クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2014年05月

VWのコンセプトカーはV6ツインターボAWDで、GTOを思い出す

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フォルクスワーゲンがプレイステーション・グランツーリスモ6とのタイアップで製作したというコンセプトカー『GTI ロードスター』のパワートレイン透視図が公開されていたので、つらつらと眺めていたのです。

エンジンは3.0リッターV6ガソリン直噴ツインターボのVR6エンジンで最高出力は503馬力。駆動系はフルタイム4WDの4MOTION。タイヤサイズは、フロント235/35-20、リヤ275/30-20となっているのですが、デフォルトでのトルク配分でもろもろは整えているのでしょうが、FWDベースでリアのタイヤを太くするというのは、ドイツの伝統的なカスタマイズでもあります。さらに、リヤにはディフューザーや大型ウイングなどダウンフォースを稼ぐ空力デバイスが備わっているとのこと。

ハイパワー、フルタイム4WDといえば、日本のお家芸的な印象もありましたが、いまやドイツ勢のハイパフォーマンスカーの定番パッケージ。この『GTI ロードスター』は、そうしたトレンドのイメージリーダーということなのでしょう、おそらく。


そして、この『GTI ロードスター』のパワートレインを俯瞰で見せる画像を見ていて、しみじみ思うのは、横置きのV6エンジンが見事なまでにフロントオーバーハングに位置していること。
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フロントオーバーハングに搭載した横置きのV6ツインターボで、フルタイム4WDで、空力デバイスをゴテゴテとつけたボディ……、いやはや三菱GTOを何周遅れかで追走しているような気がするのは自分だけでしょうか(苦笑)

それにしても、かなりフロントヘビーな前後配分になっていそうなGTIロードスターですが、リアタイヤのほうが太いというのは、これいかに(汗)



 

ホンダ・ハイブリッドカー、2度目の車検費用メモ

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ホンダ・インサイト(ZE2)、いつの間にか2度目の車検です。ええ5年が経っていたのです。

以前、別のクルマでは、陸事に持ち込むという、いわゆるユーザー車検を行なったりしまして、車検だけのコストが5000円未満であることを経験しております。そのときは24か月点検はDIYで、テスター屋で光軸だけ合わせて、持ち込んだものです。

その経験でいうと、車検が高価なのではなく、車検に合わせて徴税される重量税負担が大きいというのが実感なのでありました。


そして、保安基準というのは車検時だけに限らず、常に満たしている必要があるわけで、車検制度の有無に関わらず、適切な整備は必要なので、整備をDIYで行なうにしろ、お任せにしろ、なんらかのコストはかかるのでもあります。

で、こんなことをツイートしていたのでした。

そんなこんなで、見た目のコストを抑える方法もそこそこ知っているつもりではありますが、ハイブリッドというのはユーザー整備しづらい部分があるというか、二次バッテリーなど確認してほしい部分もあって、自分の判断としてはディーラーに依頼することにしたのでした。

ともかく車検についてかかった費用をメモ的に整理ツイート。

結論からいえば、車検にかかわる費用は点検費用を含めて約8.5万円、でありました。

ちなみに部品・油脂交換の内訳は以下の通り。
そして、タイヤが7669円/本で、交換工賃が約1.3万円の全部で4.4万円というところ。
 


それほど高価なタイヤではありませんが、第一印象は悪くないフィーリングです。タイヤについての話は後ほど……
そうそう、ハイブリッドならではのニッケル水素バッテリーは問題ないようですが、システムの起動につかう従来型の鉛バッテリーはさすがに弱っているよう。次回車検の前に交換する必要がありそうです。


それにしても、今月は自動車税の支払いもありましたから、インサイトだけでおよそ19万円の出費。前々からわかっていたコストなので計画していたとはいえ、負担を実感するのでもありました。 もっともオイルやタイヤという消耗品は、車検や税金があろうがなかろうが、必要となるものですから、そこまで含めて負担というのは適切ではないかもしれません。それに、15インチとはいえ、4本3万円少々で買えるなんて、昔は考えられませんでしたから……。

Googleのセルフドライビング(自動運転)を見て、あれこれ

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というわけで、各所で話題となっているGoogleのセルフドライビングカー。既存の自動車ベースではなく、自動運転を前提に作ったシティコミューターのプロトタイプで、ハンドルやペダル類がないというのが話題のようですが、まあ自動運転専用車ですからスタート/ストップのスイッチと目的地を設定する入力デバイスがあればいいので不思議な話ではありません。

そんなプロトタイプを見ての第一印象。


じつは、直前に自動運転(だけの交通社会で、無事故であること)を前提とすれば、クルマのスタイルは変わるのでしょう的なコラムを書いていたのですが、現実のほうが先を行っておりました(汗)


クルマの操作に関する入力系を省くということは、免許も不要ですが、すべての責任はハードウェア側が負うという話で、法整備などややこしいことにはなりそう。

自動車メーカーが操作系を残しているのは、既存モデルをベースにしているというだけでなく、クルマが判断できず、フリーズしてしまうような状況において、ドライバーの操作がオーバーライドする(優先される)ことを考えているからで、すなわち運転責任はドライバーマターという立場だから。その意味で、Googleのプロトタイプは企業姿勢として踏み込んだ印象あり、なのでした。


ここだけの話、空間センサーをルーフ上にド~ンと配している段階で、技術的なコストダウンは進んでいないのだろうな、という印象ですし、まさにプロトタイプの枠内にあるクルマと思えるのですが、ともかく操作系を省くという何歩も踏み込んだチャレンジには驚くばかり。







