クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースやコラムをお伝えします。

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2015年02月

ホンダのV6ハイブリッドの2WDはありか?

レジェンドのリアモーターに150万円相当の価値を感ず というエントリでは、スポーツハイブリッドSH-AWDのリア方面に注目したのですが、レジェンドのフロント・パワートレインは3.5リッターV6 SOHC+シングルモーター+7速DCTという構成。

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今年中に発売になるであろう、ホンダNSXも初期のコンセプトでは、エンジン横置きだったので、レジェンドのフロント周りをそのまま移植するであろうと予想されておりましたが、結局NSXは縦置きの専用パワートレインとなったので、この気筒休止システム付きのV6横置きハイブリッドシステムは、現時点ではレジェンド(アキュラRLX)の専用となっている模様。

レジェンドのトピックスでいえば、リアの左右独立駆動モーターにあるのでしょうが、このフロント周りもトランスミッションを含めて専用品のはずで、せっかく作ったこれを拡大していかないのはもったいないと思うところ。アキュラのクロスオーバー系のFWDグレードに展開するという手もあるかもしれません……。


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さらなる品質向上を目指し、ラインナップを絞るという話もあるので、難しいとは思いながらも、国内向けの話として、この横置きV6ハイブリッドをミッドシップに積んだ800~1000万円級のスポーツハイブリッドカーなどあると嬉しい感じ。

メルセデスでいえば、AMG GTがあって、さらにSLがあるという風にスーパースポーツ系とラグジュアリースポーツ系があるわけですが、後者のポジションを狙うモデルのパワートレインに、レジェンドのフロント部分だけを使った2WDのミッドシップは、どうでしょうか? という思いつきでありました。

いや、V6ハイブリッドユニットをレジェンドのフロントだけに留めておくのは、もったいないと思いますので、真面目な話。


精進します。





ジュネーブでトヨタ・オーリスに新エンジン発表?

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間もなく開幕、ジュネーブショーではレクサスが新コンセプトカーを示す一方で、トヨタは英国で生産するオーリスのマイナーチェンジ版を披露するようで。画像を見る限り、バンパーが大きく手直しされている模様ですが、詳細は不明。


The Hybrid remains at the heart of the new Toyota Auris, having become the single most important powertrain in the line-up and accounting for half of all Auris sales in 2014. But the new Toyota Auris also heralds the arrival of a new petrol and diesel line-up, focusing on efficiency and performance, and guaranteeing a perfect solution regardless of which engine type the customer prefers.
気がつけば、オーリスもセールスの半分はハイブリッドになっているそうですが、今回のジュネーブでは新しいガソリンとディーゼルエンジンを提示するとのことで、このガソリンエンジンがウワサのダウンサイジングターボなのかどうか気になるのでありました。

そして、仮にダウンサイジングターボだとして、それがトヨタ内製なのかどうかはもっともチェックしたいところ。BMWと提携しているのであれば、MINIが使っている3気筒ターボ(1.2リッター/1.5リッター)は生産のもろもろからしても相性よさそうな印象ありますが、さて?

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精進します。





レジェンドのリアモーターに150万円相当の価値を感ず

当初より予定が伸び、2月20日に発売開始となったホンダ・レジェンド。


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フロントをV6+モーター+7DCTで、リアを2モーターで駆動するスポーツハイブリッドSH-AWDというのが、レジェンドの特徴でありますが、まずは注目したいのがリアの駆動系。

電気的にトルクベクタリングを行なうことでヨーコントロールをするシステムと理解しているのですが、いわゆる機械的なトルクベクタリングデフの車両価格上乗せ分が80万円相当とすると、このシステムであれば150万円程度の価値はあるのかと思うわけです。

実際の走りは未知の世界なので、あくまで構成要素としての印象ですが、左右モーターの合計で72馬力・146Nmというスペックを思えば、後輪に1.5リッターエンジンを載せたツインエンジン仕様という見方もでき、ますますバリューを感じる次第。

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680万円という価格は絶対的には高価なわけですが、スペックや構成要素を見ている限りは、リーズナブルに感じるというのが正直なところ。

もっとも、リアモーターの価値を150万円相当だと仮定して、車両価格からそれを除いたとして、前輪駆動のハイブリッドサルーンが530万円となると、逆に高価に感じるというフシギ。

アタマでは150万円程度だろうと思いながら。深層心理としては、リアの駆動系に300万円以上の価値を感じているのかしれません(汗)

はたして、実際の挙動にそれだけのバリューを覚えるかどうか、気になるのでありますが……。



本音をいうと、アコードハイブリッドのフロント駆動系と、レジェンドのリア駆動系を合わせて4モーターハイブリッドに興味津々な今日このごろ。かなーり、お高い商品になりそうですが。


