ミッドシップに何を求めているのか、公道で味わえる領域で何が楽しめるのか、はたして気分の問題なのか。
久しぶりの「身近」なミッドシップだけに、現代のレベルに求められるイージーさや安全性から、ミッドシップ2シーターへのニーズや必要条件を再定義することから始めないといけないのだろうな、と思う次第。
こちらの画像、かつてトヨタ博物館に展示されたこともあるトヨタMR2のプロトタイプですが、この時期に流行ったミッドシップ2シーターというのは、スーパーカー気分を味わえるセクレタリーカーといった位置づけだった印象強し。
スーパーカー気分として、低く尖ったノーズ、リトラクタブルヘッドライトといったエクステリアがあり、また室内でいえば、ドライバーの後方から聞こえるエンジンサウンドも欠かせない要素であったのでしょう。
実際、MR2(AW11)には一時期持っていたこともあるのですが、耳のすぐ後ろから聞こえてくる吸気音は独特。それを味わうために、性能を無視してむき出しタイプのエアクリーナーにしていたこともあるほど。
運動性能などドライバーのスキルに影響されない部分で、ミッドシップらしさを味わうためにには、聞こえてくる方向も含めてエンジンサウンドが有効な要素のひとつだろうな、とは感じるのでありました。
もちろん、街乗りレベルの速度であっても、交差点を曲がってアクセルを踏むだけで、リアタイヤがグッと沈み込む感覚はミッドシップやリアエンジンに特有のもので、それもまたも日常域で感じられるミッドシップらしさなのでしょう。
そうした特性は、三菱アイが出たときにも感じたところ。比較的ホイールベースは長いアイですからミッドシップのセンシティブな雰囲気はなくマイルドに仕上がっているのですが、加速時の沈み込み感はミッドシップらしいもので、いやむしろリアエンジン的なトラクション感をしっかりと味わうことができたのは鮮明に記憶に残っているのでした。
そして、軽自動車ミッドシップの個人的な経験でいえば、AZ-1やキャラに乗っていた時期があるので思うところはまだまだありますが、その辺りはあらためて整理したいところではあります。
精進します。
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