クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2016年07月

NSX GT3、ただいま開発中【動画】

つい先日、カーボンカウルのNSX GT3がフォトデビュー したと思ったら、今度はアメリカのアキュラからオフィシャル動画の公開であります。


 
10数秒の短い動画ながら、NSXのピュアレーシングな面を感じさせれる、スクープ風ムービー。
What’s more menacing than the exposed carbon fiber bodywork of our NSX GT3 racer? How about the scream of a 3.5-liter, twin-turbocharged engine? Turn-up the volume to hear the U.S. NSX GT3 test for North American competition. Visit Http://www.Acura.com/NSX to build your own Acura NSX supercar.
ベースモデルからハイブリッドシステムを取り外したであろう3.5リッターV6ツインターボの咆哮を、『音量を上げて楽しんで欲しい』といった自信満々なメッセージ。マルチシリンダーの高周波を期待している向きにはターボというだけで不満に思うかもしれませんが、力強さを感じさせるサウンドには期待が高まるのですが、いかが?

精進します。
  







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次期インプレッサは18インチのADVANタイヤ。銘柄はNDロードスターと同じ!

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先日、日本仕様のプロトタイプ(おそらく建前で、ほぼ市販状態)をお披露目したスバル・インプレッサ。この秋発売という5代目モデルの足元を支えていたのは、横浜ゴムのADVAN Sport V105(225/40R18 88W)でありました。

尖ったスポーツタイヤではないにせよ、アドバンスポーツの、それも市販モデルと同じパターンのタイヤを履いているというのは、かなり意外。この選択(おそらくスポーティグレードでしょうが)はスバルがインプレッサを、どのように捉えているかを示しているようにも思えたのでした。

インプレッサの市販時に、このタイヤが指定になるかどうか不明ですが、サイズは違えどADVAN Sport V105といえばマツダ・ロードスター(ND)の新車装着タイヤでもあり、ヨコハマタイヤのラインナップでいえばグローバル・フラッグシップタイヤ。つまり、スバルがインプレッサに、このタイヤを選んだということは、中身は専用設計でありましょうが、作り手としてはハンドリングを軸とした走りに対して強い意思を入れていることを示しているように感じたのですが、さて?

そして、新型インプレッサでは、これまでとは異なる「スバルグローバルプラットフォーム」を採用することは既報の通りでありますが、すでに現行インプレッサ系のシャシーでも、前後タイヤのトレッド面をしっかり使うフットワークは実現しているという印象もあり、225幅のアドバンスポーツとどのように履きこなるのかに興味津々なのであります、ハイ。

精進します。


  







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マツダ、本格的に下げ傾向。底はまだまだ見えず?

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マツダの平成29年3月期 第1四半期決算短信(リンク先はpdf)が発表されました。

前年同期比との比較で、売上マイナス3.7%、営業利益マイナス1.7%、経常利益マイナス17.7%、四半期純利益マイナス42.2%……赤字ではないのでそれほど心配いらないという見方もあるかもしれませんが、国内での販売不振は、マツダの失速を示していたのかもしれません。

もちろん販社による国内販売とメーカーの売上や利益がリンクしているわけではなく、輸出や海外生産も見ていかないといけないのですが、現実として数字を見ると、非常に厳しいという印象。すくなくとも楽観できる状況とは思えないのでありますが(汗)


海外ではCX-4、CX-9というニューモデルの投入で、今期内の上昇も期待できる要素はありつつ、国内についてはアクセラのマイナーチェンジだけでは一気に流れを変えるのは難しいように思うのですが……。


精進します。
  







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自動運転技術とシリーズ・ハイブリッドのマッチングはいかに?

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日産が2016年上半期の実績速報を出した際の副社長のコメントに気になる一文あり。
日本では、自動運転技術『プロパイロット』および新しいシリーズハイブリッドシステム『e-Power』を搭載したモデルを発表し、日産が画期的な技術を市場へ投入していきます。
渋滞時のドライバーアシストまでも可能とした「プロパイロット」は、間もなく登場するであろうセレナに搭載されることがアナウンスされているわけですが、『e-Power』については6月の株主総会に次ぐ表面であり、それがシリーズ・ハイブリッドだと公式に表記されたのは初めてでは?

シリーズ・ハイブリッドということは、エンジンと発電モーター、駆動モーターに二次バッテリーから構成されるパワートレイン。おそらくプラグイン化も視野に入っているのでありましょうが、シリーズ・ハイブリッドという表現からは、ひとまずプラグイン(外部充電)をしない、シンプルでアフォーダブルなシステムを目指しているという印象を受けますが、さて?

