クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2015年06月

S660のMT用ハイレブS07Aを積んだN-ONEスラッシュ「RZt(仮称)」が現時点の理想

ホンダS660はミッドシップの専用シャシーを持っているだけでなく、レブリミットを上げたターボエンジン(MT用)と専用開発の6速MTというパワートレインまで専用品という、なんとも贅沢なクルマ。

もっとも、いろいろ軽自動車のレギュレーション内で仕上げられたパワートレインでありますから、圧倒的なスポーツ性を感じるものではないのも事実。ターボとはいえ、小排気量らしい吹け上がり感は味わえますが…。

ところで、およそ四半世紀前のことを思い出すと、MTRECなる3連スロットルという専用装備を与えられたホンダ・ビートでしたが、そのエンジンをデチューンしてFF・2BOXのトゥデイに載せたことを思い出す今日このごろ。

しかしながら、現在のホンダ軽自動車ラインナップを見渡すと、スーパーハイトのN-BOXと、全高1600mmクラスのN-WGN、N-ONE、N-BOXスラッシュという3台が並ぶという具合。

7500回転まで回して楽しむパワートレインを積むのに適しているモデルが見当たらないのでありました。

であれば、期待したいのは、N-WGNかN-ONEのスラッシュ仕様。そうして、全高を低めたボディに、ハイレブターボと6速MTを載せることができれば、実用性と走りの楽しみを両立したホットハッチ的なモデルが生まれそうでは?

もっとも、歴史は繰り返される的にいえば、S660の販売が鈍くなって、専用パワートレインの活用を考える必要になるまでは、必然性のないホットハッチともいえましょうが。

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※画像はイメージです(ちなみに、ホンダアクセスのS660用シフトノブ)


そんな妄想は、グレード名を「RZt」とするのでは? というくらいまでふくらんでいるのでありました(汗)

精進します。














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たまげた! AMG A45が280kWにパワーアップ!?

先日、ようやく世界最強2.0リッター4気筒ターボのAMG A45にちょい乗りする機会ありだったのですが、ドイツ本国ではマイナーチェンジが発表されたのでした。

驚くことに、総排気量1991ccは変化なしですので、リッターあたり出力でいうと191馬力に達しているのでありました。それにしても、かつて国内販売の国産車には280馬力規制という自主規制がありましたが、kWの単位で280という数字を、2リッター4気筒ターボで見る日がこれほど早く来るとは予想外。


それはさておき、Cセグメントのど真ん中を狙ったといえるスタイルの現行Aクラスもずいぶんと見慣れてまいりました。

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AMG A45は、いろいろな意味で手に余る部分がありますが、スタンダードグレードであれば、ベンツであることを意識せずに日々の生活に溶け込みそうなどと感じるくらいに見慣れてきたといいましょうか。

日本には導入されないでしょうが、彼の地でラインナップされている総排気量1461ccのディーゼルなどは気になるところ。


 
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そして、A45以外のグレードに、メルセデス・ペトロナスF1チームのイメージカラーであるグリーンをさし色でいれたモータースポーツエディション的な設定も加わった模様。

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個人的には、1991ccガソリンターボのスタンダード(160kW・350Nm)といえるA250 Sport のFWD・MTモデルなどは好奇心的な意味で興味津々ではありますが、これこそ日本市場でのニーズはないグレードといえますでしょうか(汗)

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精進します。














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独コンチネンタルの熱可塑性ポリウレタン部品の提案あれこれ

ドイツ系の大手サプライヤー、コンチネンタルから素材置換の提案・実例が発表されております。

ContiTech Develops Lighter and More Resistant Materials for Vehicle Components

今回発表されているのは、熱可塑性ポリウレタンを使ったエアサス用の保護カバーと 熱可塑性ポリウレタンと炭素繊維強化ポリアミドによるギアを組み合わせたトルククラッチだそうで。

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The material of the new protective gaiter is much more flexible and has greater rebound strength than the standard material made from thermoplastic polymers. This means that its resistance capability is much greater.


