クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2016年06月

メルセデス、その独自の操作系の狙いは囲い込みブランディング?

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Mercedesのクルマといえば、印象的なのはシートのカタチを模したパワーシートの操作系。それもドアについているというのは直感的で扱いやすいと評価は高いところ。

もっとも、こうした仕様にできるのは、ある意味で広くパワーシートを採用しているからで、非パワーシートが多いクルマでこうした操作系を採用すると空き地が目立ってしまうので、ごく一部のグレードにしかパワーシートを採用していないようなクルマでは採用しづらい操作系でありましょうが。

一方で、最近のメルセデスはシフト操作が独特のコラムからちょこんとレバーを生やしているタイプ。国内仕様には操作方法を示すコーションステッカーが貼ってあるように、こちらは直感的には操作しづらいとメーカー(インポーター?)が認識しているはずで、このあたりの独自性というのは単純に人間工学に基くというよりは、他と違うことを重視したブランディングの一環というか、ユーザーの囲い込みという意味合いもなくはないのでは? と感じることもあったり。

まあ、慣れてしまえば問題ない話なのですが、他社と異なる操作系の「慣れ」を利用することに、囲い込みブランディングの本質的な狙いがあるのかしれないと思ったりする今日このごろなのでありました(汗)



精進します。
  







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英国がEUから離脱、という国民投票の結果を受けて…

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イギリスの国民投票により、国民の意思としてEUからの離脱を宣言。実際のタイミングや行程は不明で、明日から離脱というわけではないようですが、為替や株などは右往左往状態で影響を受けている模様。

その辺りが落ち着くまで時間はかかるでしょうが、おそらくポンド安のトレンドは変わらない、むしろ加速すると予想されるところ。

一端を切り取ってあれこれいうのはビジネスとしては何ではありますが、クルマ好きの目線でいえば、ポンド安になるとブリティッシュスポーツカーの日本での販売価格が安くなるのでは? という期待が高まるわけですが、さて?

画像は2016年から日本に上陸をはじめたZENOSですが、ほかにもロータスなどポンド安で期待できるモデルは少なからず存在するのであります。ジャガーやランドローバーは、インド資本なので微妙かもしれませんけれど……。

さらにいうと、これまでイギリスで生産してきたシビックタイプRも、次期型が同様であれば日本での価格に期待したくなるのでありました。あまりに気の早い話でありますが(汗)

しかし、ホンダ以外にもトヨタや日産はイギリスに生産拠点を持っているわけで、その投資効果(欧州向け輸出の関税的な意味で)が薄れてしまう可能性もあり、イギリス産のクルマが安くなるかも! などとはしゃいでいる場合じゃないのは承知の上で。

精進します。
  







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これはちょっと欲しくなる、シーソータイプの簡易リフト「オートリフト3000」



さほど新しいネタではないでしょうが、ネットを徘徊していて目に留まったのが、こちらの「オートリフト3000」。クルマの下に入れて、電動ドリルで25秒、クルマを持ち上げることができるというだけでなく、シーソー的な動きをすることで前後それぞれの作業がしやすいというもの。

目一杯上げずに作業できるのであれば、タイヤ交換(とくにローテーション)などしやすそうで、欲しくなるわけです、エエ。もっとも、クルマの下に入れるのに左右のスペースが必要そうでありますので、クルマ一台分の駐車場で使うには難しそう。個人ユースには向かないのかもしれません(リフトの足が車重を支えることを考えると、コンクリート床でないと食い込みそうですし)。

マフラーなど大物はリフト自体がジャマして作業できなそうにも見えるので、用途も限定されそうですが、とはいえ人気ショップあたりでサブ的に持っておくのは有効そうなアイテムでは?

ちなみに、おそらく公式と思われるサイトに掲載されていたリフトのスペックは以下の通り

Technical data:
lifting capacity 3000 kg
dimensions 1635 x 1300 x 120 mm
weight 43 kg
lift 60 cm
lifting speed 25 sec.

なかなか使えそうな数字が並んでいるような気がしませんか?
精進します。
  







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ル・マンのトヨタ、衝撃のストップはインタークーラーのパイプ破損が原因?

