クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2011年08月

BMWのターボスチーマーってなんだ?

BMW Group PressClub Global
In the Turbosteamer Project research and technology specialists of the BMW Group are working on a heat recovery system that is based on the principle of a steam process.

The process of recovering energy from waste heat is already practised on a large scale in modern power generation plants: large gas and steam power stations combine the principles of a gas turbine and a steam circuit to achieve a significantly higher level of efficiency. The gas turbine process is the first phase of the energy conversion and serves as the source of heat for the downstream steam cycle in the second phase.

The BMW turbosteamer is based on this two-stage stationary power generation method – but reduced in scale and design to form a component that can be used in modern automobile engines.

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とりあえず、ひとめでわかるのは排気熱が、中間付近にみえる四角いボックスで吸収(回収?)されていること。BMWのチャレンジでは排気熱で発電に利用しているそうですが、エネルギーを回収する方法が確立されれば、その有効利用についていかようにも発展していきそうです。

ついでにいえば、排気音も小さくなるでしょうから、サイレンサーの小型化も期待できそうな予感。

フォードのコンセプトカーは、憧れのガルウイング・4ドア!

 Ford EVOS Concept - PRESS KIT 2011


かつてスズキ・キャラを所有していた、ガルウイング好きにとって、このコンセプトカーが提案する4ドアのガルウイングというのは、タマリマセン。


このクルマが、そう。どうやって、ドアが開くのかわかりますでしょうか。






こんな具合です






なんだかカブトムシが羽根を広げたような印象もありますが、まさにガルウイング・4ドア。

ショーカーならではの処理なのでしょうが、このスタイルには憧れます、物欲が刺激されます。

F1をやめたTMGの挑戦。EVのニュル最速ラップ更新

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Toyota Motorsport GmbH - News
NEW EV LAP RECORD FOR TMG 30 August 2011 Toyota Motorsport GmbH (TMG) has set a new lap record for an electric vehicle (EV) at the legendary 20.8km Nürburgring Nordschleife circuit in Germany.  
The TMG EV P001, with 100% electric powertrain and Jochen Krumbach at the wheel, set a new lap record of 7mins 47.794secs to beat the previous lap record, which stood at 9mins 1.338secs, by a very substantial margin.  
Using two electric motors, the TMG electric powertrain has a top speed of 260km/h which combined with 800Nm of torque to achieve impressive speeds on the extremely challenging Nordschleife track, which includes significant elevation changes and lengthy flat-out sections.  
TMG’s target prior to the 29 August record run was to become the first electric vehicle break the eight-minute barrier and this was achieved comfortably on a day when the notoriously changeable Nürburgring weather stayed fine, although track temperatures were relatively low.  
Such performance shows TMG’s electric powertrain is ideal to power any future single-make electric motorsport series and TMG will begin commercial sales of this technology in 2012. TMG continues to advance its electric vehicle capability for motorsport applications with in-house development of the electric powertrain and ongoing investigations into alternative chassis solutions.  
Pascal Vasselon, TMG’s Technical Director, said: “The goals for this project were twofold: obviously we wanted to set a new EV lap record and I am very pleased we could achieve that so comprehensively. On the other hand, we also wanted to learn more about the operation of our electric powertrain in extreme circumstances; in motorsport there is no more extreme circuit than the Nürburgring. On the record lap the TMG EV P001 performed better than in testing due to the improvement we already could make based on that experience. We have enhanced our electric powertrain development thanks to the information our engineers have gained and our future EV products will benefit from this project.”  
Rob Leupen, TMG’s Director Business Operations, said: “This is a very impressive achievement which really shows the huge potential for electric powertrains to deliver fast, exciting action on the race track. There’s no doubt that electric motorsport can be every bit as thrilling as traditional racing and it was an amazing sensation to watch the TMG electric vehicle fly past on the Nordschleife, with only the sound of wind rushing past and tyres squealing. To achieve a new lap record at the first attempt, and by such a huge margin, is a great achievement and I am very proud to see TMG’s name in the record books. But this is not the end of the story for TMG and I hope we will see our electric powertrains in action on the track again soon.”  
The new lap record was completed on road-legal tyres, using the complete Nordschleife track. It was verified by independent lap timing.  
TMG extends its thanks to its partners in this achievement: Aguti created and implemented the livery concept while rational motion integrated the electric powertrain, traction battery and control strategies. EVO Electric motor technology delivered the power. The TMG EV P001 is based on a Radical chassis as modified by TMG for e-WOLF.  

Keep up to date with all the latest TMG videos and photos via our Flickr page at www.flickr.com/toyotamotorsport.

トヨタ・モータースポーツが、ニュルブルクリンク北コースのレコードタイム(EV)を更新したとの速報。

とりあえず、グーグルで翻訳したものを手直したした日本語訳を貼っておきます。


『トヨタモータースポーツGmbH(TMG)は、ドイツの伝説的な20.8キロニュルブルクリンクノルドシュライフェで電気自動車の新しいレコードラップを目指しました。
TMG EV P001は100%電 ​​気パワートレインで、以前の9分1.338秒の記録を、7分47.794秒に塗りかえました。

2つの電気モーターを使用した、P001のパワートレインは、かなりの標高の変化と長いストレートが含まれる、非常にチャレンジングな北コースでベストラップを記録するために、最大トルクは800Nm、最高速度は260キロのパフォーマンスを与えられています。

8月29日のタイムアタック当日、TMGの目標は8分の壁を破る初のEVになることでした。
路面温度は比較的低いものの、悪名高く変わりニュルブルクリンクの天候は素晴らしく、グッドコンディションに恵まれ、無事に新記録を達成することができました。

