クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

YouTubeチャンネルで動画を公開しています。チャンネル登録よろしくお願いします。お問合わせや情報などは、こちらのアドレスまで ysplaning@gmail.com   Instagramでも情報発信しています   Facebookページ随時更新中 noteで無料&投げ銭方式のコンテンツを公開しています。

2016年05月

2017年モデルのSUBARU BRZ、北米で先行発表。気になる「トラックモード」とは?

アメリカ現地時間の5/26、スバルBRZの2017年モデル(つまり夏以降に発売される見込み)の内外装と変更点が発表されております。

17BRZ-1
Improved Performance and Handling
New Performance Package
Refined and Powerful Exterior Design
Updated Interior Styling and Features
Standard LED Headlights and Taillights
All-new Track Mode

サマリーとして紹介されているのは、上の6点。マイナーチェンジとして内外装が変更され、燈火類をLED化しているというのは予想の範囲内であるのでいいとして、注目は新しく設定される「パフォーマンスパッケージ」と新設定される「トラックモード」でありましょうか。

ブレンボのブレーキキャリパーとザックスのショックアブソーバーを与えられるという「パフォーマンスパッケージ」。それでも17インチの専用ホイールになるというのは、ランニングコスト的にありがたい点かも? などと思ってみたり。

そして、従来のスポーツモードにかわって設定される「トラックモード」
The stability control system thresholds are raised to further improve handing. The results are dramatic enough for Subaru to change the name of “Sport” mode to “Track”.
こちらはスタビリティコントロール機能を利用したもらしく、トラックモードという名前になっているということはサーキット走行にも適した制御になっている模様。もっとも、ブレーキを四輪独立して”つまむ”制御で姿勢を作るとしても、それをサーキットの速度域と頻度でフル活用するとブレーキの温度上昇などが気になってしまうのですが、さて?

この手の電子制御、ドライバーのミスをカバーしてもらうという活用法であれば有効ながら、それに頼るだけになった際の耐久性など気になるわけです、自分自身が頼らざるを得ないスキルなだけに(汗)

17BRZ-2


精進します。
  







人気ブログランキングへ
 

スズキの燃料電池バイク、課題は水素充填にあり? #人とくるまのテクノロジー展

suzuki_FC_scooter

すでに欧州での走行実績もあり、2015年の東京モーターショーでも展示されたスズキの燃料電池スクーター「バーグマン フューエルセル」が、人とくるまのテクノロジー展2016横浜にも登場。空冷式燃料電池を使うという、ユニークなアプローチで、コンパクトにシステムを収めたことでエンジン二輪車からのコンバージョンで燃料電池車に変身させたというパッケージングにも注目の一台であります。

いよいよナンバーも取得、国内での走行も可能になってきたバーグマン フューエルセルですが、例の問題は未解決。

そう、燃料電池バイクの水素充填について、現在の四輪用プログラムによる商用水素ステーションでは対応できない問題があるのでした。そのため限られた水素ステーションで実験的に充填するしかないといいます。そのため、水素の搭載量は数百グラムなのに、満充填には5分もかかるのだとか(4~5kgを搭載できる四輪の燃料電池車では3分程度)。

suzuki_FC_scooter_H2

つまり、バーグマン フューエルセルによる実証実験は車体だけでなく、水素ステーションにおける二輪用充填プログラムや、通信による認識なども実験していかねばならないというわけ。スズキ一社に任せるのではなく、すでに四輪で燃料電池車を販売(リース)しているホンダほかのメーカーも協力して燃料電池バイクにおけるインフラを整備していくことを期待したいところなのであります。

ちなみに、水素充填口はシートの前方部。タンクは車体下部にセットされているというレイアウトで、このあたりの処理はかなり熟れているという印象。

UK_FCstack

なおバーグマンFCが使っている燃料電池スタックは、イギリスの Intelligent Energy社製。人とくるまのテクノロジー展では英国パビリオンの同社コーナーにも展示してありました。燃料電池セル単体の性能として同社が発表しているスペックによれば、電池の最高出力は4.3kW、重量20kg以下。なるほど、オートバイの車体に載るコンパクトさでは、出力に限りがあるということでありましょうか…。

  


精進します。








人気ブログランキングへ

航続可能距離、クルマの限界とドライバーの限界

image

クルマに乗るという行為が、運転そのものを楽しむためであるとは限らず、いや多くのドライバーにとっては目的地があり、そこで何らかのイベントがあることのほうが多数派でありましょう。

このメーターパネルの画像で注目いただきたいのはトリップメーターの表示。齢47、いよいよ目的地で体を動かして体力を消耗することを考えると、レジャーとして気楽に楽しめる走行距離は往復200kmくらいとなったきたような気がする今日このごろなのでありました。

