クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2015年11月

#PEUGEOT308RHYbrid 間もなく市販版の登場か?


308rhv2

2015年4月の上海ショーでワールドプレミアを飾った、PEUGEOT 308のプラグインハイブリッドスポーツコンセプト「308R HYBRID」が、いよいよ市販にむけて動き出した模様。

すでに欧州では偽装したプロトタイプの試乗も行なわれているようですが、PEUGEOTのツイッターアカウントがアピールしているように、 #PEUGEOT308RHYbrid というタグで情報が追いかけられるよう。
 


1.6リッター4気筒ガソリンターボエンジンの最高出力は270馬力で、前後に115馬力相当の駆動電気モーターを搭載するというプラグインハイブリッドカーは、ローンチコントロール使用時に最高出力500馬力を可能にしているということで、ゼロヨン加速タイムは12.5秒。といっても、このタイムだけでいうとR34 GT-Rと同等なので、最新のスーパースポーツとしては若干物足りないパフォーマンスかもしれませんが、その辺りはバッテリーの残量(引き出し方)によってパフォーマンスが大きく左右されるハイブリッドカーならではなのかもしれません。

それにしても、プジョースポールが手掛けたという「308R HYBRID」。ハイブリッドカーとは思えない勇ましい走行シーンであります、エエ(汗)
ちなみに、バッテリー電力量は3kWhとのことでした。

精進します。








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市街地では4速AT的になってしまうのがザンネン過ぎる9速AT

2015-10-29-21-20-31

この画像、走行中に撮ったものではありません。停止状態でATをDレンジに入れたときの表示が、これ。

注目は、中央上の「D2」 。すなわち通常時は2速発進がデフォルトなのでありました。





 
というわけで、先日ちょっと触れる機会のあった、このクルマはフィアット500x 4×4。

image

9速ATを搭載しているので、さぞかし変速が忙しいのかとおもいきや、しばし走っても変速ショックは少なめ。さすが最新のステップATと感心するのは間違いで、市街地ではせいぜい6速まで、大体のイメージでは2~5速だけで走っている感じ。つまり、9速あるうちの4速分しか使っていないのであります。いやはや、もったいない。

もっとも、ギア比から多段だからといってクロスレシオではないZFの9速ATというエントリを書いたこともあるように想定の範囲内というか、予想通りでもあり。

おそらくグローバルを考慮したファイナルギアの設定で、速度が控えめな日本の市街地では2~5速でカバーできてしまうという面があるのも否めませんけれど。その上、フィアットのセッティングは、アクセルオフでシフトアップさせずに、エンジンブレーキを積極的に活用する味付け。そうした感触が、電子制御になる前の4速ATを思い出させる、というのは考え過ぎでしょうか(汗)




街乗り2速発進なのは、1速をラフロードでのエクストラロー(EL)として取ってある8速ATという見方もできましょうが、じつは日本の法定速度ではDレンジにおまかせでは高速巡航で7速までしか使わないセッティングなので、EL+6速AT相当となってしまっていて、ほとんど使わない8~9速はもったいないと感じるばかり。結局のところエンジンに対して変速比幅がワイド過ぎるのでありましょう、おそらく。

こうして意外にワイドなATを活かし切っていない印象の仕上げと、イメージ以上に重いボディもあって、実燃費も推して知るべし。冒頭のカットにもあるよう、街乗り~首都高というシチュエーションで二桁に届かないのでありました(出汁)


 

精進します。
















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1995ccで228kW(310PS)のK20Cエンジンは伸び代十分で抑えはほどほど?

K20Cturbo

そろそろ試乗記も出てきているタイミングで、いまさら東京モーターショーにて撮ったエンジン単体の画像を貼っていたりするのは、あれ以来新しいシビックタイプRを見る機会がないからなのでありますが、それにしても前置きの空冷インタークーラーを備えているのに加えて、スロットル手前のパイプにフィンを立てているという冷却へのこだわりが、ポテンシャルの高さを感じさせるエンジンであります、このK20Cは。

日本仕様のシビックタイプR(DBA-FK2)のエンジンスペックは、最高出力228kW(310PS)/6500rpm、最大トルク400Nm/2500-4500rpm。圧縮比9.8というものでありますが、じつはこの数値は控えめというか、エンジンの潜在能力からすると抑えた状態というウワサを中の人方面から耳にしているのでした。

欧州仕様と同じ最高出力であることを考えれば明確なのですが、欧州でポピュラーなガソリンのオクタン価は95、ハイオクタンでも97といったレベルで、日本仕様でも同じスペックということは、オクタン価100を前提としたカリカリ、ギリギリのセッティングではないというわけ(とはいえ、メーカーとしての耐久性を考慮した制御)。

つまり、自動車メーカーが製品として施せるレベルとしても、日本仕様に限っていえば伸び代はあるという話で、過給圧や点火時期といったプログラムレベルのチューンナップの可能性を含めて、このエンジンの潜在能力に期待しているのでありました。

2015-10-29-14-44-25


さらに、クローズドコースでちょい乗りしたという方に話を聞くと、1速でアクセルを踏み込むとホイールスピンをするほどレスポンスよくトルクが出てくるのだそうで。電子制御でいろいろ抑制してしまう時代に、ホイールスピンするという事実だけでも、車両として、いい意味で”やんちゃ”にセットアップされていることが想像できるというものでありまして、いい子ちゃんになるよう抑制せず、それなりに伸び伸びと育てているのだなあ、と感じる次第。

