クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2015年01月

マクラーレン・ホンダが今季のマシンを公開

マクラーレン・ホンダが、今季のニューマシン「MP4-30」を公開。
MP4-30F
エンジンの名前は「RA615H」。従来通りの解釈でいえば「レーシング・オートモーティブ・6気筒・(20)15年式」でありましょうが、これまでは最後にエンジンを意味するアルファベットEがついていたのに対して、新しいそれではHになっているのは、エンジンだけでなく、ERSを含めたハイブリッドシステムを意味しているのでしょうか。

http://www.mclaren.com/formula1

 MP4-30T


それはさておき、タイトルスポンサーがWESTだった時代に帰ったかのようなカラーリングは、なんとも意味深。プロモーションムービーからすると、マルボロカラー由来なのかもしれませんけれども。

もっとも、スペースが空きまくり状態のカラーリングを見ると、なんらかの交渉中であることを想像してしまうのでさえありました。

門外漢もいいところなので、あくまでも勝手な想像でしかありませんが(汗)


精進します。





ヨコハマのスタッドレス、ドライのしっかり感

2015-01-27-12-52-09

先日、ちらりとヨコハマのスタッドレスタイヤ「アイスガード」をドライ路面で転がす機会あり(雨上がりだったので画像の路面は濡れていますけれども)。

http://www.iceguard.jp/ 

いまどきのスタッドレスタイヤですから、当然ではありますが、これだけブロックが捩れそうなパターンにも関わらず、もちろん高速走行でも不安なし。言われなければ、気がつかないだろうと思うレベルの安心感でありました。

プライベートで使用しているブリザックVRXにしても普段乗りではスタッドレスであることを意識させられませんから。むしろ、それなりに傷んだサマータイヤよりもシッカリ感はあるほどで。

スタッドレスタイヤも確実に進化しているというか、そもそも、この四半世紀においてクルマのパフォーマンスはタイヤの進化が支えているな、と再確認した次第。

ゴムの減りなどランニングコストの問題は別として、これなら晩秋から春まで履きっぱなしでも、走行フィールに関してはまった問題ないと感じたのでもあったのでした、ハイ。

もっとも、ドライ路面しか乗っていないので、「アイスガード」の雪道性能はまったく不明なのですが(汗)

精進します。





1938年製の直8エンジン・メルセデス、空気抵抗係数は0.36

今年も2月4日~8日にかけて開催されるパリ・レトロモビルに、メルセデスが何台かの貴重なクラシックカーを出展するということで、その発表がなされておりました。

個人的な注目は、こちらのクルマの、この画像。

14C309_038

1938年製 540Kストリームライナーの風洞実験。20世紀前半ということは、航空機は飛ばしているので空力的な知見はあったのでしょうが、それでも自動車のエアロダイナミクスというのは、いまとはレベルの違う時代であったことでしょう。

その、おそらくエンジニアが脳内イメージをカタチにしたであろう空力ボディを、実際に風洞で測るとどのような結果になるのか。非常に気になってしまうわけです。
Mercedes-Benz 540 K Streamliner (W 29, 1938)
Built in 1938, the Mercedes-Benz 540 K Streamliner was the pinnacle of the aerodynamically optimised vehicles developed by Mercedes-Benz in the 1930s. Based on the Stuttgart-based brand's top sports car model, this unique vehicle set benchmarks both in technical and aesthetic terms. It allowed Mercedes-Benz to take the lead in a development that occupied the entire automobile industry at that time: the rapid pace of technical change and the growing network of fast roads enabling higher potential cruising speeds. Consequently, the aerodynamics of powerful passenger cars became increasingly important with regard to efficiency too. With its aluminium body's flowing lines and low silhouette, minimal sources of disturbance on its surface and underbody cladding, the Streamliner applied research findings in an exemplary way, giving it a sensationally low drag coefficient (Cd value) of 0.36. In 2014, Mercedes-Benz unveiled the vehicle to the public once more following lavish restoration.

Technical data for the Mercedes-Benz 540 K Streamliner (W 29)
Cylinder arrangement: 8/in-line
Displacement: 5401 cc
Output: 85 kW (115 hp) or 132 kW (180 hp) with belt-driven supercharger
Top speed: 185 km/h
そのCd値(空気抵抗係数)は0.36。燃費性能もあって、量産モデルでも0.25あたりがターゲットになっている現代。メルセデスGLAのようなクロスオーバーでも0.29となっていますから物足りなく感じるかもしれませんが、1938年の技術で、この数字は驚きであります。最新モデルであっても、クライスラーのバイパーなどは0.369だそうですから(汗)