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2016年のル・マン24時間耐久レース。トップを走りながら残り5分で衝撃のストップとなってしまったトヨタTS050h(5号車)のトラブルについて公式な発表が届きました。

TOYOTA GAZOO Racingから届いたメールに書かれていたのは次の理由。
ル・マン24時間レースの最終盤、TS050 HYBRID #5号車を襲ったトラブルは、ターボチャージャーとインタークーラーを繋ぐ吸気ダクト回りの不具合によるもので、これにより、ターボチャージャーの制御が失われた。

不具合発生時、原因が特定されていない段階で、低下したエンジン出力を回復させるべく制御系の設定変更が試みられた。結果的には#5号車はファイナルラップを走り切ることが出来る状態となったものの、その対応には時間がかかり、規定されている6分以内にファイナルラップを終えることが出来なかった。
このレベルのエンジン(パワートレイン)の構造は不明ながら、仮にターボチャージャーとインタークーラーを結ぶパイプが抜けるなり割れるなりしただけであれば、ローパワーであっても動くことはできたと思われ。メインストレートのピット前で止まらずに、あのまま走っていれば表彰台にはのぼれたのかもしれないかも。そう思うと残念でありますが、ローパワーを認識した段階では、そのままエンジンが止まってしまう可能性を第一に考えたはずで、原因もわからないままにコースを周回させるという判断をするほうが無責任であり危険。仕方ないことなのでありましょう。

それにしても、この印象的なシーンで記憶に残るのは、新しいスポーティを提案するレイズのホイール。このデザインを市販モデルに落とし込んだモデルの登場が心待ちな今日このごろなのであります、ハイ(汗)


精進します。
  







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三菱eKシリーズの訂正燃費が発表。ターボとNAが同じ燃費値とは?

eKスペース修正燃費:http://www.mitsubishi-motors.com/important/detailg420_jp/pdf/ek_space.pdf 

まずはリンク先(pdf)をご覧いただければと思うのですが、三菱自動車が走行抵抗値の測定方法における不正だけでなく、虚偽の数値を申請したとして問題となっていた軽自動車シリーズの修正燃費データを発表。
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というわけで、サラッと見ているだけで、この修正データが経験上では納得出来つつも、従来のデータとはかなり違う傾向にあることがわかるわけです。

たとえば、リンクを貼ったeKスペースのデータでは、上の2台が同じ燃費22.0km/Lとなっていますが、この2台でいうと上がNAエンジン、下がターボエンジン(ともに2WD)。その燃費が同じになるというのは、非常に珍しい話。

リアルワールドではエコドライブをしたときのターボエンジンの燃費がイメージほどは悪くなく、状況によってはNAと同等の数値を出すのは知られているでしょうし、そうした点を追求したのがダウンサイジングターボエンジンなわけですから、ターボとNAが同等なのは、それほどおかしくはないとはいえカタログ値でNAとターボが同値というのは少々違和感なのであります。

もっともeKカスタムではターボとNAで、それなりの違いが出ているので、重量や空気抵抗の問題からスーパーハイト系モデルではエンジンによる燃費差がつきづらいという話かもしれませんが…。

もしカタログ値との乖離を批判されるのを恐れて、逆の下駄を履かせた(脱がせた?)としたら、マーケティングとしては理解できても、試験の公平性を損なうものになるわけで、それはそれで問題では? と感じるのでありました(汗)

●参考リンク
eKカスタム修正燃費:http://www.mitsubishi-motors.com/important/detailg420_jp/pdf/ek_custom.pdf 

eKワゴン修正燃費:http://www.mitsubishi-motors.com/important/detailg420_jp/pdf/ek_wagon.pdf 



精進します。
  







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ミラーレス車のCMSに対する試験サービス。見やすさと反応速度のバランスは?

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画像はイメージです(笑) というわけで、日本国内でもバックミラーレス車が解禁。保安基準でいうところのCMS(カメラモニタリングシステム)を量産車に採用することが認められるようになったわけです。それ自体に賛否があるのは、この手の新システム導入時にはつきものといえる現象。1980年代にドアミラーが解禁されたときにもフェンダーミラーの優位性を主張してドアミラーは一部の採用にとどまるといった見方があったわけですが、結果は……。今回の解禁については、すぐに変化は現れないでしょうが、どうなりますでしょうか。

ところで、新しい技術が保安基準として認められたということは、試験・認証についてもニーズが生まれるというわけでありまして。ドイツに本社を置く第三者検査機関であるテュフ ラインランド社の日本法人より以下の発表あり。

ところで、CMSについて現時点で気になっているのは、LED光源のチラツキ問題。ヘッドライトをはじめとしたLED光源、人間の目で見ている限りは常時点灯に見えますが、基本的にはパルスで点いているためカメラとモニターを介するとチラチラと見えることになるやも? さすがに見づらくはならないように設定してくるとは思うのですが、世の中にLED光源が拡大していく中で、看板や店舗の照明なども含めてフッリカー現象的な問題が出てくる可能性は否定できないところ。認証・試験において、そうした要素がどこまでチェックされるのかは未確認ですが、表示部分の制御なりでマイルドにすることを期待なのであります、エエ。


精進します。
  







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