前々からドライバーの気力や体力に左右される航続可能距離は経験によって伸び、加齢によって短くなるという傾向を感じておりましたが、いよいよ自分自身が実感することになったのです。

そうして、ドライバーの航続可能距離が短くなってくると、EV(電気自動車)のデメリットであるショートディスタンスが思っていたよりも気にならなくなるのをリアルに実感。もっとも、レベル2~3程度の自動運転技術が搭載されるようになると、体力的な航続可能距離の衰えを機械(車両)がカバーして、伸ばしてくれるのかもしれません(汗)

そして、電気自動車のバッテリー(総電力量)が増えたほうが運用面でのフレキシビリティは向上しますから重量がそれほど増えず、価格の上昇幅も小さいいのであれば、余裕があるほど市場的にはウェルカムなのは事実でありますけれど。

精進します。
   







人気ブログランキングへ

カルソニックカンセイの板金製タービンハウジングがエコロジーとエコノミーを両立 #人とくるまのテクノロジー展

calsonic_turbohousing

人とくるまのテクノロジー展2016横浜、経営的な話題から興味津々で訪れたカルソニックカンセイのブースでしたが、某社による株式売却の報道とは無関係といった雰囲気で、同社らしく質実剛健な技術力をアピール中でありますした。

その中で目が止まったのが、コチラ。この画像ではわかりづらいかもしれませんが、『板金タービンハウジング』であります。

通常、鋳物で作られるタービンハウジング(排気側)を板金二重構造として、ハウジングが熱エネルギーを奪ってしまうのを抑え、エンジン始動直後から触媒の活性化を促そうというアイデア。展示のプロトタイプでは、触媒とのフランジ部分は鋳物となっていましたが、それでも軽量化(鋳物と比べて15%ダウン)を実現しているとか。

さらに形状最適化の面でも有利といいます。ダウンサイジングターボもそろそろ目新しさがなくなっている、伸びしろが感じられなくなっているような気もする昨今ですが、あらためてターボエンジンの可能性に期待してしまうテクノロジーなのです、エエ。


精進します。
  







人気ブログランキングへ




スバル・レヴォーグSTI Sport。ついにWRブルーパールが選択可能

ついにスバルのスポーツツアラー「レヴォーグ」が登場であります。(5/27より予約開始、発売は2016年夏予定)

MainStyle

専用パーツで彩られるエクステリアにおける最大のポイントは、やはりWRブルーパールを選ぶことができるという点でありましょうか。もっとも、ボルドー&ブラックのレザーシートによるインテリアとのマッチングがどうなるのかは疑問な部分もありますが(実車で確認したいところ)。

seat




cockpit

機能部品では、ビルシュタインのダンプマチックII搭載の倒立フロントストラット、クランプスティフナーにより支持剛性をあげたというステアリング周りが注目点。現時点で、公式にはパワートレインのリファインについて言及されていないということは、内外装の変更とシャシーのレベルアップでSTIらしさを味わうモデルといった位置づけなのでありましょう、おそらく。

お値段は、1.6リッターが348万8400円、2.0リッターが394万2000円(いずれも消費税込み)。価格差とリセールバリューを考えると、WRブルーパールの2.0STI Sport EysSightがオススメとなるというのが第一印象ですが、さて?


■SUBARUオフィシャルWEBサイト(レヴォーグ STI Sport特設ページ)
http://www.subaru.jp/levorg/sti/  

  

精進します。








人気ブログランキングへ 

エマージェンシーブレーキの開発用ダミー車両は自走式! #人とくるまのテクノロジー展

GST_Soft-target

この自動車のカタチを模したテントのような物体は、ABダイナミクス社(日本法人:AB Dynamics MF JAPAN社)の先進安全システム開発用のダミー車両。本体はモーターを内蔵して自走可能な平ぺったいシャシーとなっており、その上に10分程度で組立られるフォームボディを載せることで、 仮にぶつかってしまっても開発車両を傷めることなく、衝突被害軽減ブレーキの開発などが行なえるというもの。

無線により走らせるという、このダミー車両、最高速度は70km/hで、もちろんステアリングも装備しているそうですから、衝突回避にかかわる様々なシナリオに合わせたテストができるそう。こうしたツールによる開発があってこその先進安全システムの発展なのでありましょう。

ちなみにフォームボディは、ミリ波レーダーへの反応などは金属製のボディ同様に配慮されているそうで、その形状もニーズに応じて作ることが可能といいます。さらに複数のダミー車両を同時に走行させることもできるそうですから、自動運転における複雑なシミュレーションも実験できそうで、こうした機器に対するツールは高まりそうと感じたのでありましたが、さて?


精進します。
   







人気ブログランキングへ







 
記事検索
アクセスカウンター
  • 累計:

月別アーカイブ
  • ライブドアブログ