クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2012年04月

最大3000bar、デルファイの大型車用コモンレールシステムの画像にヒントあり?

Delph's new heavy-duty common rail system will be available in three configurations: two Distributed Pump Common Rail Systems (DPCRS), in which the pressure is provided by a number of separate pumping units, and a Remote Pump Common Rail System (RPCRS), which is similar to traditional common rail layouts.

The ultra-high rail pressure is provided by a flexible number of separate pumping elements that can operate from either cam-in-block (F2P system) or cam-in-head (F2E system) engines.
というわけで、デルファイの7~16リッターディーゼルエンジン向けの新しいコモンレールシステムの発表がありました。

RPCRS
Delphi-RCPRS-Ultra-High-Pressure-CR

F2E-system
Delphi-F2-system-Ultra-High-Pressure-CR

F2P-system
Delphi-F2P-system-Ultra-High-Pressure-CR

一番上の画像がリモートポンプコモンレールシステムで、下のふたつが 分散ポンプコモンレールシステムの画像のようです。


Delphi-F2P-system-closeup

気になるのは、OHV用の分散ポンプコモンレールシステムの下の画像。ポンプ部分をクローズアップすると『SOFT THREADS REDUCED AREA CLAMP 』と『New AFM HARD THREADS』という手書きのメモ(?)が確認できます。

これは何を意味しているのでしょう? わかる方、教えて頂けると、大変嬉しいです。宜しくお願い致します。

3月末段階でエコカー補助金は予算の6割近くに到達(ただし事業用自動車)

国土交通省:「エコカー補助金」の交付申請書受付状況等について

1.バス、トラック、タクシー分野における環境対応車の導入を促進するため、環境性能に優れた自動車を購入する自動車運送事業者等に対し、購入費用の一部を補助する「エコカー補助金」※については、一般社団法人次世代自動車振興センター(以下「センター」という。)における交付申請書の受付を平成24年4月2日より開始しているところです。
※ 予算額は、国土交通省219億円(事業用自動車)、経済産業省2,781億円(自家用自動車)、合計3,000億円。補助対象車は、平成23年12月20日から平成25年1月31日までに新車新規登録(軽自動車にあっては新車新規検査届出)を受けた環境対応車。

2.交付申請書の到着・受理状況については、センターのホームページにおいて4月24日より公表を開始しており、事業用自動車については4月20日までにセンターに到着した交付申請書は累計で約19,900件(事業用自動車の補助金額で約116億円に相当)となっております。

3.一方、自動車登録検査業務情報処理システム等において3月末までに登録等された補助要件を満たす事業用自動車の累計は約22,100台(事業用自動車の補助金額で約126億円に相当)となっており、約4ヶ月弱で既に予算額の約57.6%に達しております。  以上を踏まえますと、今後の交付申請にあたりましては、下記の点にご留意をいただくようお願いいたします。

○交付申請書の到着・受理状況については、センターのホームページにおいて随時最新の状況を公表しておりますので、そちらの情報をよくご確認いただくようお願いいたします。

○新車新規登録等後交付申請を行っていない場合には速やかに交付申請を行うようにして下さい。

というわけで、国交省管轄のバス・トラックなど事業用自動車向けエコカー補助金が、3月末時点の集計で予算の57%に達してしまったという話。

これは、夏までには予算を使いきって、それ以降の購入ではエコカー補助金が受けられないという事態になること間違いなし、という印象。

経産省管轄の自家用車向け補助金の状況について公式アナウンスはまだのようですが、自家用車は予算に対して余裕綽々ということはないでしょうから、補助金を考慮したクルマ選びは急ぐが吉となりそうですが、さて。

そして予算上限に近づいたという話が表に出てくると、駆け込み需要だったり、販売現場で混乱したりするのでしょうね、とため息的な苦笑気分です。


BRZ初体験?

恥ずかしながら、ようやくBRZを初体験。 

といっても、空ぶかしの様子を見ていただけです(苦笑) 




どうでしょう、この雰囲気。スポーツカーぽさはありますでしょうか?



それにしても、最近の新型車には縁がありません。はたしてステアリングを握る日は来るのでしょうか?


