クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2014年11月

FCVはガラパゴス? 笑止

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トヨタが燃料電池車「MIRAI」を出したこと、そこに百万円単位の補助金が出ることで、いろいろ波紋を呼んでいる模様ですが、FCVは日本だけのガラパゴスになるというトンデモな話まであるようで。

たしかに水素インフラを新たに整備することは無理筋な部分ありますし、現時点でFCVが次世代の主流になるとは思えないのは事実でありましょう。

アウディのCO2ニュートラル・ディーゼル燃料は電気の溜め方の一つ というエントリでも触れているように、水素社会になるとすれば、再生可能エネルギー発電のバッファとして、水素にしてストレージするという手段を社会として選択しないと難しい面もあるわけです。







ただし、現状でFCVのようなゼロ・エミッション(あくまで走行時の排ガスを出さない)が求められているのは、水素社会の到来とは別の次元でもあり。

たとえば
CARB(カーブ・カリフォルニア大気資源局)
http://www.arb.ca.gov/homepage.htm  

簡単にいえば、一定以上の規模で自動車を売りたいのであれば、その台数に見合ったゼロ・エミッション車をウリなさいという規則を作っているのでありました。

当然、これに対応できないというのでは北米市場におけるブランディングとしてマイナス。他社から権利を買ったほうが開発するよりコストがかからないという見方もありましょうが、ペナルティの金額が上がらない保証も、ゼロ・エミッション車の販売目標が上がらない保証もないわけで。将来的に、求められるであろう数がクリアできるくらいの量産技術は鍛えておかないと持続性の面で不安ありでしょう。


先日のLAオートショーで、フォルクスワーゲンはゴルフ・ヴァリアントのFCVをサプライズ出展してアピールしていますが、もちろん日本市場など考えたものではなく、トヨタがMIRAIを日米欧でPRしているのに対して、CARBマターなエリアを考えたコンセプトカーであるのは明白。

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そしてFCVで先行することが、ブランディングとして有効であれば、さらにFCVが輸出商品になるのであれば、限定的に販売する国内で補助金を出すことは、特定企業を利する結果になりかねないわけですが、有効に働くといえる面もあるのでは?


一面だけで語れないテーマではありますが、少なくともFCVは日本だけで求められているというのは間違いでありましょう。たしかに、北米市場もガラパゴス的に独特な事情はあるのですが……。


 

精進します。















ドイツAuto Bild誌の選ぶ小型スポーツカー(量産)トップはアウディS1

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Readers of the magazine “Auto Bild Sportscars” voted for their favorites among production and tuning cars once again this year. 143 cars in a total of 17 categories were nominated. The Audi S1 won the “Compact Cars, Production Models” category with 51 percent of the vote. The Audi RS 4 Avant took first place in the category “Station Wagons, Production Models” with 49 percent of the votes.


というわけで、ドイツにおけるチューニングカーの祭典「エッセンモーターショー」において、Auto Bild Sportscarsの選ぶスポーツカー・オブ・ザ・イヤー2014が発表されております。

プロダクションカー(量産車)とチューニングカー、それぞれにいくつかのカテゴリーを用意しているようでありますので、イヤーカーは複数選ばれるようですが、ともかく量産コンパクトではアウディS1がトップで、2位がミニクーパーS、3位がアバルト595となっておりました。







ただ、発表を見ていくと、量産スポーツカーにおいて、コンパクトのひとつ上のクラスではCLA45 AMGがトップとなっていて、価格は別としても、パッケージングとしては被っているように思えるのは気のせいでしょうか(汗)

ちなみに、日本車はというと、量産クーペ部門の第3位に600馬力のNISSAN GT-R NISMOが顔を出しているのが唯一の模様。なお、同部門のトップはBMW M4、2位はS63 AMGクーペとなっています、ハイ。

そして、チューニングカー部門についていえば、なにしろドイツのチューナーが中心ですから馴染みがない名前ばかりで勉強不足を反省するところ。チューニングクーペ部門の第3位にイルムシャーのドリフト仕様カマロSSが入っているのはちょっと気になります。

