クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2012年03月

4気筒軽自動車、風前の灯?

『パジェロミニ』 の特別仕様車のニュースリリースに、こんな一文が。
三菱自動車は、軽自動車本来の手軽さや経済性と、本格4WDシステムを兼ね備えたオールラウンドミニとして1994年12月に『パジェロミニ』を発売。累計約48万台(12年2月時点)を販売し、多くのお客様からご愛顧いただきましたが、2012年6月をもって『パジェロミニ』の生産を終了する予定です。
先日、スバルのオリジナル軽自動車が、サンバーの生産終了によって消滅したばかりですが、それに続くこの衝撃的なニュース。なにが衝撃的といえば、軽自動車における4気筒エンジン消滅の危機。
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ずいぶん前にスズキF6Bが消え、そしてスバルのEN07、三菱の4A30と相次いで消滅。残るはダイハツのJB-DETだけ。そしてJBエンジンを搭載するのがコペンだけであることを思えば、まさに風前の灯という状況。
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もちろん日産バージョンのキックスも同じ運命でしょうし。


ところで、パジェロミニが生産終了になる2012年6月、なにか規制の変更タイミングだったでしょうか?  もし、それに関する対応でパジェロミニが生産終了になるのだとしたら、コペンにも同様の危機が迫っている可能性もあり。ちょっと調べてみる価値があるやもしれません。 

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東北地方の高速道路の無料開放が……

震災復興で一部区間が無料となっている東北・常磐道ではありますが、今年度をもってその措置が停止。つまり有料に戻るとのこと。

東北地方の高速道路の無料開放 4月以降の扱いについて

  1.原発事故による避難者の支援
 ・原発事故による避難者の支援については、見直しを行った上で継続する。【別紙参照】
実施期間  : 4月1日(日)0:00 ~ 9月30日(日)24:00


 2.その他
 ・被災地支援、観光振興及び原発事故以外の避難者の支援は、3月31日(土)迄で終了する。


まだまだ復興したとはいえない状態ですから、観光や物流に有利な無料化措置は、数年単位で続けて欲しいと思う部分もありますが、予算的に非現実的なのでしょうか、やはり。

とはいえ、国交省の予算をみると被災地向け復興費が前年比1割増しとなっていますから、その活用を期待したいところであります。


エアろくろ、にチャレンジ

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IT企業のCEOやCTOのインタビューでは、ろくろを回すポーズの写真が定番という記事をみかけて、恥ずかしながら小生もチャレンジ。

たしかに、エアろくろのポーズはITに限らずインタビュー写真としては定番かもしれません。先日取材した某誌でのCR-Zに関する某記事でも、こんなポーズの写真を使ったものです。ですが、わざわざこうしたポーズをとっていただいたわけではなく、ヒアリング中の自然な流れでフォトグラファーが撮ったものでありましたが……。

ちなみに、個人的な見解ではありますが、自動車雑誌界隈での定番ポーズといえば、やはりエア・ハンドルでしょうか。開発者だと最近はサムアップが増えてきている印象で、チューナーのプロフィール写真では腕組みして横から光を当てている、ラーメン屋の頑固オヤジ風のそれが多いかも。

そんなトレンドを気にしながらインタビュー記事を見るのもおもしろいかもしれません。

”DATSUN”復活。ならば、このシンプルな車名もリバイバルさせては?

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は20日、インドネシアにおける生産拠点強化と販売力向上のための新たな方策を発表しました。生産能力を2014年までに25万台へ引き上げるとともに、従業員数を3,300名に増強します。販売店舗は2015年までに150店に増やす計画となります。商品ラインアップの強化を含めた総投資額は330億円となる見込みです。 日産の社長であるカルロス ゴーンは19日、インドネシアのスシロ・バンバン・ユドヨノ大統領と会い、日産がインドネシアのモータリゼーションに貢献していくことをコミットするとの強い意志を改めて表明しました。

社長のゴーンは、「日産は、インドネシアに新たな雇用を創出し、新しいクルマを投入します。我々は生産能力を更に拡大し、インドネシアのお客さまに新しい商品ラインアップをお届けします」と述べました。