まあ、ちょい乗りの感想など無意味というのがネット界の常識なので、乗ろうが乗るまいがあまり関係ない話ではあります。

当方は、開発者の声をできるだけ生々しく、お伝えできるよう努力する次第。


精進します。





エンジン制御がイジれる市販モデルの話(ただしナンバー取得不可)

ヤマハ発動機、人気のレースに参戦できるエンデューロ(競技)専用モデル「WR450F」 国内仕様を新発売だそうです。


エンデューロレース、まったくの門外漢なのでバイクの仕様についてはわかりませんが、このレーサーには気になるユニークな装備あり。

それが『 “Power Tuner”対応FI』。

四輪のチューニングでいうとOBD2に刺して、ECUに手を加える系のアイテムにも見える、このコントローラーが標準装備となっていて、点火時期と燃料噴射量を変えることができるというのです。

公道走行可能なクルマでこれを行なうと排ガス規制の問題などが出てくるので、いまのところはレーサーにしか使えないでしょうが、将来的にナンバー付きモデルにもメーカー純正でこうしたパーツが付属してくる時代になるのかもしれません。

たしかに、排ガス規制の範囲内で燃調や点火をイジっても、あまり意味がないかもしれません。とはいえ、某社の86には、この手のアイテムを純正オプションとして用意しておいて欲しかったと思ってみたり。

ほとんど意味はなくても、遊べることが大事というか、それが趣味性を刺激するというか。

そして、ECUチューンの意味を知ったユーザー層が増えれば、アフターマーケットも刺激を受けると思うのですが、どうでしょうか。



【メモ】Volvo V60 Plug-In Hybrid Video

なぜか軒並み10万オーバーと再生回数の多い、ボルボV60プラグイン・ハイブリッドの映像集。

世界初のディーゼル・プラグイン・ハイブリッドで、フロントをエンジンとモーターで、リアをモーターで駆動するシステムとなっているようです。「いまできること」を詰め込んだ印象で、個人的には刺さりますが、初代のインサイトやプリウスのような意味で、まだまだ実験車両的な位置づけなのでしょう、とも思う次第。

volvo_v60_phv












フェラーリのV12ミッドシップ・ハイブリッド・パワートレイン、ウワサのF70用?



最近の傾向からいうと、フェラーリのミッドシップV12モデルはかなり限定されたフェラーリの中でもスペシャルな位置づけといえますが、その意味では、ウワサの”F70”用といえそうなミッドシップV12の”KERS”ハイブリッドシステムの動画が公開されております。

まずは第一印象を。

Ferrari HY-KERS 2012001


Ferrari HY-KERS 2012011


従来のエンジンに対して、同じパワーで-40%のCO2排出量(≒燃費)という新しいハイブリッドシステム。

Ferrari HY-KERS 2012002
V12エンジンと7速DCT、そしてグリーンに塗られたハイブリッドパーツから構成されている新パワーユニット。


Ferrari HY-KERS 2012003

エンジンは可変インテークボックス、マルチスパーク機構を採用。明言されてはおりませんが、直噴なのだろうなと想像。

Ferrari HY-KERS 2012004

かなりギュっと詰め込まれた印象の7速DCTは4軸? 5軸?

Ferrari HY-KERS 2012005

エンジンから見ると、デファレンシャル→7速DCT→ハイブリッドモーターというレイアウト。
エンジンとは別ルートでモーターからミッションへトルクが入るようです。

Ferrari HY-KERS 2012006

Ferrari HY-KERS 2012007

基本的には油冷のシングルモーターで、これがアシストとエネルギー回生の両方を担うよう。現時点ではクラッチ機構は見当たらないので、モーターは切り離されることなく常に作動していると考えてよさそう。その点では高回転域で邪魔にならないように、どう仕上げるのか気になるところでしょうか。

Ferrari HY-KERS 2012008

通常のジェネレーターは、よくある減速時発電といった制御を受けているようですが、これがハイブリッドシステムに組み込まれているということは、ハイブリッド用バッテリーの充電にも使われているのか、どうか。

『based on battries state of charge』と、 ここに書かれているようにバッテリーが複数形になっているのが気になるところ。
 

Ferrari HY-KERS 2012009

ハイブリッドのコントロールユニットはかなりコンパクトな印象。ただ肝心かなめのバッテリーについてはレイアウトや種類、サイズなどが不明なのが気になります。



Ferrari HY-KERS 2012010

というわけで、ハイブリッドシステムが全域でのトルク&パワーアップにつながっているというアピール。やはり全域でモーターアシストが効いているようです。

トルクカーブを見ると、 高回転になるにつれて上乗せ分が減っているのですが、モーターを切り離さなくても邪魔せずアシストで上乗せしていると考えてよさそう。



ミッドシップというレイアウト前提のシステムというせいもあるのでしょうが、このフェラーリ・ハイブリッドは他のハイブリッドとは位置関係が異なるのがユニーク。そういえばFFの4WDシステムも、フロント側はエンジンから直に出力を取り出すというものでしたが、最近のフェラーリはこうした”普通じゃない”チャレンジをすることで技術的なアピールをしようということなのでしょうか。
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