クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2013年12月

エアコン・オフ、シートヒーター・オン。はたして燃費に悪影響は?

真冬もオープンの季節。キーンと冷えた空気の中、屋根を開け放って走るのも気持ちいいもの。

というわけで、いつでも気分でオープンドライブを楽しめるように、ひとりドライブのときはエアコンはつけておりません。なにしろオープンにしてしまうと、せっかく温めた室内が一気に冷えるのでエネルギーの無駄遣いですから。

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そのかわり、暖房は基本的にシートヒーター。かなり断熱性のある構造・素材とはいえ、やはりキャンバスのルーフですから、シートから体を温めたほうが効率的でしょうし、なにより信号待ちの間に気分でオープンにするにも、このほうが都合よいものですから。

ただ、ふと思ったのはシートヒーターというのは基本的に100%電気で動かすわけですから、エンジン由来の廃熱を利用する空調ヒーターに比べるとエネルギー効率としては悪いのだろうな、ということ。となると、エコの観点からは筋悪な暖房なのでしょうか?


もっとも、室内全体を温めようとブロワーを動かすエネルギーと一脚ぶんのシートヒーターの使う電力を比べて、どちらの消費電力が大きいかは不明。はたして燃費を考えたら、どちらが有利なのでしょうか。


まあ、燃費を気にするなら暖房を使わなければいいのでありますが(汗)

 

いまさら、レクサスRCのボディに『すじがねくん』を発見?

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東京モーターショーにてワールドプレミアしたレクサスの新型クーペ「RC」。その情報を調べていて、いまさらながらホワイトボディの画像を見ているときに発見アリ。

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注目ポイントはAピラーとフロントベイをつなぐ辺り。ここに黒く塗られたプレートが確認できます。これって、某マルシェさんの「すじがねくん」的な部材でしょうか?  かなりしっかりと固定できそうな太いボルトで止まっているように見えるあたりも、さすが純正仕様! といえそう。

キャビン内では、リアの居住性へのニーズが小さいクーペらしく、左右をつなぐ構造材が確認できるのも、レクサスのクーペは意外に走りに期待できるのでは? と思わせる部分。

いや、実際にボディのネジレがどうなのかはわかりませんが、Aピラーの付け根やキャビン中央あたりのネジレを抑えると、ドライバーに剛性感として好印象を与えやすいという風に経験的に思うところなのです。

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メカニズムの透視図で判断する限り、サスペンションアームはアルミ製となっている模様。エンジンフードがあるのでわかりづらいところですが、おそらくV6のほうがエンジン高(ヘッドの高さ)は低く、またバッテリーやインバータを積んでいないので、シンプルに走りを味わいやすいのだろうな、と予想しますが、いかに?
 

デスクトップでニヤニヤ。一足はやいクリスマス

愛車のスケールモデルというのは、なぜか欲しくなるものでありまして。ずいぶん前からチェックしていた商品が、ちょっとお安くなっていたのを発見して、思わずポチリ。自分へのクリスマスプレゼントにしようかと思っておりましたが辛抱ならず、フライングで開封(汗)

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この手に詳しい方々であれば、プロポーションの再現性がー、ディテールの造形がー、などと評価するのでしょうが、スケールモデル関連はまったくのド素人でありまして、愛車と同じ色であれば、ホイールのカタチが違っていたり、ハンドル位置が左であっても構わないというレベルなので、まったく気にならないのでありました。


そういう意味では、そのジャンルに詳しくないほうが、幸せになれるハードルが低いのかもしれません。だとすれば、せっかく喜んでいるビギナーをつかまえて、マニアがあーだこーだ言うのは他人の幸せを奪うというか、幸せのハードルを無用に上げてしまうという無粋な行為なのかも、と思ってみたり。

もっとも、マニアであれば「これは仕方がない」と思える点でも、そうした理由を知らない立場だと気になってしまうというケースもあるのかもしれませんが……。

そんなわけで、自分で自分に購入したプレゼントはコチラ。購入時は約3割引きの価格。それでも1/43というスケールだけで考えると、高価な印象なのではありますが、仕事机の奥に置いて、ときおり眺めるにはちょうどいいサイズでもあります。
 

