クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2013年08月

2014GT500、インカーで聞く4気筒ターボの音は?



先日の鈴鹿で公開された4気筒ターボとなる2014年仕様のGT500マシン。ホンダ公式が、NSXコンセプトGT500のインカー映像をYouTubeにアップしていたので、さっそく確認してみると……。

すでに公開されている外からの走行映像のイメージ通りに、4気筒ターボとしては、かなり高周波なサウンドという印象。気筒数が減って、しかもターボで排気エネルギーを使ってしまうとなると、どうしても排気サウンドは大人しめになってしまうと思い込んでしまいますが、それなりに刺激的な音を目指しているようであります。



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一方、日産GT-Rは、6気筒ターボっぽい音という印象で、メーカーによって個性の出し方が違うのは嬉しいところかも。レギュレーションで似たようなメカニズムになっても、わかりやすいところで差別化するのは、こうしたプロモーション的ワークス活動では重要なのだろうな、などと外野は気楽に想像してしまう次第です(汗)

 

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ピンクラ? モモクラ? どっちが正解?

個人的には『ピンクラ』と呼んできた、プロモーション向けのピンクのクラウンの正式名称が決定。特別仕様車の名前は『リボーンピンク』、そして専用ボディカラーの名前は『モモタロウ(3T4)』なのだそうで。

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そうなると、「ピンクラ」ではなく「モモクラ」と呼ぶべきかもしれません。

が、桃といえば、スズキがフルモデルチェンジしたキャリイが展開する『軽トラ野郎』のイメージキャラである菅原文太さん(≒星桃次郎)≒桃さんが浮かんでしまうのも自然な流れでありまして。そして、モモクラと呼ぶと、ももクロと混乱しそうでもありますし。

ちょっとした「桃」バトルが自分の心の中で起きております(汗) 

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ところで、ハイブリッド・アスリートGがベースの「リボーンピンク」、そのお値段は600万円で、ベース車の57万円高となっておりますが、レザーシートやホワイトのスペシャルなインパネ、そして適度にピンクのさし色が効いているインテリアを見ると、そのプラス分は適切だなあ、という印象。もちろん好き嫌いはあるでしょうが、お代なりの手は入っているといえそう。

さすがにスマートキー内蔵ウォッチは出ませんでしたが、スマートキーにもピンクのさし色が入っているほどのこだわりですから。

しかし、画像で見る限りは、予想よりもかなり上品なホワイトにピンクが効いたインテリア。これは、意外に内装買いするユーザーもいるかも? そんな印象ありのピンクラであります。

しかし、シャア専用オーリスだの、赤いハイブリッド SAIだの、トヨタはマゼンタ系ついている感じであります。

いやいや、マゼンダ系などと使ってみたものの、M100 + Y100 の金赤くらいしか指定できない、元・編集者なのでありますけれども(汗々)
 

新型キャリイをきっかけに税金とか軽キャンのことなどを思う

スズキの軽トラ「キャリイ」が14年ぶりのフルモデルチェンジ。つまり1999年に、軽トラが現行規格になって以来のモデルチェンジというわけ。

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セミキャブスタイルで始まった先代モデルも、途中でキャブオーバーのモデルを追加したりしていたので、 キャブオーバーになるのは既定路線という印象で、それほど驚きではなく、自然な流れと思う次第。

思えば、1999年の段階では、セミキャブスタイルを選んだのがスズキ・三菱・ホンダで、スバルはキャブオーバー。そしてダイハツは軽トラのみキャブオーバーというコストのかかる選択をしたものだと感じていましたが、結果的にはホンダもスズキもキャブオーバーになり、スバルと三菱は撤退。ダイハツの判断が市場にマッチした正解だったようであります。


それはさておき、新型キャリイで、これは良いなと思ったのはインパネの仕様。2DINオーディオ対応になっているのであります。軽トラ本来の使い道からするとナビやオーディオは不要といえるので、これは過剰装備といえそうですが、昨今の軽キャンブームを考えると、すごくポジティブな印象あり。

というのも、最近の軽自動車税見直しのトレンドから、軽キャンに追い風が吹くのでは? と予想している部分もあるので。自分の考えとしては、仮に自分自身には無関係な税金であっても増税を認めてしまうと、徐々に上がっていく方向になるので、とにかく徹底して抵抗していかないと、最終的にはユーザーであり、国民の納税額が増えるだけと思うのですが、一部には増税と減税のトレードオフを、まるで交渉だと思っているようで心配。そんなにうまく話はいかないと思うのです。


しかも、軽自動車税が登録車よりも割安に見えるのは乗用車限定の話。キャリイのような軽トラでいうと、登録車のほうが税金は割安。


もっとも、軽自動車の場合はトラックも貨客兼用車も同じ4000円で、貨客兼用車に限っていえば割安感アリ。いらぬ刺激をしないほうが得策と思っているのかもしれません。


そんなわけで、軽自動車税を増やしても、ユーザーは軽バンに流れる可能性大で、思ったような税収増もなければ、軽自動車の内容が変わるということのないのでは? というのが個人的な予想だったりするわけです。ちなみにキャンピングカー(8ナンバー)も商用とおなじ軽自動車税なので、軽キャンのお得感が増すはず。それが前述した軽キャン業界への追い風になるという予想。


しかし、あまりメディアでは以下のような論調は見かけませんが、結局そういうことですよね?


ユーザーとしては、軽乗用車でなければならないということではないでしょうから、結局は税金や保険といった維持費で有利なジャンルに流れるだけでは?