この電気パワートレインを、2012年にTMGは技術の商業販売を開始します。TMGの社内開発とモータースポーツアプリケーションのための電気自動車の機能を前進し続けています。

パスカルTMGのテクニカルディレクターは言います。
「このプロジェクトの目標は二つありました。
まず我々は、新しいEVのラップレコードを達成したいと思い、私たちはそれを実現したことを非常に嬉しく思います。
一方、我々はまた、極端な状況で私たちの電気パワートレインの状況についてのテストも兼ねていました。モータースポーツでニュルブルクリンクよりもより厳しいサーキットはありません。

レコードラップを打ち立てたTMG EV P001、その経験に基づいて電気パワートレインを作ることができるということです。我々のエンジニアが得たこの経験が、将来のEV製品に活かされることでしょう」。

 ロブTMGのディレクターは言います。
「実際にレーストラック上で高速、エキサイティングなアクションを提供する電気パワートレインのための巨大な可能性を示す非常に印象的な成果です。伝統的なレースとして電気モータースポーツは代替となることができましょう。それが素晴らしい感覚であったことは間違いありません。

キーンという音とタイヤスキールだけで、北コースでの過去の電気自動車のレコードラップを、以前のタイムに対して大きなマージンを持って記録できたことを誇りに思います。

しかし、これがプロジェクトの終ではありません。TMGは再びすぐにサーキットで、電気パワートレインをアピールすることになるでしょう」。

TMGは、この成果について、パートナー企業に感謝の意を示します。
Rational Motionがドライブトレイン系を統合し、Agutiが内外装を担当しました。(←訂正→)電気パワートレイン、バッテリーと制御を統合したAguti、EVO electric の電動モーター技術も忘れられません。そしてP001用にカスタマイズされたシャシはラジカルのそれを基本としています。

最後に、最新のすべての情報はFlickrにアップロードされるでしょう。
www.flickr.com / toyotamotorsport   』




ホットラップのビデオを見ていて印象的なのはあっという間に終わってしまうこと。もちろん7分台というラップタイムの速さもありますが、シフトチェンジがないのと、カメラのアングルのせいか、コース紹介の早回しのようなイメージさえ受けます。これがEV時代のオンボード映像となるのでしょうか。

新型Bクラスのティーザームービーに思う

Mercedes-Benz.tv: The New B-Class - YouTube
More agile, more efficient and safer than ever: The new B-Class from Mercedes-Benz is the all-rounder in the compact class.



メルセデス・ベンツいわく「コンパクトカーのオールラウンダー」となるBクラスの新型モデルがラウンチ間近ということで、ティーザームービー(というかカタログムービー?)が公開されております。

『More agile, more efficient and safer than ever(より俊敏に、さらに価値ある、そしてもっと安全に)』という説明がついていますが、それがオールラウンダーのコンパクトカーに求められているものなのか、順番としてアジャイルが最初に来るのはどうなのか、少々疑問ではありますが、そういうコンセプトということなのでしょう。

気になるのはルーフの中央が凹んだ様子を映しながら、 Cd値が0.26とアピールしているシーン。このルーフの形状は空力性能には効いてきますが、それはおそらく前面投影面積を小さくするという部分が大きく、Cd値の改善にはあまり関係ないような気がしますが、どうなのでしょう?

それにしても、このボディ形状でCd値が0.26というのはかなり驚き。もっと長いボディでないと、この数字を出すのは難しいと思っていたのですが、設計の進化というのはスゴイものです。

もちろん直進時に問題となる空気抵抗は、Cd値×前面投影面積ですが、その点でも先代モデルよりは小さくなっていそうなので、空気抵抗は小さくなっている=燃費に有利といえそう。

そして経験的にいえば、Cd値がこのくらいになると高速でアクセルオフしたときの空走感(減速せずに空走するイメージ)がかなりの強くなるはずで、この新型Bクラスが、どんな”空走感”を見せてくれるのか、少々気になるところでもあります。


 

定点観測的なユーロNCAPのESCテスト動画

ときおりチェックしているユーロNCAPの公開しているESC(横滑り防止装置)のテスト動画。

各社各様というか、初期のABSと同様にESCの動作は様々で、装備されているというだけで、単純に信じてしまうのはユーザーとしてはどうかと思う次第。むしろ、ESCオンでもリアの流れるようなクルマが、オフのときにどんな挙動を示すのかが見たいのですが、危うそうなクルマに限ってオフの映像が公開されていないのが”なんだかなー”でございます。

では、一気にどうぞ。



















新しいポルシェ911のティーザームービー、登場するのはパドルシフト

The new Porsche 911 revealed - YouTube
Watch the new 911 driven on the road for the first time.




間もなく登場する新型ポルシェ911のティーザームービー。

基本的には走行シーンの外観メインの映像ですが、一瞬だけコクピットの様子が映ります。

そして、そこでフューチャーされているのはパドルシフト。
911_2012

先日、ランボルギーニが次期モデルからはMTの設定をやめて、2ペダルオンリーにするといった報道もありましたが、ポルシェも基本は2ペダルに向かっているようです。

ならば、むしろ2ペダルオンリーとして、フットスペースのデザインを見直し、新しい姿を提案してほしいと期待してみたりして。

もっとも、サーキットの連続走行を考えると、熱対策などでまだまだMTに歩がありますから、そうそう簡単にMTが消えることは~こと911に関していえば~ないのでしょうが。

しかし、変えられないとはいえ、911の外観イメージのキープぶりには感心。
中身は変わりつつあっても、 911らしいアピアランスは、逆に強固になっているのかもしれません。
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