クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2007年11月

水素自動車への改造

タクシーを水素自動車に改造しよう!」というプロジェクトを考えている人がいるそうです。

単純にいえば「タクシーの多くはLPG車で、そのタンクに水素を入れれば、水素自動車になる!」という狙いらしいのです。

なるほど。ガソリンと水素のバイフューエル車もあることだし、エンジン制御に手を入れれば、わずかな改造で水素自動車にコンバートできるのかも……ってことのようですが、実際にはどうなんでしょう? 自分はエンジニアではないので断言はできませんが、素人考えながら水素とLPGはかなり条件が異なるので難しいと思うのですよ。

まずLPG(Liquefied Petroleum Gas=液化石油ガス)は、およそ8気圧・常温で液化させたものですが、水素が液化するのはマイナス259.2℃となっています。しかも沸点はマイナス252.6℃ですからタンクにはかなりの断熱性能も要求されます。ちなみに温度の下限といわれる絶対零度は273.15℃ですから、それほどの低温ということです。

タクシーのLPGタンク(トランクの奥に鎮座してますね)をみたことがあれば、わかるように、ほぼ剥き出し状態ですから、あのタンクに液体水素を入れれば周囲が凍ってしまうのはもちろん、どんどん気化してしまうのでタンク内の圧力が上昇して破裂してしまう可能性大であります。

つまりタンクからして流用できないのですから、改造する意味はないと判断せざる得ません。せいぜいタンクを置くスペースが確保されていることくらいしかメリットが感じられません。

また液化水素を使うというのはBMWとGMが行なっているくらいで、業界的なスタンダードは圧縮水素を使うことだと考えても、LPG車の水素仕様へのコンバートには違和感がありますね。

では、圧縮水素を使うとして、同じく圧縮ガスを使っているCNG(Compressed Natural Gas)車を水素自動車へコンバートはできないのかといえば、それも疑問。おおよそCNG車が天然ガスをタンクに押し込むときの圧力は200気圧(20MPa)ですから、現状で350気圧がスタンダードの圧縮水素を使うのにそのまま流用できるわけはない……ですからね。あ、でもインジェクターは流用できそうな気がします。たしか水素REのインジェクターはCNG車と似たものを使っていた記憶がありますから。


【追記】
アメリカで水素エネルギーを専門にしている団体から(人づてに)教えてもらったところによると「プロパンタンクは、きれいに洗えば使える」ということです。また「1万PSI(およそ70Mpa)の水素専用タンクで小さくてもっと容量の入るものが$700くらいで手に入る」ということ。
素人的にはムリだと思っていましたが、意外にカンタンに出来るのかもしれません。まさに技術は日進月歩。常にウォッチしておかなくてはいけないのですね。

今日は撮影もしました。

『自動車コミュニケータ』を名乗っている自分ではありますが、デジカメで撮影なんかもしちゃいます。もともとフィルム時代にEOS1nを使っていた名残でいまでも使用しているのはキヤノンのカメラ。レンズは一部当時のままだったりして。というか、レンズがそのまま使えるのでEOSを使い続けているというのが本音です。

こうしてカメラも使うし、原稿も書くフリーランスのことを業界では「カメライター」なんて呼んでいます。もっとも自分では「フォトジャーナリスト」と呼んでくれ! なんて冗談めかして言ったりしますけどね ま、どちらもフリーランサーには変わりありませんから似たようなものです。


ところで、こちらが本日の撮影ターゲット。

他のクルマのヘッドライトを利用してサイドから光を入れてみたイメージカット・・・・・・ですが、これはボツになってしまいました


見ての通り、ファクトリー内での撮影でかなり暗かったこともあって、補正しやすいようにうっかりRAWで撮ってしまいました。おかげで現像したりして、時間を喰ってしまい・・・・・・ 画像を整理したらスグに原稿を書かなきゃいけなかったのに。でも、おかげさまで原稿も即書きアップ! 今日はノっているかも!?

一人でランチ

午前中はロケでいまからランチ。一人さみしく焼肉です! うほっ


リコールだって。

クラウンのネタでブログを書くのは久しぶりな気がします。
それも、こんなネタで復活するのは残念ですが・・・・・・

リコールだそうです。

自分の乗っているアスリート3.5(GRS184)でいうと対象なのは下記の1639台。
GRS184-0001013~GRS184-0002662

ありゃ、ばっちり当たっています。


リコール内容は燃料系ということですから早めに対処したいねぇ。



あ、ちなみに届出番号は 2005 でした。キリ番じゃないのはザンネンですが2005年製造のクルマなんで覚えやすいかも?!

神のGTOが復活?

三菱自動車、2008年デトロイトモーターショーでコンセプトカー『MITSUBISHI Concept-RA』を世界初披露というニュースが届きました。そのコンセプトRAについて、このイラストが公開されています。


ニュースリリースの一部を抜き出すと
車両運動統合制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」や、高効率トランスミッション「Twin Clutch SST(Sport Shift Transmission)」に加え、高出力、高効率の新開発クリーンディーゼルエンジンを採用する。

最適な過給圧の得られるVD(Variable Diffuser)/VG(Variable Geometry)ターボを搭載することで、高出力(最高出力:150kW(204ps)、最大トルク:420Nm(42.8kgm)、高効率、そして、排出ガス性能にも優れた2.2L 直列4気筒 DOHC 16バルブのクリーンディーゼルエンジンを採用。

ボディ構造は、軽量化と衝突安全性能向上を狙いとしたアルミ押し出し材とアルミダイキャスト材を組み合わせたアルミスペースフレーム構造と、フード、フェンダーなど外板部分には、耐衝撃性、リサイクル性に優れた樹脂外板を組み合わせて採用

こういったところが主だったメカニズム面での特徴でしょうか。



しかし、イラストから想像するに、このルックスはかつての「HSR」シリーズを思わせます。速度に合わせてウイングが飛び出してきそうな雰囲気だし。

そして、このコンセプトRAにHSRの面影を感じたことから「このモデルはGTOが復活することをイメージさせるためのコンセプトカーなのではないか」と思う次第。4気筒エンジンという点にこだわればFTO的ではありますが、S-AWCの四駆であることがGTO的だと感じるのです。

もし市販するとして、あえてディーゼルターボ一本に絞って展開すれば……。数は望めないでしょうが(そもそもGTOのようなスポーツクーペの市場は狭いですから)、イメージリーダーにはなりそうな予感。

そんな妄想を膨らませる晩秋の午後でありました。



リコール番号で……

今日の取材で出会った個体に貼ってあったリコール処理済みシール。
さて、このリコール届出番号で車種がわかりますでしょうか?




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