クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2009年11月

高速巡航燃費は重量に左右される?

本日、浜松に行ったクラウン・アスリートの燃費表示の数値に見覚えあり! 思い出してみれば、先日岐阜往復をした3名乗車のレガシィワゴン2.0GT(BP5)2名乗車のクラウンアスリート3.5(GRS184)の高速巡航の燃費は大して変わらないということに気付いた次第。


こちらが11/11に岐阜に向かった際のレガシィの燃費表示。



こちらは本日、浜松~横浜を往復したクラウンの燃費表示。


岐阜行きのときには雨がぱらつくという燃費の不利さはありましたが、道路の込み具合は感覚的には同程度。厳密な比較にはならなくとも、イメージとしてはほぼ同じ。

ちなみにカタログ値は下記の通り。
レガシィワゴン:1450kg(10・15モード=13.0km/L)
クラウン3.5:1620kg(10・15モード=10.0km/L)

ですが、大人ひとりの重量を装備品(服や荷物込み)で90kgとして仮定、さらに両方のケースではカメラ機材(50kgと仮定)を積んでいました。この条件で重量を計算すると……

1430+320=1750

1620+230=1850

もちろん100kgの重量差が小さいとはいいませんが、パーセント表示すると5.5%程度の差異ですから、それほど大きいとはいえないのでは? ちなみにレガシィの帰路では同行したカメラマン氏がハンドルを握りましたが、ほぼ同等の燃費でした。誰が運転するというよりも、平均速度や重量などの単純な物理的数値で似たような結果が出るということなのでしょうか、やはり。

高速道路メインにしては、まずまず? 当然?

本日は高速道路を走って、浜松まで。


流れにのって走って、この燃費は空気が冷たく、効率的に有利な時期ならではといえますでしょうか?

【追記】
トラストのインフォメーターに表示されていた走行中の吸気温度はおおむね18度といったところ。水温も85℃あたりで安定していましたから条件よかったのでしょうね。

タイミングが会わなかった……

デビュー直後くらいから何度となく触れてきた、このクルマ。オーナーにとってはかえがたい魅力があるようで。

しかし、これだけのコンディションを保つには並々ならぬ努力とコストがつぎ込まれていることでしょう。

いや、実際欲しいと思ったこともあるのですが、これほどの魔力にみいられなくてよかった(?)と、意味ないひと安心

日曜日、午後のつぶやき

ミニバンをけなすひとたちは、それを開発しているひとがクルマが好きじゃないし、クルマに詳しくないと思っているのかな? 実際のところは、社会人であれば想像してみればわかると思うけど……

CANに入っていけないカーナビはITSに使えないし、制御に組み込めないから、将来的に生き残ることはない。すでにカーナビのマップとシフト制御が連動しているし、さらにEV初期には航続距離とリンクする必要があるだろうから。

「貶す=けなす」と漢字で表記するのはネットの一部では当たり前のようですが「貶める=おとしめる」とか「貶む=さげすむ」とか「貶する=へんする」とか読み方がいくつもあるので、やっぱり“ひらく”のが基本だと思う

運転者の喫煙は片手が疎かになるので危険につながるというのは理屈にあっていますね。自分もかつて喫煙者だった頃に、危ないなぁと自覚したことありましたから。でも反発スゴイんだろうなw【運転中の喫煙を禁止する法案提出 イタリア】タバコを吸うのも、太っているのも、似ているように思えてきた。どちらも健康に悪いといわれていて、それでいて当事者にとっては好きでやっていたり、また改善したいと思いつつそれが難しいという点でも似ているのでは?

ブログから書籍が生まれるのだから、電子配信の小説やマンガから人気のあるものを紙に印刷するというシステムを前提にまわせないもんですかね~

依頼されたテーマにそって書くのが仕事で、好きなことを書くのは趣味の領域。好きなことを書くのが仕事になっているひともいるだろうけれど。

さ、明日からブログのタイトルを小変更しよう。フリーライター以外の、割合に汎用的な、それでいてヘンにこだわっている感じもしない、売文業を示す職業名称って何だろう?