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The new torque clutch comprises three components made from carbon-fiber-reinforced polyamide or thermoplastic polyurethane. The weight is less than half that of previous variants.
ポリウレタン製カバーは強度や耐久性に有利なようで、トルククラッチは軽量化(従来素材の半分)なのがメリットだとか。それ以上に熱可塑性ということは製造面でのアドバンテージもありそうですが、その辺りをアピールしていないように見えるのは、サプライヤー的には藪蛇だからでしょうか……なんちゃって(汗)


精進します。














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アウディのエンブレムがついた月面探査機というマーケティング

アウディの自動運転、軽量化、電動化、そして四輪駆動のノウハウを投入したマシンが月面を走る……そんなプロジェクトが進んでいるのだそうで。

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といっても、独自に行なっているわけではなく、賞金3000万ドルをかけた ” Google Lunar XPRIZE ” に参加するドイツチームをサポートするというお話。
The mission of the Google Lunar XPRIZE is to incentivize space entrepreneurs to create a new era of affordable access to the Moon and beyond.
Google Lunar XPRIZE Home Page
http://lunar.xprize.org/

とくに自動運転・自律走行について、近年のアウディはかなり注力しているように思えるので、この月面探査機への技術的なチャレンジのあれこれは興味津々。月面ということはGPSのように自車位置情報を把握できないでしょうから、リアルタイムにセンシングして自律走行するのでありましょうし。

もっとも、リリース冒頭のアウディが協賛する意味について、マーケティング部門のボードメンバーがコメントしているあたり、純粋な技術というよりも、ブランド力を高めるためのプロジェクト(というか投資)なのだろうな、と思ってしまう部分もあり。そして、その効果をどのように見積もっているのか気になるのでした。

イメージイラストで、アウディのエンブレムが透過照明的に輝いているのもブランディング感ムンムンであります(汗)

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精進します。
















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ダッジ・バイパーに純正マットペイントを新設定で5000万通りの外装色が可能に?

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いろいろありましたが現在は鞘に収まり「ダッジ」ブランドで販売されているアメリカン・マッスルカー「バイパー」。なんでもアメリカでは” 1 of 1 ” なるカスタムプログラムを展開しているようでありまして。このたびマットカラーのペイントにも対応して、なんと5000万通りのボディ外装(カラー&ストライプ)が可能になったのだとか。


はたして、どのような計算で5000万通りとなっているのか詳細不明ですが、量産モデルでありながら「世界に一台」のカラーリングを実現という商品企画は、なかなかできることではありません。

こうなったら、すでに販売実績のある組み合わせは選択不可能にすれば、このプログラムを通ったバイパーは、すべてが世界に一台の仕様、となるわけですが、そうなると早めにオーダーしないと好みの組み合わせが選べないという諸刃の剣。商品企画としてはおもしろいと思いますが、さて?

それはさておき、日本でも同様の企画をすればマーケティングとして有効なのではないか、などと思ってしまうのでありました。ついに着せ替えボディも用意されるダイハツ・コペンなど、こうした企画が合いそうな気もしますが、いかがでしょうか。
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精進します。














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2015欧州カー・オブ・ザ・イヤーのVWパサートの日本価格は安い?

フォルクスワーゲン・グループの戦略的設計といえる「Modularen Querbaukasten (MQB)」を採用したDセグメント・セダン&ステーションワゴンであり、2015年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーである「パサート」がついに日本上陸目前というわけで、正規仕様のメーカー希望小売価格が発表されております。
このクラスのセダンというのは、輸入車はともかく、国産も含めたマーケット全体では小規模といえるので、ひとまず置いておくとして、ステーションワゴンたるヴァリアントの価格 (TSIトレンドライン:348万9900円 TSIコンフォートライン:378万9900円 TSIハイライン:433万9900円 )は気になるところ。ええ、ステーションワゴンの市場規模もけっして大きくはありませんけれど(汗)



さてさて、エントリーグレードで350万円を切るという見せ方は、たしかに戦略的な印象ですが、かといってライバルを比較すると、第一印象ほどリーズナブルではないような気もするのでありました。

国産モデルでパサート・ヴァリアントのライバルになりそうなモデルといえば、ホンダ・ジェイドRSやスバル・レヴォーグあたりが対象になりましょうか。

安全装備など、その内容が異なるものもあるので、フラットに比較するのは難しい面もあるのですが、1.5リッターターボのジェイドRSに先進安全装備のメーカーオプションをつけると285万円弱、レヴォーグの1.6ターボ(すべてアイサイト付き)で277万5600円~305万6400円ですから、大雑把にいって50~100万円高といった印象。

フォルクスワーゲン、日本市場での苦戦は意志ある沈み込み? というエントリでも記しているように、いまのフォルクスワーゲンは「バリュー・フォー・マネーな輸入車」から、「国産車とガチで比較する存在」に変化しつつあると思うので、その点でいえば、ちょっと割高感あり。

 

もちろん、欧州カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた実力や走り味が魅力というのであれば、お金に換算できない価値ありという判断もあるでしょうけれども。

個人的には、今秋にも本国でローンチするという、プラグインハイブリッドの「GTE」が気になるパサートであります、ハイ。

精進します。














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