いずれにしても駆動を電気モーターだけに頼るということは、変速比も固定のシステムとなるはずで、そうなると電動車両らしい雑味のない、スムースな加速感が期待できるわけです。電動車両ならではの加減速でのピッチングが抑えられるという点において、どのセグメントに搭載しても、内燃機関のライバルとは一線を画した乗り心地が期待できるといえそう。

そうしたメリットは自動運転技術とのマッチングもよさそうでありますから、『プロパイロット』と『e-Power』の両方を搭載したモデル(それが今期に出てくるかは不明ですが)が生み出すであろうフィーリングが気になる今日このごろ。近未来と思っていたものが、現実になるという点でも興味津々なのであります、ハイ。


精進します。
  







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スバルの歩行者保護エアバッグ、続報。

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こちらの画像は、のカバー部分。ということで、気になるエアバッグについては、他社が採用しているものをサプライヤーから買ってきたのではなく、バッグ本体火薬センサーと異なるサプライヤーから調達している独自開発。現時点ではインプレッサ自体の値段が公表されていないので、エンジニア氏との会話から想像するほかありませんが、Cセグメントであり、スバルのラインナップとしてはベーシックといえるインプレッサ全車に標準装備できるくらいのコスト感に抑えているよう。

そして、正面から見るとAピラーのほとんどをカバーしているというほど範囲が広く、歩行者であれば身長2.2m程度まで頭部保護を可能としているのも注目点。先日、別の場所でサイクリストの頭部保護について聞いたことがあるのですが(参考リンク:下にスクロール)、衝突安全性の向上に伴い自動車のAピラーというのは硬くなる傾向にあって、子ども用ヘルメットでテストをすると、よくあるような発泡スチロールをFRPでカバーしたようなタイプのヘルメットではほとんど保護効果がなく、いわゆるドカヘルタイプと呼ばれるようなヘルメットにする必要があるのだとか。



転倒時の路面との接触から怪我を防ぐという意味もあるヘルメットですら効果を薄くしてしまうほど、細く硬いAピラーは攻撃性が高いということ。であれば、スバルがインプレッサで実現したAピラーの大半を覆うような歩行者保護エアバッグというのは、かなーり安全性に貢献するという印象なのです。

車両の衝突安全性が上がったことで、目に見えて乗員の死亡事故が減っている昨今でありますが、その一方で歩行者の死亡事故は、とくに高齢者を中心にまだまだ件数が多く、こうした装備が少しでも死亡事故の低減に貢献するのであれば、初物から標準装備したというのは英断となりそう。

なお、歩行者を検知するセンサーは圧力式で、バンパーの裏(というかリインフォースメント)に沿うように端から端まで設置されているので、バンパーに当たるような事故であればエアバッグは展開するという仕様。逆にいえば、現時点ではフェンダーで引っかけるような事故では展開しないようですが、それは今後の課題ということでありましょうか。

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それにしても、アイサイトといい、この歩行者保護エアバッグといい、「安全装備のスバル」といったブランド力を高めているように感じる今日このごろ。スバルの規模からするとリソースの使い方としては成功しているといえそうですが、さて?

精進します。


  







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ホンダと大同特殊鋼の「重希土類完全フリー磁石を使ったハイブリッド車用モーター」

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2016年秋に登場予定のホンダのコンパクトミニバン「フリード」に、レアアースフリーのネオジム磁石を用いた駆動モーターを採用するとの発表あり。
大同特殊鋼株式会社と本田技研工業株式会社は、ハイブリッド車用駆動モーターに適用可能な高耐熱性と高磁力を兼ね備えた、重希土類完全フリー(不使用)熱間加工ネオジム磁石を世界で初めて実用化し、Hondaは、今秋発表予定の新型「FREED(フリード)」に採用します。
手短にすると、製法と形状をダブルで工夫することでレアアースを使わないネオジム磁石を量産できた、という話。すなわち大きな資源リスクを回避したわけですが、よくよくリリースを見てみると、生産はダイドー電子でなければできないようですし、その材料もカナダの特定社から手配しているということで、調達の自由度が上がったという印象は受けないのですが……。いや他のサプライヤーに対する選択肢の提示という点は優位でしょうし、もちろん、カントリー・リスクを考慮すると、十分に調達面でのアドバンテージがあるということなのでしょうけれども(汗)

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それにしても、現物を見るのが楽しみなモーターであります、ハイ。

精進します。
  







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