本日発表した新計画により、ジャカルタから80kmの場所に位置する日産のチカンペック工場は、同社のアセアン地域における最大の生産拠点のひとつとなります。

インドネシアの2011年の自動車全体需要は89万台となり、同国はアセアン地域最大の自動車市場となりました。日産の同国での販売は、2011年度販売目標6万台達成に向けて、順調に推移しています。インドネシアでは、同国が現在策定しているグリーンカープログラムの導入によって、全体需要が2017年までに2010年に対して二倍近く増加すると見込まれています。日産は本プログラムを力強くサポートし、同プログラムが迅速に認可されることを期待しています。

また、同日インドネシアで行われた記者会見で、日産はダットサンブランドを復活させることを発表しました。ダットサンブランドは、ニッサン、インフィニティに続く日産の第三のグローバルブランドとなります。ダットサンは、高い成長を続ける市場で、将来の成功を夢見るお客さまに、クルマのある豊かな生活を提供します。ダットサンは、80年にわたる日本のクルマづくりに対する技術とこだわりを象徴しており、日産のDNAを体現する重要なブランドです。なお、ダットサンブランドのモデルは、2014年からインド、インドネシアおよびロシアを皮切りに販売を開始する予定です。
以前からウワサにはなっていた「DATSUN(ダットサン)」ブランドを新興市場向けに復活させると正式発表。一口に新興市場向けといっても、市場によって廉価であることと豪華であることの、どちらが重視されるか、どちらが受け入れられるかはわかりませんが、第3のブランドとして展開するということはアフォーダブル・ブランドといったイメージで押すのだろうな、と思われるわけで。


ならば、車名もシンプルに ダットサン+排気量 といった具合にするのはいかがでしょう?



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このイラストのように、ダットサン1000といった具合に……。

日産がスポンサードするルマンカー?

フロントのトレッドを異様なまでにナローとした空力ボディながら、リアタイヤ由来のヨーコントロールで曲がるというデルタウイングレーシングの革新的マシン。今年のルマンに参加すると以前からリリースは出ていましたが、日産がバックアップ(スポンサード?)して本当に走ることになったようです。




こちらはデルタウイングレーシングが2011年に公開したシミュレーション映像。サルテサーキットを3分半くらいでラップするので、トップ集団を形成することは難しそうですが、ピット回数次第ではオーバーオールでも勝負権がありそうな予感あり?!




ちなみに、日産のYoutubeチャンネルでは以下のような説明があります。
欧州日産は、2012年のル・マン24時間耐久レース全く新しいレースカー「デルタウイング」で参戦。現在決定しているドライバーはマリノ・フランキッティとミハエル・ク­ルム。パワーユニットは「Pure Drive」技術を取り入れた1.6Lターボエンジン。ASOが先進技術搭載車両向けに設定したクラス外規格「ガレージ56」としてゼッケン0番を付けて出走。
たしかにエンジンはすでに開発済みのはずですから、おそらく日産は関わっていないはずでして。『ピュアドライブ技術を取り入れた』という表現はお見事! という感じです。

ヤマ発の“追い風インジェクター”に思うこと

ベトナム向け現地製コミューター 「NOUVO SX (ヌーボ エスエックス)」発売-FI採用などにより高い経済性と走行性を実現したATフラッグシップモデル-というヤマハ発動機の発表。で、気になるのはそのFI(フューエルインジェクション)システム『YMJET-FI:Yamaha Mixture Jet-Fuel Injection』なのであります。
主通路とは別に設けた副通路からのエアアシストを行い噴射燃料と空気を効率的に混合させ、実用域での燃費向上に貢献するFIシステム
この説明だけではわかりづらいですが、2系統の吸気ラインを用意して、低負荷時にはメインのインテークパイプを閉じ、インジェクターの後方から吸気を送り込むことで、追い風状態にして燃料の霧化や均一な混合を促進しようというシステムのようです。割合に原始的なシステムにも見えますから、直噴流行りの四輪車にそのまま利用できるとは思いませんが、こうした”追い風インジェクター”という考え方は仕向地によってはアリなのかも、と思ってみたりする次第。燃料の品質的に直噴は厳しいエリア、まだまだ多そうな気がしますので……。

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