ついに、ホンダスポーツS660の価格とスペックが正式発表。軽自動車と普通車(3ナンバー!)いう点では比較対象にならないという見方もできましょうが、日本生まれのジェイズ・ライトウェイト・オープン2シーターという共通点でいえば、ホンダS660とマツダ・ロードスターは比べてしまいたくなる存在であり、いままさに、そのタイミングであります。
そして、数値だけを見ていくと、実際にもライバルになりえる走行シーンはありそうな予感あり。
●新型ロードスターS 主要スペック
型式:DBA-ND5RC
全長:3915mm
全幅:1735mm
全高:1235mm
ホイールベース:2315mm
車両重量:990kg
乗車定員:2名
エンジン形式:SKYACTIV-G 1.5 直噴ガソリン
最高出力:96kW(131PS)/7000rpm
最大トルク:150Nm(15.3kg-m)/4800rpm
変速装置:6速MT
燃料消費率:17.2km/L(JC08モード)
●ホンダS660 主要スペック
車両型式:DBA-JW5
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1180mm
ホイールベース:2285mm
車両重量:830kg
乗車定員:2名
エンジン型式:S07A
エンジン形式:3気筒DOHCターボ
総排気量:658cc
最高出力:47kW(64PS)/6000rpm
最大トルク:104Nm(10.6kg-m)/2600rpm
変速装置:6速MT
燃料消費率:21.2km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:前165/55R15 後195/45R16
ポイントは、最大トルクと重量、そして駆動輪のタイヤサイズ(タイヤ幅)
絶対的な重さではコンパクトなS660が軽くとも、車格やエンジンの余裕を考えるとロードスターの990kgのほうがインパクトあり。
しかし、最大トルクの数値と発生回転に着目すると、印象は逆転。
ロードスターの150Nmに対してS660は104Nmと排気量からくるイメージほどにトルク値に差がついているわけではなく、さらに過給エンジンらしく低回転で最大トルクを発生するS660のエンジンは(そのトルクバンドを維持するには回転だけでなくブーストも意識する必要があるとはいえ)、立ち上がり有利なイメージなのでした。
駆動輪の幅が同じなので、グリップレベルを含めた加速性能は同等と予想できるわけです。いや、タイヤ銘柄に由来するグリップではS660有利かも。
あとは、トレッド幅などディメンションからコーナリングに有利であろうロードスターに対して、軽自動車という枠に収められたS660の旋回性能が、タイヤグリップの助けを借りながら、どこまで迫っているかがポイントでしょうか。小耳に挟んだ数値でいえば、S660の旋回加速度は1.1G超だといいます。
筑波1000、本庄サーキットあたりで比較すると、かなり 面白いことになりそうな気もしますが、さて?
もちろん、それぞれにスポーツカーとして目指すところも違い、ベクトルも異なる2台。単純に速さで比較するのはナンセンスなのではありますが。
精進します。
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