。もっとも、最初はクルマが走っている姿を遠目にするだけの可能性も考えて、はるばる本庄サーキットまで向かったわけで、コクピットを撮影できるだけでも十分以上。そして、個人の経験としては撮影NGのエリアについても、じっくり見ることはできましたし…。
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それにしても、モータースポーツ専用車(いわゆるフォーミュラなど)と異なり、こうした市販車ベースの改造車というのは、身近に感じる部分もあって、気持ちが盛り上がります。このあたり、プロモーションとしての分かりやすさがあるカテゴリーでもありましょう。とはいえ、下回りを見てしまうと、ユーザーレベルでここまでの改造をするのはかなり難しいであろうと思えるのも、また事実ではあります(汗)

エンジンについては、45mmのリストリクターをつけているとはいえ580HP/5800rpmでありますからチューニング次第では不可能な数値ではない印象も。2.0リッターのまま5800rpmで580馬力を出すという条件になると、急に難易度は上がるかもしれません。駆動系の改造具合はチューニングのレベルを超えているとはいえ。

そういえば、その昔スバルEJ系エンジンの市販ブロックは600馬力手前くらいにリミットがあるという話を聞いたことがあったような気もしますが、さて?


精進します。
  




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