
2016年に乗ったクルマで意外だったモデルといえば、ホンダの燃料電池車「クラリティFC」も記憶に残るところ。ほぼ一般ユーザーが乗らないといえるクルマだけに乗り味がどうこうといった類のクルマではないでしょうが、だからこそ一般道での試乗は貴重な体験になったのかもしれません。
トヨタMIRAIと比べると、ずっとジェントルでスムースなサルーン
しかも、某社が所有するトヨタの燃料電池車MIRAIと続けて運転できたのは、本当に有り難いと感じる経験でありました。そして、ホンダ・クラリティとトヨタMIRAIという2台の燃料電池車を比べると、おそらくブランドイメージとは異なるドライブフィール。一言でいえばMIRAIはダイナミックで、クラリティはジェントル。ショーファードリブンとしての評価でいえば意外にもクラリティに軍配があがるという印象。
外観でいえばクラリティの空力ボディはドライバーズカー的でありますが、運転しているときのNV由来の刺激はMIRAIのほうが明確に感じられるという風に言い換えることもできましょうか。そして、たった2台しか市販車としては存在していない燃料電池車であっても、メーカーによって味付けが異なるというのは、将来につながる大きな気付きでありました。
これから電動車両が増えていくでしょうが、電動車両だからこそ味付けの自由度が大きくなり、より作り手の意思は明確に感じられるであろうと想像できるのです。
精進します。



