クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2014年08月

メルセデスがモスクワモーターショーで世界初公開したクルマとは?

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モスクワモーターショー開催。モータリゼーション的には成長市場であるロシアだけに各社とも力を入れているのでしょうが、メルセデス・ベンツはS65 AMG クーペを、モスクワの地でワールドプレミアとのこと。
The brand new, luxurious, two-door S 65 AMG Coupé, celebrating its world premiere in Moscow, was presented to a large audience of journalists and media representatives at the Crocus Expo International Exhibition Center. A further high-end flagship model – the S 600 Guard – was also shown in Russia for the first time.

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#65 AMGということは、そのフロントに搭載しているのは6.0リッターV12ツインターボというゴージャスなクーペでありまして、たしかにロシアの自動車市場イメージからすると納得のワールドプレミア。
Displacement 5980 cc
Output 463 kW (630 hp) at 4800-5400 rpm
Max. torque 1000 Nm at 2300-4300 rpm
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ステレオカメラによって路面の曲率とうねりをスキャン、それに合わせてマジックボディコントロールを行なうという仕組みを、さらにAMGが味付けしたというシャシーにも興味津々ですが、スケルトンを見ても、おそらくカーボン巻のプロペラシャフトやアルミ製アームなどなど各パーツにコストがかかっているように見えるのも、さすが。

SクラスのクーペのAMGバージョンのV12搭載モデルという感じ、ヒシヒシなのでありました。

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もう一台のS600ガードも、V12エンジン搭載モデルでありますが、こちらは名前の通りの、いわゆるVIP用の防弾車(軽装甲車)でありまして、これこそロシア向け……というのは偏った印象過ぎるでしょうか(汗)
The S 600 Guard provides all-round protection to the level of resistance class VR9 (both in transparent and non-transparent areas). With first-class comfort, an outstanding AIRMATIC suspension, powerful V12 engine







素のスバルWRX(レギュラーガス仕様1.6L・6MT・ビスカスCD)に期待

スバルWRX、どちらのエンジンも最大ブーストは150kPa超 というエントリも上げましたが、8月25日に日本デビューしたスバルWRXは300馬力直噴ターボのS4と308馬力のSTIという2つのラインで展開しております。

トルクでいうと、400NmのS4と422NmのSTIで、前者はVTD-AWDのCVT、後者はDCCDの6MTというトランスミッション。


そんなわけで、S4にはMTがなく、STIにはATがないというのが現時点でのラインナップ。北米仕様のWRX(直噴ターボ)にはCVTと6MTが用意されているのに、なぜ日本仕様には6MTがないのか!? という理由については、こちらの記事で触れておりますが、ようはエンジン(最大トルク)と駆動系(トルク容量)の設定で、現時点ではズレが生じているというか、FA20直噴ターボのトルクが全体の組み合わせを考える上で、突出してしまっているという印象。

ある意味、FA20DITの出力を絞ってビスカスCD(センターデフ)の6MTを組み合わせるというのは、「出る杭を打つ」という主張であって、バランスを重視の落とし所なのかもしれませんが、わざわざ出力を落とすというのは、どうだろう? と思うのでもありまして。

むしろ、せっかくS4という新ラインを生み出したのですから、素のWRXというのも日本仕様としてはあり得るのかと妄想してしまうのであります。

仮にアリモノで考えるならば、レヴォーグが搭載している125kW、250Nmの1.6リッター直噴ターボ”FA16DIT”に、北米WRXが使うビスカスCD・6MTを組み合わせて、日本向けに素のWRXなんて追加したらおもしろそうですが、開発コストを回収できるだけの売上は厳しい感じもあり。つまり、非現実的な妄想なのでした(汗)

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つまりは、「VA4」型への妄想というわけでありました 

車両型式「DAA-MH44S」、ワゴンRの『S-エネチャージ』はハイブリッドか?