そのほか、もろもろ自動運転について思うところをUstreamでダラダラ話ております。お時間あるときにでも(汗)


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ホンダの燃料電池車 OLD and FUTURE

先日、ホンダの青山本社に立ち寄った際、一階のウェルカムプラザに、このクルマが飾られていたのを見つけてプチ興奮。超未来的な燃料電池車、ホンダ「FCEV CONCEPT」であります。ロスアンゼルスオートショーで披露された、このミライ系コンセプトが日本に帰ってきていた(初上陸?)のでした。

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燃料電池車は、純水素を燃料に発電して走るクルマ。駆動系からEVの発展形のようでありますが、パワーソースの構成からするとレンジエクステンダーEVの未来系といえるものであり、水素インフラの整備という大きな課題は重々承知ながら、個人的には燃料電池車への期待大というか、その走りを非常に魅力的に感じているのも事実。

そして、このFCEVコンセプトには、どこか親近感(既視感)もあり。

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なんとなくですが、かつての愛車「インサイト(ZE1)」の正常進化を、この後ろ姿に感じてしまうのでした。

それはそれとして、燃料電池車の走りに期待してしまうのは、かなーり昔にホンダの燃料電池車を取材で乗った経験があるから。そして、ウェルカムプラザには、その思い出深い一台もしっかり飾られていたのでした。
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こちらは電気自動車から発展した燃料電池車「FCX」。2005年式ですから、もう10年近く前のモデルになりますが、ただナンバーをつけて公道走行可能にしただけでなく、少量ながら量産車として認められたモデルでもあります。

その走りは、ノイズからして未来系。二次バッテリーに蓄えた電気の出力と、FCスタックの発電がミックスした様子を感じながら加速を味わうのも新鮮で、このFCVによる2005年の経験を越えるクルマには、いまだ出会っていないのでもあります。



逆にいうと、あれから10年近く経つのに、刺激的な経験をする努力をしていないということなのかもしれませんが……。

精進します(汗)


 

缶コーヒーでカプセルトミカを!

ハイ、うっかり買ってしまいました。

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缶コーヒーのおまけに、この手のミニカーというのは定番ですが、それだけ「大きなお友だち」がマーケットではメインターゲットになっているのだなあ、などと思いつつ、逃れることができずにレジに持って行ってしまうのでありました(汗)


ハイブリッドが中心という設定に、時代を感じるべきなのでしょう。ちょっとメーカーが偏っている気もしますが、これも国内シェアからすると順当なのかもしれません(大汗)

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【追記】
トミカ公式アカウントがコンプリート写真をツイートしていたので、RT。

  個人的には、GT-RとクラウンとCX-5を手に入れたので、満足です。すでに子供に奪われてしまいましたが(汗)

スカイラインはベンツと同じエンジンではない!?



というわけで、日産スカイラインにダイムラー製の4気筒ターボエンジンが載った新グレード「200GT-t」が登場! なのでした。ただ、注意したいのは、このエンジンはダイムラー製ではありますが、メルセデス・ベンツと同じという風にはいえないこと。

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たとえばメルセデス・ベンツE250とスカイラインのスペックを比較すると、最高出力や圧縮比は同じですが、発生回転などは微妙に異なっております。

■スカイライン・エンジンスペック
エンジン型式:274930
エンジン形式:直列4気筒DOHC
ボア×ストローク: 83×92mm
総排気: 1991cc
圧縮比:9.8
最高出力: 155kW(211PS)/5500rpm
最大トルク: 350N・m(35.7kgf・m)/1250-3500rpm

■E250 ・エンジンスペック
エンジン型式:274
エンジン形式:直列4気筒DOHC
ボア×ストローク: 83×92mm 
総排気: 1991cc
圧縮比:9.8
最高出力: 155kW(211PS)/5500rpm 
最大トルク: 350N・m(35.7kgf・m)/1200-4000rpm

そして、なによりも異なるのは燃料消費率。

スカイラインが車重1650kgで13.6km/Lなのに対して、1700kgと重いE250は15.5km/Lとスカイラインよりも優秀な数値となっているのであります。いずれもアイドリングストップは備わっているので、ここまで差があるのは意外。

これを見ると、「ダイムラーが日産用にはベストセッティングをしていないから燃費が悪いのだ!」などと陰謀論めいた批判をしたくなるかもしれません。ですが、おそらく理由は違うと思われるのであります。

どちらのメーカーに確認したわけではないので、あくまで公表されている情報でいうと、E250とスカイラインで異なるのは、リーンバーン領域の有無。というのは、E250の排ガス記号がRBAで、これはNOx吸着触媒を使っているという意味。スカイラインはDBAなので、全域ストイキというのが基本になっていると予想されるのであります。

すなわち、同じエンジンといっても、E250用はリーンバーン仕様であって、別モノといえるのだと予想できるのでありました。そしてスカイラインがリーンバーン仕様を選ばなかったのは、おそらくNOx吸着触媒を使うことによるコストアップをキラったからなのでしょう。

もしかすると、ダイムラーがリーンバーン仕様は門外不出としていたのかもしれませんが……などと陰謀論を蒸し返してみたりして(汗)




そんな、ブロックあたりにスリーポインテッドスターが見えるような気もする4気筒ターボでありました。

V37-turbo_mercedes

【追記・関連ニュースなどを連続ツイートやUstreamなどしたので貼っておきます】






 
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