さらに驚くのは、このクルマが5.4リッター直列8気筒エンジンを積んでいること。そして、スーパーチャージャーを装備しながら最高出力は180馬力で、最高速は185km/hという点。直8というレイアウトの珍しさもありますが、5.4リッターの過給エンジンでもその程度の最高出力しか出ないというテクノロジーだった時代に、Cd値としては現代レベルに近いということに、あらためて感嘆するのでありました。


精進します。






クルマ趣味に正道なしを実感

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先日、横浜美術館前広場で開催されたアメリカンモーターフェア2015を、子連れで見てきたのですが、まあ子供が反応するクルマというのは、様々でありました。

古い古いフォード、半世紀近く前のマスタング、そして最新の電気自動車からトライク、グローバルモデルのクロカン系SUVまで。カテゴリーに関係なく、興味深そうに眺めているのを、見つめる父でありました。

ともすれば「セダンがクルマの基本形」だとか、「スポーツカーでなければ云々」だとか、「最新が最良」だとか、「旧車で温故知新」などなど、カテゴリーによって影響されてしまう面もありますが、もっと素直にクルマを見ていくべきだろう、と再確認。

機械としての仕上がりとは別に、趣味性の部分でいえば、個々人によって方向性が異なっていることは当然。もちろん機械的な評価においても優先順位が変われば、その優劣も入れ替わるわけでして。

理想のクルマ像みたいな話になると、まるで絶対的な解があるかのように思ってしまうこともありますが、最低限の基本性能に対する要求度合いも異なれば(環境性能や安全性能など法規を満たすのは当然として)、そもそものニーズはユーザーの数だけあるともいえるわけで、けっして答えはひとつではない、ということを子供の視線からも、しみじみ感じたのでありました、ハイ。

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精進します。






アルファード・ヴェルファイアFMCで自動予約ドアを装備、もう一歩の進化で世界を変えるか?

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トヨタのLLクラス・ミニバン「アルファード(下)」と「ヴェルファイア(上)」がフルモデルチェンジ。ついに、次世代の高級車となりえるかもしれない、と思ってしまう装備がありました。

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世界初、トヨタ初の装備満載の新型アルファード&ヴェルファイア。果たして、注目の装備とは?







それは、ウェルカムパワースライドドア

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現時点では、事前予約した後席スライドドアにスマートキーを持って近づくと、自動で開くというものですが、これが本当の自動ドアになったり、スマートキーと音声認識の組み合わせで開くようになったら、かなり革新的な印象。極論的にいえば、クルマにドアマンがついてくるようなものですから。

実際に市場調査をしたわけではないので聞いた話ながら、東南アジア方面では、いわゆるリムジンなセダンよりも、Lクラス以上のミニバンを高級と捉えるユーザーが少なくなく、その理由は「電動パワースライドドア」にあるといいます。

そうしたマインドが、それなりに普遍的にあるとすれば、新型アルファード&ヴェルファイアが示した自動ドアへ向かうトレンドは、グローバルにも有望な装備になりそうな予感あり。

しかも、アルファード&ヴェルファイアの場合、うまくシートアレンジをすれば、スライドドアから乗り込んで、そのまま運転席に座れそうです。

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もっとも、そうなったら自動運転を期待したくなるかもしれませんが(汗)


精進します。






アメリカンATV、875cc2気筒エンジンで公道走行可!

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アメリカンモーターフェア2015の会場で、インパクトが大きく、多くの目を集めたであろうクルマがこちら。

日本では富士重工業と提携していたことでも知られるポラリス。そのATVは、かなりの存在感を示していたのでありました。

http://www.polaris.com/en-us/ranger-utv


ちなみに、この画像は「レンジャーXP」というモデルで、展示のスペックシートにかかれていた数値は以下の通り。

全長 2960mm
全幅 1520mm
全高 1930mm
重量 644kg
乗車定員 2-3名
エンジン2気筒4サイクルDOHC
総排気量 875cc
最高出力 68馬力

もともとATVは、オフロード(公道以外という意味も含めて)用なのですが、フロントにウインカーが確認できるように、日本では公道走行可能にできるよう作業している真っ最中とか。ボディサイズ、エンジン排気量ともに軽自動車規格を超えているので、ナンバーがとれるとすると4ナンバー(小型貨物)になるとのこと。

実際は商用というよりレジャービークルとして活躍するのでしょうし、その構造から長距離移動は向かないと思われるわけで、セカンドカー、サードカー的なニーズを想定している、富裕層向け商品でありましょう。こうした車両が街中を当たり前のように走っている時代を想像するわけではないものの、八ヶ岳や軽井沢の夏には似合いそうだなあ、などと思うのでありました。

それにしても、富裕層のライフスタイル、想像するのは難しい(汗)


精進します。






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