ワゴンR FZ クリスタルホワイトパール

というわけで、ワゴンRに、車両型式としても正しくハイブリッドな新グレード「FZ」が登場であります。二次バッテリーはエネチャージ同様で、インテグレーテッドスタータージェネレーター(ISG)に置き換えたという成り立ち。

軽自動車のハイブリッド! というインパクトはありますが、FFの車両価格を比べると、従来からのエネチャージ搭載グレード「FX」に対して、差額が227,880円ですから、ISG代としては価格アップが大きい印象もあり。これがエンジンとミッションの間に薄型モーターを挟んでいるというのであれば納得できるかもしれませんが……。

FZ・2WD 1,372,680円(モード燃費32.4km/L)
FX・2WD 1,144,800円
(モード燃費30.0km/L)

とはいえ、実のところFZには低速域プリクラッシュブレーキである「レーダーブレーキサポート」や、横滑り防止装置「ESP」が標準装備されているので、単純に価格差をISG代とはいえないのではありますが。

ちなみに、FXにオプションのレーダーブレーキサポートをつけると----

FX・2WDレーダーブレーキサポート 1,196,640円

FZとFXの装備差で目立つのは、アルミホイールと本革ステアリングくらいですが、それを考慮して15万円くらいはISGのコストとすると、やっぱり高価なマイルドハイブリッドという印象ではります、ハイ。

ここからは、徒然に思いつきなツイート群をペタペタ。
そういえば、軽自動車も旧車増税がはじまるわけですが、現時点はハイブリッドカーは増税対象外となっておりまして。その点でいえば、長く乗ったときに「車両型式(排ガス記号)」としてハイブリッドカーに分類されるのはメリットになるのかもしれませんけれども、そこまで意識しているのかどうか。












一部に、軽自動車のハイブリッドは出力が上がるので政府筋に睨まれるのを嫌って、ハイブリッドではなくS-エネチャージという名前にしたという見方もあるようですが、いやいや47kWに自主規制しているとはいえ、過給エンジンというのが軽自動車に昔々から存在しているので、ちょっとナンセンスな指摘という印象であります。


閑話休題

コスト的にこなれてくれば、の話ではありますが。40km/Lで「S-エネチャージ」のアルトエコなど出てくると、インパクトはあるでしょうし、軽自動車のイメージリーダーとしてマーケティングとして有効な商品になるのでは?

そして、個人的な趣味でいえば、国内ではキャリイに採用したAGS(オートギヤシフト)と薄型モーターを組み合わせた、ツインハイブリッドの再来的なメカに期待してしまうのですが、現実味はない妄想なのでありました(汗)
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スバルWRX、どちらのエンジンも最大ブーストは150kPa超

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先日、スバルWRXを発売前に事前試乗をする機会を得たのでした。おそらく、二度とないであろう、貴重な経験でありました。

せっかくの経験(取材)でありましたので、基本的には試乗感想文を書くことのない自分ですが、WRX S4、WRX STI それぞれを記事にさせていただいたのでした。正直、商売抜きの文章量になっております(汗)



それにしても、純正のメーターで確認した数字が正しいとすれば、S4のFA20ターボの最大ブーストは158kPaで、STIのEJ20Tは157kPa。このあたりの数字になると、個体差の範疇になりますから、どちらが高い低いという話ではなく、どちらのエンジンにしてもオーバーシュートで160kPaあたりまで過給圧は高まっているということなのだろうな、という話。

ちなみに、走行中に目視した感じでは、いわゆるブーストのかかった状態でFA20は120kPaあたり、EJ20は140kPaあたりを針が示していたような記憶ありますが、メーターを注視するような余裕はありませんので、正確な数字ではございません。あしからず(汗)

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で、書き忘れたというかボツにした一文を、こんなところでサラリと再利用というか、リンク先では有料エリアに書いてあるセンテンスをペタリ。もともとは紙媒体向けの下書き原稿なので、それ向けの文体になっておりますが……。



