昨日、袖ヶ浦フォレストレースウェイにて行なわれた「全日本 袖ヶ浦 EV50kmレース大会」を観てきました。主催は日本電気自動車レース協会(JEVRA)で、5クラスで全12台のエントリーですから完走すれば表彰台という感じで、レースとして成立していた感があったのは、5台のリーフが競ったEV-2クラス(モーター出力50~100kW)くらいでしょうか。
そんなわけで、レース展開を楽しむというよりは、EVレースの雰囲気を味わうといった日曜日でありましたが、何度もEVは運転しているし、その走行シーンも目にしてはいますが、この日の袖ヶ浦の静かな様子は、たしかに耳からレースを楽しめるという感じではありません。ときおり大きなスキール音が聞こえてくるかと思えばスピンしたマシンが発したもので、レースを競っているマシンはコーナーをスムースに走り抜けている様子。たしかに現在のEVで50kmという距離は全開走行では完走できない微妙なディスタンスで、スキール音という無駄なエネルギーを消費している場合ではないのかもしれません。
それはさておき、この日のレースを見ていて感じたのは、リーフの完成度というか、EV専用につくったクルマの優位性。
圧倒的に速いテスラも参加していたのですが、外から見た限り挙動的な自然さではリーフに軍配があがる印象。もちろんメーカー製コンバートEVのi-MiEVやそのほかのコンバージョンEVと比べても、リーフの安心感は圧倒的。単にバッテリーを床下に積んでいるというだけでなく、その重量とホイールベースやトレッド長がマッチしているという感じを走りから受ける次第。
スタートからゴールまで、常にバトルモードだったリーフの一団を観ていても、バトルを楽しめるというか、不安にならなかったのは、そうしたリーフの素性のよさが背景にあったからなのかもしれません。
ベース車があるコンバージョンより、バッテリー搭載量も含めて、最初から設計したEV専用モデルのほうが走りの素性に有利というのはアタマではわかっていたわけですが、それを実感した日曜日でありました。