クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2008年05月

シートベルトで疲れづらくなる!?

全席シートベルトの義務化に伴い、安全性をアピールする広報活動が盛んに行なわれていますが、もっと普段使いでもメリットがあるのだから、それを広報活動に含めればいいのに、と思う次第。

そのメリットとは疲れづらいってこと。

シートベルトをしていると「鎖骨のあたりに圧迫感があってイヤ」という人はいるかもしれませんが、その圧迫感がないようにするには背中をしっかりとシートにあずけておくとよかったりします。つまり姿勢がよくなるわけ。長時間座っているとお尻が前に出て腰とシート間に隙間ができる、だらしない姿勢になりがちですが、あの姿勢って腰に負担がかかって意外に疲れるもの。ですからシートベルトをしておくと自然と姿勢が改善されて逆に疲れないと思うのですが……。

ま、人間工学的な裏付けがあるわけじゃなく、単に腰痛(ヘルニア)持ちのオッチャンが経験的に感じた戯言ではあるのですけど。

改正道路交通法施行前夜に思う

明日、6/1から改正道路交通法によって全席シートベルトの義務化や75歳以上のドライバーへの高齢運転者標識(いわゆる紅葉マーク)表示の義務化などが実施されるわけですが、そのほかに聴覚障害者の保護として、『内閣府令で定める「聴覚障害者標識」を表示しなければなりません。』という項目があります。

以前にも書きましたが、いまだにこの「聴覚障害者標識」がはっきりと啓蒙されていないような気がするのです。ネットで検索したところ、こちらのマークが「聴覚障害者標識」だというのですが……。

両耳を蝶のはねでイメージさせたマークですが、いまいちわかりづらいとかいってモメてませんでしたっけ? 結局、これでゴーサインが出てんでしょうか?

【追記】
一定条件の聴覚障害者で運転免許を交付された人については、大型の補助ミラーも義務づけされているそうです。むしろ遠目にはそうした装備から聴覚障害者かどうかを判断する必要があるんじゃないでしょうか。クラクションはもとより、音による状況判断ができないという前提で周囲が注意する必要ありますから。


中古車業界、ますます厳しくなりそうです

輸入中古車、露が排除へというFujiSankei Businessi.のニュースがありましたが、ここで欠かれているように日本から輸入される中古車をロシアが本格的に排除することになったら、日本の中古車市場は大荒れになること必至。

記事によれば日本からロシアへ輸出されている中古車の台数は約48万台(2007年)とあります。これ、日本から輸出される中古車のおよそ半分にあたるはず。また日本国内で取引される中古車が約450万台(2007年)ですから、その一割にあたる台数が輸出できないとなると、国内マーケットへの影響が小さいはずもないわけで。さらに中古車の輸出台数は年間におよそ100万台といわれています。もしロシアでの販売が禁止されてしまうと、その半分が行き先を失うわけで業者の倒産増加なども懸念されます。

うーむ、大変なことになりそうです。



※上記の450万台というデータは登録車のそれで、軽自動車の中古車は約300万台が一年間に取引されています。ただしロシアをはじめとした輸出を考えると軽自動車への影響は少ないでしょう。


ライター、であるために

ちょっと原稿に追われていて、すぐに読めないのが残念なのですが、吉本隆明氏が1960年代に記した名著『共同幻想論』の改訂新版を買ってきました。文庫で540円と手軽な値段というのもありますが、前々からじっくり読んでみたいと思っていたもので。


その冒頭に記された「角川文庫版のための序」に、なんとも含蓄ある一文があったので、引用します。

著者の理解がふかければふかいほど、わかりやすい表現でどんな高度な内容でも語れるはずである。



原稿書きで生計をたてるライターの端くれとして、しかと心に刻みたい一文です。
物書きは“わかりやすい表現”のために知識を身につけなければいけないのであって、小難しいことを書くために知識を身につけてはいけないのです。その一方で「専門的になりすぎるとわかりづらくなる」という言い訳で知識を身につけることから逃げてもいけないのです。





精進します。


雨上がりの夜

昨晩、仕事で終電を逃した嫁を迎えに都内までドライブにでかけたのですが、やっぱり湿度が適度に高くて、気温も低い状態ってエンジンが元気になる感じがします。気持ちよく回るので、ついアクセルを踏んでしまったりして。

なぜに湿度が高いとエンジンが元気に感じるのか、理屈ではわからないのですが。

湿度が高いと(圧縮時の温度上昇が抑えられるので)ノッキングしづらくなる、という話は聞いたことありますけど、根拠がいまいちわかりませんしね。

ちなみに湿度が高いと、プラグの放電電圧がわずかに高くなるそうです。理由はわかりませんがDENSOのサイトに書いてあるので、間違いないんでしょう。

こうした要素が複合的に効いているんでしょうが、実際エンジンの中でなにが起きているかを考えると、どんどん条件が増えてきて一言でいえないのが難しいところ。もっとシンプルに捉えられるようになりたいものです。勉強せねば、ですね。

電気自動車のカーナビ

さきほどのエントリーで、遠からず電気自動車が主流になるようなことを書きましたが、電気自動車の課題のひとつに消費電力により航続距離が短くなってしまう点があります。

つまりカーナビやオーディオやエアコンを使うだけ、航続距離が短くなってしまうのです。いや内燃機関のクルマでも消費電力が増えることによって燃費が悪化しますから航続距離が短くなるのは同じなのですが……。

とくに液晶モニターの電力消費は少なくないことが知られています。つまりカーナビを使うと航続距離が短くなるってことです。だからといって今更カーナビなしというのは考えづらいですし、ITSの未来像にある渋滞解消や衝突回避の意味からいってもカーナビなしというのはあり得ません。

そこで音声案内だけのカーナビが主流になるのではないかと思ったりして。もちろん目的地の設定などのためにモニターは必要でしょうが、基本的にはモニターの電源が落ちた状態というカーナビってことです。

そうした使用であればモニターサイズも小さくていいでしょうし、ますます電力消費を抑えることができるはず。

もっとも、最近のPND(簡易カーナビ)にはバッテリー内蔵タイプもありますし、そうした電力を切り離せるものを使うのであれば音声案内にこだわる必要もないかもしれませんけど。


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