精進します。









ルノー日産の電気自動車、累計20万台達成、そのうち14万8700台はリーフ

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日産は、2010年12月の発売以来、全世界で累計148,700台の「日産リーフ」を販売しています。
「日産リーフ」は、「ワールドカー・オブ・ザ・イヤー2011」、「欧州カー・オブ・ザ・イヤー2011」、「2011-2012日本カー・オブ・ザ・イヤー」など、数々の賞を受賞しており、同車の顧客満足度は、日産ラインアップの中で最高となっています。
「日産リーフ」の最大の市場である米国では、発売以来、累計約67,000台を販売しました。日本では約46,500台、欧州では約31,000台の販売です。
米国市場における同車の販売は、他のEVおよびプラグイン・ハイブリッド車の合計販売台数以上となり、2014年に最も売れた電気自動車となる見通しです。今年度の販売台数は35%増加し、「日産リーフ」は21か月連続で単月の販売記録を更新しており、2か月を残し、すでに米国における年間販売台数の最高記録を達成しています。
「日産リーフ」に加え、日産は小型商用車EV「e-NV200」を、欧州では今年6月に、日本では10月より販売しています。
フランスのブローニュ=ビヤンクールを拠点とする自動車メーカーのルノーは、2011年10月に同社で初のEV「カングーZ.E.」を発売して以来、全世界で累計51,500台のEVを販売しています。「カングーZ.E.」は、「インターナショナル・バン・オブ・ザ・イヤー2012」を受賞しました。ルノーは最近、5,000台目となる「カングーZ.E.」を、フランスで最大規模の社用車を保有するフランス郵便公社に納車しました。更に5,000台を、今後数年間で納車する予定です。
もうちょっと待って、素直に「日産リーフ、累計販売15万台!」とリリースを出せばいいような気もするのですが、こうしたアナウンスの仕方にルノー日産アライアンスであることを実感する今日このごろ。

言ってみれば、主に日産の業績をルノー日産アライアンスの手柄としているような違和感でしょうか。

それはともかく、量産・電気自動車も10万台単位の累計販売がニュースになるというのは、変化するスピードが予想以上に速いことを実感なのでありました。

時代についていかないと!


精進します。











 

N-BOX ”/” 、メーカー純正チョップド仕様?

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スラッシュが何を意味しているのか、正式には不明ですが、なんとなく真剣で巻藁をスパッと切った様子を示しているようで、たしかにメーカー純正のチョップドルーフカーを示すネーミング(記号?)としては納得。

そして、気になるのはチョップドルーフにしたことで、どこまで車高が下がっているか。ノーマル(ベース)のN-BOXの車高が1780mmで、パッとみた感じでは1割くらいはボディが薄くなっているように見えるので、1600mmくらいまでは低くなっているのでありましょう。

せっかくならば、最低地上高にも手を入れて(ロワードスプリングを入れるなどして)、1550mmにまで低くしておくと、商品性としては価値ありかも。

なにしろ、いまのホンダには1550mm以下の、いわゆる軽セダンに分類されるモデルがラインナップされておりませんから(というか、軽自動車のトゥデイをディスコンにしてから、ホンダはそのカテゴリーが手薄なままなのです)。

しかも、N-BOXスラッシュを発表するという12月22日は、その軽セダンのトップランナーともいえるスズキ・アルトがFMCを発表する日でもあり。
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それにしても、オプションてんこ盛り仕様の画像なのでしょうが、いかにも”高価”そうなインテリアであります。


精進します。








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市街地・郊外。その半分をEV走行というフツーのHVセダン

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というわけで、いまさらカローラ・アクシオ・ハイブリッド。それも「わ」ナンバーで早朝の郊外を走る機会があったのでした。

およそ一時間の走行で、平均燃費は22.2km/Lというのは、状況からすると不満もありますが、外気温表示でもわかるように、水温が上がるまでに時間がかかったというか、最初の15分程度はアイドリングストップしないくらいの状況だったことを考えると、まずまずでしょうか。





それよりも驚くのは、全行程におけるEV走行(エンジン停止) モードが48%もあったこと。プラグインハイブリッドではない、単なるハイブリッドでありますから、ようは回生で充電した電気で半分走っていた(もしくは減速していた)ということなのでしょう。

水温上昇に厳しい晩秋の早朝で、この数字はけっこう驚きだったのですが、オーナーならば常識なのでしょうか。

精進します。











 

円弧動エンジン、コンパクトにはできそうですが……



一部で話題になっているらしい「円弧動エンジン」についての直感的な第一印象は、次のツイートで書いた通り。


ピストンの両サイドに燃焼室を置いて、2気筒を1つのシリンダーにおさめているという設計なので、コンパクトにできるのは間違いないとは思うものの、それ以外のメリットが浮かばないエンジンではありますが、それ以上の感想も浮かばないのでした。

これを次世代エンジンの切り札と見るには、どのような視点が必要なのか、まったくもって勉強不足を反省するばかり。

精進します。









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