Sunday tweets

厚生年金と国民年金の話をいっしょにしちゃったら、なにかにごまかされているようで、負け感がある


日本のサーキットは漢字二文字だとしっくり来ますね 十勝、仙台、菅生、筑波、富士、鈴鹿、そして岡国(?) 日光、山梨、西浦、作手、中山……


エネルギーシフトとは、石油より優れているから移行しようというのではなく、石油が使えなくなりそうだから次の用意をしておこうというノリである、と考える
不便になるという選択をせざるえないのかな。環境対策、エネルギーシフトのせいでもあるし、フラット化、グローバル化もそうした方向へ推し進めているように感じる。あとはそれに耐えられる、かだ。成長の先には老化があると思えば、自然なのかもしれない

誰が言ったか、が重要だと思うのはブランド信仰に近い。発言者を主役とするならば「なにを言ったか」だと思う


無買日、消費社会や経済を考えるというのではなく、ダイエットとして有効っぽい。買い物に行くと、ちょっとした甘いものとか買いがちだけど、そもそも買い物に行かなければ、摂取カロリーも抑えられそうなイメージ

1000円の商品の卸値が700円で、そのうち材料費が300円、加工費が150円、固定費が100円で、設計・開発費が150円。そんな世界で生きていますw
以前より固定費が増しているのが厳しいですね。最近は加工費が100円、固定費が200円で、設計・開発費が100円といったイメージでしょうか。

ガソリン1リッターは111kWに相当する?

というわけでガソリン1リッターの持つ発熱量が34,000kWだとして、それがそのまま軸出力になるわけじゃありません。巷間、よく言われているように「エンジンの熱変換効率はせいぜい3割」だから。ただ、これについては単純な計算式はなく、燃焼状態やフリクションなどなど複雑な要素からシミュレーションはできても、簡単に係数をかけて導くというわけにはいきません。

それは“正確さ”を求める場合で、ざっと粗計算する方法はあるはず。で、個人的に粗計算につかう数値は考えてあったりします。

その元になっているのは燃料消費率。最近のクルマカタログでは目にすることはほとんどないかもしれませんが、かつてのカタログにはエンジンの出力グラフに燃料消費率という項目があったものです。その単位はg/PS・h(=1馬力を一時間出したときに消費するガソリン重量)で、普通のガソリンエンジンであれば200~300g/PS・hあたりが目安。当然、燃費運転時には消費が少なくなるので200g/PS・h前後で、高出力時には300g/PS・hを超えるというのが個人的な目安(数字のキリがいいので)。

さて、ガソリン1リッターの持つ発熱量が34,000kWではありますが燃料消費率の単位はg(重量)。まずは、ガソリンの比重を0.75として容積に換算します。

たとえば高出力時の300g/PS・hで計算すると以下の通り

300÷0.75→400cc

400cc÷60→6.6cc

というわけで1分間に6.6ccのガソリンを燃やすと1PSの出力を得ることができるとなるわけですね。

1PS=0.7355kWですから、この数値で計算すると1分間に約8.9ccの燃料を供給すれば1kWの出力を得ることができるとなります。

つまり、ガソリン1リッターを消費したときに得られる出力はおよそ111kW。前のエントリであげたパナメーラでいえばピークパワーが368kWでタンク容量100Lですから「最高出力を出し続けたとして30分連続走行できるタンク容量」ということになります。


その前のエントリで燃料噴射量÷500=最高出力(kW)という係数500を使った粗計算の方法を示したのは、ここまでの計算に由来しているもの。1kWを発生させる場合の1時間あたりの燃料噴射量(8.9cc×60分→534)が元になっています。どうせ粗い計算なので暗算のしやすさと各種マージンを考えて500という数値を使っている次第なのでありました。

ですから粗計算であることが理解できているならば、インジェクター噴射量×本数÷9→最高出力(kW)としてもいいのかもしれません。むしろ、こちらのほうが暗算しやすいですし。

【追記】
もっともっと粗い計算ではインジェクター噴射量×本数÷6→最高出力(PS)というのもありますね。これだと通常の6気筒エンジンの場合はインジェクター噴射量=最高出力となるので、計算の必要もないくらいで、むしろLやRBのチューニング経験者なら経験的に知っていることかもしれません。

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