精進します。





最低地上高450mm! メルセデス謹製ハイリフト

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 Mercedes-Benz G 500 4x4² Showcar

最低地上高450mm、水深1000mmまで走行可能という踏破性能を持つショーカーは、次世代の”G”を示すものだそうで、なかでもハブリダクションな駆動系を採用しているのが注目点。

ディファレンシャルからドライブシャフトで左右に伝達したトルクを、ハブに内蔵したギアを介してタイヤを回すことで、デフを高い位置に置け、最低地上高を稼げるというのが特徴で、その形状からポータルアスクルといったほうが正しいのかもしれませんが、世代的には「ハブリダクション」とついつい呼んでしまうのです(汗)

そして、ダイハツが2007年の東京モーターショーに出したコンセプトカー「MUD MASTER-C」にも、ハブリダクションシステムは採用されていたこと、そしてステージ上のコンセプトカーの駆動系を見つめていた時間を思い出すのでした……。

【動画追加】




精進します。
 





欧州版ホンダ・ヴェゼルの「HR-V」にはMT設定あり

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日本では2013年秋に誕生したホンダ・ヴェゼルが、ついにこの夏、欧州デビューとのこと。


見た感じは日本仕様のヴェゼルとさほど変わらないようにも見えるHR-Vではありますが、欧州仕様らしくパワートレインは異なっております。
Available in Europe with front-wheel drive only, HR-V will be offered with choice of highly responsive and efficient 130 PS 1.5 litre i-VTEC petrol and 120 PS 1.6 i-DTEC diesel engines. Each is available with a refined and smooth six-speed manual transmission, and the 1.5 litre i-VTEC petrol can also be married with a smooth CVT automatic.

Both engines are part of Honda’s Earth Dreams Technology series, which are engineered to deliver responsiveness and high efficiency, and both are Euro 6 compliant.

An all-new 1.5 i-VTEC petrol engine generating 130PS and a 1.6 i-DTEC diesel engine generating 120PS will be available in the HR-V. Both engines will be available with a manual transmission, and the new 1.5 litre petrol engine will also be available with a semi-automatic CVT transmission (with paddle-shift on some grades).
というわけで、1.5リッターのガソリン、1.6リッターディーゼルというエンジンで、トランスミッションは6速MTを基本にガソリンにはパドルシフト付きCVTをラインナップ。

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スティックシフトが印象的なインテリアを見ながら、EPB(電動パーキングブレーキ)は、おそらく坂道発進のサポートもしてくれるでしょうから、初心者にもやさしいMTとなるのでは? と勝手に想像してみたり。

それにしても、ホンダUKの公開している画像ながら左ハンドル仕様というのは、若干の違和感もありますが、欧州向けは英国が生産拠点になるのでしょうか。

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そして、大きなガラスサンルーフが用意されているのも欧州向けらしいところ。

国内仕様にも、追加設定されるとヴェゼルのキャラクターを強めそうですが、市場ニーズを考えると、ヴェゼルに必要なのは「ホンダセンシング」。すなわちミリ波レーダーを使った衝突被害軽減ブレーキと渋滞対応の追従クルーズコントロールなのでしょうが。







精進します。
 





ピストン部分の重量を増やす、マツダの新技術とは

間もなく国内でも発売になる、マツダの小さめSUV「CX-3」は、国内ではディーゼル専用になるそう。

そのディーゼルエンジンは、基本的にはデミオのクリーンディーゼルと同じようですが、メーカーオプションとしてディーゼル特有のノック音を低減する技術を積んでいるとのこと。
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ピストンピンの中に、『ナチュラル・サウンド・スムーザー』なるものを入れることで、固有の振動を低減するといいますから、いわゆるマスダンパーの役割を果たすのが、この小さなパーツなのでしょう。

とはいえ、ピストンやピストンピンというのは、その重量が上死点・下死点で止まるわけで、重くなるほどメタルに負担をかけるという見方もでき、はたして『ナチュラル・サウンド・スムーザー』を使うエンジンでは、そのあたりも対策してあるのかどうか気になるところ。


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パーツ重量は発表されていませんが、見た感じでは無視できるほど軽いというイメージはないものですから。

この手の内容ですと、取材の機会を得るのは難しいでしょうが、きっちりとプレスリリースを出すメーカーだけに、技報などなどにより情報公開されるのを待つばかり。

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ところで、この技術はSKYACTIV-D 2.2には搭載しないのでしょうか? それともサラリと採用済み?



精進します。
 





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