いまどき、300馬力オーバーで、レブ8000rpmといった古典的(このエンジンについては褒め言葉だ)を存分に楽しめるのは貴重。こうしたエクスペリエンスこそ、21世紀のスポーツカーに求められる価値のひとつであり、新生WRX STIはシャシーの不安が少なく、ボクサーターボのポテンシャルを思う存分引き出せる。絶対的なパフォーマンスのピークという意味では旧型でも新型をカモることは可能かもしれない。しかし、安定して、誰でもパフォーマンスを発揮しやすいという点で、大きく進化したのである。また、サーキット走行において、試した限りではヒールアンドトゥにおいて「ブレーキオーバーライド」が顔を出して邪魔することもなければ、ちょんブレでABSが誤作動するようなこともなかった。

もともとCVTというのは高回転まで回して楽しむためのものではなく、エンジンのおいしい領域をキープするという協調制御によりトータルで効率を追求するものだが、まさにS4の走りにおいては右足(アクセルペダル)はエンジンに意思を伝えるためのデバイスではなく、パワートレイン全体をコントロールするための入力装置といった印象。たしかにパドルシフトもあり、またSI-DriveをS#モードにするとレシオカバレッジを狭くした8速ステップモードにもなるが、このスポーツセダンで味わうべきは、まさしくシームレスな直噴ターボとリニアトロニックの生み出すスムースな走りだろう。ブーストのドロップがない息の長い加速感は300馬力級セダンとして期待以上ともいえるし、CVTというシームレスなトランスミッションを使っているからこそのメリットであり、テイストといえよう。
アイドリングをしているだけの短いものですが、動画もどうぞ。




ペーパーメディアでは、こちらにもろもろ寄稿などしております。

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GT400相当? VR38DETTを積んだ、ルノー・スポールのワンメイクレースコンセプト

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「RENAULT SPORT R.S. 01」なる、ワンメイクレース用マシンのコンセプトが発表されておりますが、リリースをつらつらと眺めておりますと、 これはワンメイクに留めるのではなく、市販レーサーとして販売するとおもしろそうだなあ、と思うこと仕切り。

言ってみれば、かつて日産(ニスモ)が販売していたザウルスをアップデートして、パフォーマンスアップしたというイメージでしょうか。

大まかなメカニズムは、シャシーはダラーラ製カーボンモノコックで、FIA LMP1規定の安全性能をクリア。エンジンはニスモチューンの3799cc・V6ツインターボ・ドライサンプで500馬力の600Nm、レブリミットは6800rpm。ようはGT-R用エンジンのレーシング仕様といったところでしょうか。

もっとも駆動はリアのみ(エンジンはミッドシップに搭載)で、トランスミッションは7速、パドルシフトとなっている模様。サスペンションはプッシュロッド式ダブルウィッシュボーン、ブレーキはカーボンディスクに6ポットキャリパーの組み合わせとか。

ボディサイズは意外に大きく、全長:4710mm 全幅:2000mm 全高:1116mm ホイールベース:2744mm、車重は1100kg以下。

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ルノーのプレスリリースでは、エンジンパフォーマンスの項目において以下のように記してあります。
This positions Renault Sport R.S. 01 between a GT3 and a DTM in terms of performance.
これはエンジンだけの話でしょうが、欧州でいうGT3とDTMの中間的なパフォーマンスということは、まさに日本のスーパーGTでいえば、GT300とGT500の中間にあたる性能という見方もできるわけで。

もっとも、このルックスと日産V6エンジンを搭載しているという日本のレースへの親和性を考えると、性能調整してGT300への参戦なども期待してしまうのは、気の早い話でしょうか?

 





「燃費の出る季節」がやってきたを実感

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こちらイメージ画像ですが、急に涼しくなり、過ごしやすくなってまいりました。

そんなわけで、ふと「燃費の出る気候になったなあ」と口に出してしまいます。

そう感じるのは、エアコンを使わずに済むので、エンジンによる発電量が減るという意味であって、空気の密度的な効率でいうと、もっと涼しくなったほうが有利なのでしょうけれども。

そんなこんなをダラダラとUstreamにて。
 
Broadcast live streaming video on Ustream
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