インフィニティQ50(和名:スカイライン)のスモールオーバーラップ試験はGood評価に非ず



おなじみIIHSのフロント・スモールオーバーラップ試験。その最新動画の中に1.2GPa級のハイテン材を積極採用したという日産のインフィニティQ50(和名:スカイライン)のテストシーンがあったので注目。

しかし、スモールオーバーラップの総合的な
結果はアクセプタブルで最良のグッドには至らず。その内容を見れば、ほとんどの部位でグッドながら、やはり足元の損傷がマージナルでありました。

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側突にはかなり強靭なボディになっていそうな雰囲気ではありますし、通常の前面フルラップ&前面オフセット衝突においても気を配ったハイテンの使い方という印象を受けるのではありますが、一般論でいうと強いところ設けると、弱いところが潰れやすくなるわけですが、このボディで気になったのはAピラーとフロアのつながる辺り。

前述で「やはり」と付けたのは、人テクにてホワイトボディを目にした際に、スモールオーバーラップで足元を守るキーになるであろうAピラーの付け根周りが気になって、説明員の方にも話を伺っていたりしたからなのでありました。その際の解答は「この部分は問題には、ならないであろう」というものでありましたが……。

まあ、Aピラーの付け根が気になるというのは、素人の戯言ではありますし、衝突試験の課題が一箇所の改善だけで済むとも思えないのでもありますが。しかしながら、継続生産車の2014年モデルではなく、ニューモデルの2014年モデルにおいて、スモールオーバーラップでグッドをとれなかったのは事実。きっと現場はカイゼンに向けてスタートしているのでありましょう。


ちなみに、こちらはマツダ3(和名:アクセラ)のスモールオーバーラップ試験。 評価はグッドでありました。
 

ホンダ・ヴェゼル誕生記念、個人的に興味を惹かれたディテール画像集


というわけで、ホンダのニューモデル「ヴェゼル」が登場。事前にはフィットベースのSUVという評判でしたが、フタを開けてみれば、センタータンクレイアウト・プラットフォームを使ってはいるものの、堂々たる3ナンバーボディのグローバル・クロスオーバーのニューモデルでありました。

すでに取材する機会があり、メモ的に撮った画像があるので、キャプション付きで解禁。ただし、非常に個人的な趣味で撮影したディテール画像ばかりなので、全体像はありません、悪しからずであります(汗)


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ドア・アウターハンドルの処理にひと手間かけてあって、ちょっとくすんだアルミ生地ぽい色味になっているこだわりが高いクルマに見せているという印象。

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撮影車のタイヤはダンロップ。16インチがエナセーブ、17インチがSPスポーツMAXX(だったはず)

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ハイブリッドとガソリンで指定空気圧が異なる(ガソリンはリアが低め)と記憶しているのですがメモが見当たらず、とりあえず画像で。下はハイブリッド・16インチの指定圧ですが、タイヤを空気で張って燃費を稼いでいるわけではないのに好印象。


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ダンパーは前後ともZFザックス製。フロントはリバウンドスプリング入りで、さらに2つのピストンバルブを持つ振幅感応型ダンパーになっております。


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前後の灯火ともLED。こうした部分にコストをかけることで、200万円台前半から半ばをボリュームゾーンとするモデルとしては、かなり上級に見える?