そうなると大穴は……
さすがに、そんなことないか(汗)

 

S500 プラグインハイブリッドの威風堂々エンジンルーム

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メルセデス・ベンツの最上級モデル「Sクラス」のトップグレードとなる「S500 プラグインハイブリッド」、ダウンサイジング指向の3.0リッターV6ターボエンジンに、そこそこ高出力なモーターとリチウムイオンバッテリー、そして名前の通りに外部充電機構を備えた『3リッターカー(3L/100km)』なわけですが、そのエンジンルームの画像は、そうしたプラグインハイブリッドらしさを可能な限り排除したという印象。

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というよりも、カバーや吸気レイアウトによりV8エンジンにも見えるというか、見た目はダウンサイジングに逆行していて、むしろ大きさをアピールしているような印象。

このクラスのオーナーがエンジンルームを眺めて、クルマを評価するとは思えない部分もありますが、メルセデス・ベンツが、このクルマに想定しているユーザー層が保守的だということの現れなのかもしれない、などと想像してしまうわけです。

これがアーリーアダプター的なユーザーへの訴求であれば、エンジンの実際以上に小さく見せて、モーターや高圧配電線を目立たせるといった、真逆のアプローチになるような気もしますが、さて。


トヨタのGREは、WTCCか? WRCか?

トヨタがヴィッツ(現地名:ヤリス)ベースの、ハイブリッドスポーツカーをIAAフランクフルトショーに出すというニュースは、なぜか気になり、その初期から反応しているのですが、ついに搭載されるというGRE(グローバル・レース・エンジン)の姿が公開されております。


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第一印象は、「ブロック高がけっこうありそう」 「後方排気?」 「ターボチャージャーがエンジンに近いなあ」といったところ。

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正面からの画像では、「オルターネーターがギア駆動?」 「エキマニに空いている穴は?」といった疑問も湧いてきますが、それによりもこのGREを開発した目的が気になるといのが正直なところ。

1.6リッター直噴ターボのGREは、FIAがWTCCやWRCの共通エンジンを狙った規格といえるものですが トヨタは、どちらへの参戦も宣言していませんので。TMGが研究として作ったエンジンを、そのまま御蔵入りにするのももったいないのでコンセプトカーに載せて、研究コストを少しでも回収しようという可能性もあるので、今回のショー出展が、すわ「トヨタWRC復帰か?!」とはならないかもしれませんが。とはいえ、フランクフルトショーでなんらかの発表があるのでは? と期待をしてしまうのも事実。

具体的には、ヤリスベースのWRCカーを想像してしまう次第。

 
もっとも、このエンジンを搭載するハイブリッドスポーツ・コンセプトのパワートレインを見ると、そうした既存のモータースポーツに参戦するのは、技術アピールとしては、あまり意味がないような気も。
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ようやくという感もありますが、フロントをエンジン駆動、リアは左右独立モーター(それぞれ60馬力級)によるトルク移動でヨーコントロールという、これまでのトヨタにはない、パラレル・ハイブリッドを提案しているのですから。 

イメージイラストを信じれば、インホイールではありませんが、タイヤの近くにモーターがレイアウトされているようなので、サスペンションも含めて、かなりリア周りの構造も変わっているようです。ちなみに、リアに置かれた蓄電装置は、バッテリーではなくスーパーキャパシタだそうでして、ともかく実車を見てみたいと思う一台でもあります。


ま、そのためにフランクフルトには行けませんけれど(汗) 

フォルクスワーゲンの電気自動車が世界一の性能とアピール?

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Der e-up! Der Effizienzweltmeister. 
11,7 kWh/100 km fur drei Euro setzen Effizienzstandard
 

フォルクスワーゲンがフランクフルトモーターショーIAAにて、2台の電気自動車を出展するそうで。いずれもコンバージョンタイプで、アップ!とゴルフがベース。


 もっとも電費にしろ、燃費にしろ、エリアによって測定モードが異なるスペックで”世界一”を競うのはナンセンスなので、あくまでも宣伝文句としてのワールドレコードだとは理解しておかないといけないのですが……。

ちなみに、国産の電気自動車はJC08モードの数字でいうと、117より小さい(優れている)のが現状ではあります。




そして、それぞれの電動絡みのスペックは以下の通り。


ゴルフのバッテリー総電力量は、ほぼ日産リーフと同じくらい。モータースペックも、リーフが80kW、254Nmなので、かなり近しい印象。こうなると、サプライヤーがかぶっていたりするのでは? などと妄想してしまいますが、発表によると、フォルクスワーゲンの電気自動車、その重要部品(モーター、リチウムイオンバッテリーなど)は、インハウス(内製)だそうで。

そして、いろいろリサーチしたのでしょう、航続距離はアップ!が160km、ゴルフは190km。電気自動車のコストや重量、バッテリーのジレンマなどなどから、このあたりが現時点では妥当という結論なのでしょう、きっと。

つまりは、内燃機関とは違う乗り物であり、適切な運用も異なるというわけ。だからこそ、内燃機関のイメージを引きずるコンバージョンではなく、専用ボディで展開して欲しいとも思う次第。せめて、顔の感じだけでも大きく変えるとわかりやすいのにな、とも思うのです。

もっとも、実際に電気自動車がビジネスになると期待していなければ、市販の内燃機関を積んだモデルと共通のイメージにして、環境性のアピールにつなげる宣伝素材としたほうが有利というか、その判断が妥当というのは否定出来ないところではあります。

さて、フォルクスワーゲンの電気自動車は、どうなりますか。

 
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