ウワサでは、限定台数(750台)の何倍もの商談希望応募があったというシビックタイプR、ソールドアウトした商品を取材するチャンスはあまりないでしょうから、しばらくは乗ることはもちろん、触れることもないのでしょう。もっとも、乗ったところで、その性能がわかるようなスキルを持ちあわせていないのでもありますけれど(汗)


精進します。
 








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三菱の国内販売、登録車トップはPHEVに感じる付加価値ビジネスの独自性

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三菱自動車の2015年10月販売実績などの速報を眺めていて、あらためて日本メーカーとしての歪みを感じた次第。

まず、国内生産57,784台に対して、国内販売6,827台というのは、あまりにも輸出及びOEM超過といえる印象。しかも国内販売には、OEM車や海外生産モデルも含まれるわけですから。ちなみに輸出先としては、欧州が13,768台と多く、ついで北米(5,029台)、アジア(2,850台)の順。三菱といえば東南アジアで人気ありという印象ですが、アジア向けは現地生産が加速しているので、それほど輸出は多くないのでありましょう。



さて、国内販売について、同社が発表している主な内訳は以下の通り。

『パジェロ』     ( 102台 : 前年比 65.4% ) * 2006年10月4日発売

『デリカD:5』 ( 596台 : 前年比 90.3% ) * 2007年1月31日発売

『デリカD:2』 ( 164台 : 前年比 53.2% ) * 2011年3月10日発売

『ミラージュ』 ( 179台 : 前年比 81.0% ) * 2012年8月31日発売

『アウトランダー』 ( 441台 : 前年比 479.3% ) * 2012年10月25日発売

『アウトランダーPHEV』 ( 1,145台 : 前年比 212.8% ) * 2013年1月24日発売

『eKワゴン・eKカスタム』  ( 1,869台 : 前年比 111.4% ) * 2013年6月6日発売

『eKスペース』  ( 804台 : 前年比 71.4% ) * 2014年2月13日発売
なんといっても、アウトランダーPHEV(引用の太字は当方で加工)が圧倒的に売れているのは、プラグインハイブリッドの3モーターAWDという商品力がオンリーワンのものだとはわかっていても、あまりにも突出しているというか、同社ラインナップの中では高価格帯のモデルの売れ行きに対して、他の車種があまりにも売れていないというか、という印象。

日本の自動車マーケットが、廉価モデルが売れるという市場でないのは、登録車においてはトヨタ・アクアが売れ続けていることからも明らかではありますが、それにしてもアウトランダーPHEVやデリカが売れている状況は、いわゆる「どこのクルマでもいい」というこだわりの薄いユーザー層をキャッチできていないのでありましょう。

もちろん、かつてパジェロやデリカの大ヒットで稼いだ三菱自動車。「動けばいい」といったコモディティ的なモデルの販促からは距離を置いて、付加価値のある商品にリソースを集中するのが、同社のビジネスモデルなのかもしれません。

もっとも10月に実績についていえば、ガソリンエンジン車のアウトランダーも前年比で大幅増ですので、ビッグマイナーチェンジによる瞬間風速的な部分もあるのでしょうけれど……。

というわけで、国内生産に対する輸出比率の高さ、車種別販売台数のバランスにおいて、いまの日系自動車メーカーとは異なるビジネスモデルに見える三菱自動車。あらためて、その未来が気になる今日このごろなのでした(汗)

参考リンク:三菱自動車 2015年10月度 生産・販売・輸出実績
http://www.mitsubishi-motors.com/publish/pressrelease_jp/ir/2015/news/detail4940.html  


精進します。

 








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おもちゃの世界、モンスタートラックの冒険

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モンスタートラックのトイラジコンが活躍する3分弱のアドベンチャームービー ”Happy Place” 。

豊かなストロークを持つサスペンションを活かして、様々な感情を表現する見事な演出に、あっという間の3分でありました。実車でも荷重移動やハンドル操作でのコミュニケーション、可能なのかもしれないなあ、と思ってみたり(汗)


オチを書くのは不粋なので、ぜひご覧あれ。

Happy Place from sharp & jenkins on Vimeo.



精進します。








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フォルクスワーゲン4気筒ディーゼル「EA189」の対策を発表

技術でなくブランディングに問題が移行した感のあるVWのディーゼル「ディフィートデバイス」問題ですが、違法プログラムであれば、その対策については粛々と進めなければいけないわけですし、まずは違法な商品を合法化することがリブランディングに向けての必須条件でありましょう。

というわけで、旧式の4気筒ディーゼル「EA189」エンジンにおける、ディフィートデバイスをクリアするリコール内容をフォルクスワーゲンが動画や透視図などを用意して説明しております。





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2.0リッターエンジンについては、プログラムの書き換えのみで対応。1.6リッターエンジンはエアフロメーターの手前にアダプターをつけた上でリプロするとのこと。ただ、このリコール内容は欧州向けのEA189エンジンに対する内容であって、北米向けが同じ処理で済むのかどうかは不明でありますし、この程度ではクリアできないような気もしますが、さて?

そしてDPFの再生頻度が上がるのかどうかも気になりますが、その辺りの情報はカスタマーの生の声として半年後にはまとまっているのでありましょう。むしろ、初期の声は様々なバイアスがかかっていると思われますので、それなりに時間が経過してカスタマーボイスが集まるまでは判断ムズかしい内容と考えるところであります、ハイ。

 

精進します。








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