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インテリアをゴージャスに見せているソフトパッドの多用ですが、実際にステッチ入りの部分もあれば、ダミーとなっている部分もあり。画像は型によるダミーステッチですが、リアルに見えるようゆらぎ的な工夫をしているところに注目。


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エンジンはガソリン、ハイブリッドともに1.5リッター直噴i-VTEC4気筒の後方排気。直噴で気になるのはインジェクターまわりからのノイズですが、インジェクターは前方に配置、しっかりとソフトな素材でカバーされていたこともあり室内はもちろん、ボンネットを開けた状態でもそれほど気にならないレベルという印象。



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スポーツハイブリッドi-DCDに使われているDCTのクローズアップ。ケースをカットしている部分に見えているのは変速を行なっているカム部分。


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ハイブリッドに採用されたRFP(リアクティブフォースペダル)は、ペダルの上に配置されたアクチュエータユニットによりペダルに抵抗を与えて、エコ&セーフティドライビングをアシストしようというもの。その内容はもちろん、ペダルにコストアップ要件となるプレートをつけてアピールしようという決定をしたことに驚きと感心と。ペダルを開発したグループは嬉しかったろうなー、と。


というわけで、エンジニア、デザイナー諸氏にお話を伺った結果は、こちらの媒体に寄稿しております。お目通しいただければ幸いです。 

全体像もある”ちゃんとした”画像ギャラリーはこちらでご確認を!




もう、Hondaのコンセプトカーは信じませんッ!?

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東京モーターショーにて揃い踏みをしたS660 と NSX という2台のコンセプトカー。いずれも市販前提で、NSXはプロトタイプと表現してもいい時期、仕上がりなどと感じたわけですが、ショー直前になってそれまで横置きエンジンのイメージムービーを公開してきたNSXが、いきなり縦置きV6ツインターボなどと、ある意味で手のひら返し的な情報を出してきたのですから、もはや実際に市販されるまで、どんな公式情報さえも信じられないという印象。

途中で計画が変わったとはいいますが、この手のサプライズは個人的にはあまりいい印象を持ちません。結局、市販のときにフロントモーターを外して、ミッドシップのハイブリッドカーになりました、という可能性もあるかもしれないと勘ぐってしまうほど。いや、フロントモーターを外してしまうことはなくとも、フロントがワンモーターになって左右駆動力コントロールをなくし、ブレーキによるトルクベクタリングによってSH-AWDを実現しました、という可能性はあり得るかも、などと邪推したくなってしまうのです。もっといえば、『やっぱり横置きエンジンに戻しました』という可能性も否定できないと思う自分がいるのいであります。



その意味で、21世紀のビートこと「S660」についても、現時点での情報は、あくまでコンセプトカーが想定している技術要素という話であって、市販とは基本的には関係ないと思う次第。もちろん、現時点での情報が技術的に裏付けのない話とは思わないのですが、あくまで”ひとつの可能性”というレベルで捉えていたほうが適当なのかな? などと思うのでありました。市販するというトップメッセージはあるので、2015年にローンチすることは確定情報といえましょうが、中身はまだまだ二転三転するのかも。もっとも、はやい段階で決め打ち的に凝り固まってしまうよりも柔軟に開発を進めていくほうがホンダらしいのかもしれません。

実際、1991年にビートが出たときもギリギリまで車名とロゴが決定せずに、いわゆるエンブレムが間に合わないタイミングになってしまったので、ボディサイドの車名がデカールになったという話も耳にしたことがありますし。迷いに迷って、最善を探るというのがホンダイズムと考えられなくもありませんから。

いずれにしても、このご時世にスポーツカーを新規開発して販売するというのですから、期待したいのは間違いないところではありますし、情報が錯綜するくらいのほうが外野的には待つ楽しみが増えるのかもしれませんし(汗)





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そんなわけで、こちらのNSXオンリーの本では東モ段階で明らかになったNSXコンセプトの技術要素を紹介する記事を担当させていただきました。エンジンのバンク角についても人によって解答が異なる状況で、まだ情報を濁している段階とホンダは考えているようなので、市販情報とはいきませんけれど。



こちらのホンダ・ワンメイクマガジンではS660について寄稿させていただきました。コンセプトムービーに”ミッドシップ”とありますが、フタを開けてみたら「フロント・ミッドシップでした!」なんて話もあるかもしれないと、アタマの片隅に置きながら書いたので、ちょっと違う印象になっているかもしれません(大汗)

どちらも、よろしくお願いします。
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