クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースやコラムをお伝えします。

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2007年09月

ディーゼルの真実「二酸化炭素排出量について」

秋分の日だからでしょうか、急に秋らしくなりました。

さて、昨日のエントリーでハイブリッドディーゼルの話題に触れましたが、ディーゼルとハイブリッドの組み合わせは環境性能的に優れているとされています。その理由は、軽油を使うディーゼルエンジンはそもそも燃費に優れるから。なぜなら「ディーゼルエンジンは仕組みとして熱効率に優れるから」と説明されていることが多いのですが、燃料の違いも大きいって知っていますか?

まずガソリンと軽油では、それ自身の持つ熱量が違います。
実際、それぞれの1リッターあたりの総熱量を示せば
ガソリン:34.6MJ、軽油:38.2MJ

つまり同じだけの燃料を消費した場合に得られる熱量(エネルギー)は軽油のほうが多いわけです。逆にいえば同じ燃費値では、軽油のほうがエネルギー効率において劣っているということになります。燃費で比較する際の目安としては軽油のほうが1割ほど燃費データが優れていたとして、はじめて同じ熱エネルギーを使ったといえるのです。

当然、同じ容積の燃料を消費したときのCO2排出量についてもガソリンと軽油では異なります。

1リッターの燃料を消費したときに排出されるCO2
ガソリンで2382g、軽油では2643g
熱量と同じく、軽油の排出量は約1割増となっています。まぁ当然ですね。

具体的に数字でいえば、
100kmを走るのにガソリンエンジンが10Lを使ったとすると、同じ距離を走るのにディーゼルは9Lで走らなければ同じCO2排出量にならないということです。

日本風の燃費表記でいえば、ガソリン:10km/Lに対してディーゼル:11.1km/Lとなって、CO2排出量が同じになるわけです。

つまり欧州でいわれているディーゼルのCO2削減効果においても、やはりガソリンに対して1割以上燃費がよくなければ改善したことになりません。

仮に15km/Lの燃費で走ることのできるディーゼル車があったとして、CO2排出量でいえば、13.5km/Lで走るガソリン車と同等ということになります。もしガソリン車が14km/Lの燃費であればCO2排出量ではディーゼル車のほうが多いことになってしまうのです。単純に燃費データだけで優劣は語れないのですね~。

もちろん、燃料代という財布の中身を直撃するテーマで考えれば、基本的な値段(課税額)の違いもあって、ディーゼルが圧倒的に有利なのですけど。


出典:資源エネルギー庁「総合エネルギー統計」、経済産業研究所「総合エネルギー統計の解説」、環境省「平成14年度温室効果ガス排出量算定方法検討会エネルギー・工業プロセス分科会報告書(燃料)」

レギュラー132円!

ついさきほど、近所のセルフスタンドで原チャリにレギュラーガソリンを給油したのですが、リッターあたり132円になっていました。

昨日、給油したときは134円で、この前の火曜日には137円だったのですけど……。

確実に下がってきています。
これは助かります!!


水素化処理って何だ!?

トヨタのニュースリリース「【世界初の試み】 最新型ハイブリッドバスに第二世代バイオディーゼル燃料を使用したデモ走行を開始」は
東京都環境局
東京都交通局
新日本石油株式会社
日野自動車株式会社
トヨタ自動車株式会社

といった具合に連名となっていて、それだけでちょっと驚かされちゃうわけですが、ようは『新日石(とトヨタ)が開発したバイオディーゼルを、日野(とトヨタ)が開発したハイブリッドバスに使って、都営バスとして実証テストを行ないます』というもの。そんなわけで、5つの組織の連名となっているのですね。

ハイブリッドバスについては、よくあるシンプルなパラレルハイブリッドでバッテリーもニッケル水素ということですから、大注目というほどじゃなさそうです。

一方、第二世代のバイオディーゼルには注目。リリースによれば「植物油等を水素化処理し、従来の軽油と同一の成分としたもの」で「BHD:水素化バイオ軽油」と呼んでいるということです。
従来のバイオディーゼルが植物油にメタノールを加えたもので、軽油への混合率が5%上限となっているのに対して、この新しいバイオディーゼル=BHDはもっと高濃度で混合することが可能なようです。とりあえず実証テストでは10%の混合率で走らせるようですが、成分が同一とありますから100%BHDでの走行も可能なはずで、供給やコストの問題はあるにせよ、そうした展開にも期待したいものです。

ところで水素化処理ってどんなことしているんでしょうか?

まぁ水素と触媒によって精製しているのでしょうが、ともかく気になります。




それにしても燃料とパワートレーンという、これまで担当社の異なっていた部分が共同開発されるようになると一気に環境性能における可能性が広がってくると思いませんか?

ちなみに、このBHDを使ったハイブリッドバスは10月10日から運行開始で、都バス 都01系統 (渋谷駅~六本木駅経由~新橋駅間)を走るそうです。それと東京モーターショーにも試乗走行用にお目見えするそうです。

プラグ交換しました!

というわけでDJ-1Lのプラグ交換をしました。暑いし、カウルを外さなきゃいけないし、グダグダでちょっと時間がかかるなぁと思いましたが、意外に日陰は涼しく、ものの10分で作業は終了。

こちらが近所の2輪用品店でDJ-1Lに適合すると聞いて買ってきた新品プラグ(BPR6HSA)。



そして、これが、おそらく新車時から20年近く使っていたと思われるプラグ(BP6HSA)。

プラグの型式が異なるのはレジスター(抵抗)の有無によるもので、とくにこだわったわけじゃありません。
それにしても、古いほうのプラグの汚れっぷりは中々スゴいものがあります。これだけカーボンが付着しているのですから、プラグとしての点火性能は100%発揮できていなかったことは明白。
もっとも始動性については、まだエンジンが暖まっている状態なので判断できませんが……。ただ白煙がグッと減ったのは意外な展開で嬉しい限り。プラグを新品にした甲斐があったというものです。

あっ、そうそうお昼ご飯は、そばを扱っている吉野家で十割そばと天丼のセットをいただきました。意外にそばのボリュームがあって大満足

最近、始動性が悪いのです

普段のアシとして愛用しているDJ-1Lの調子が、最近なんだかワルいのです。

その主な症状はエンジンがかからないってこと。翌日には直っていることが多いので、一発目で火花が飛ばずにカブってしまったような感じ、であります。

まったくもって原因は判明していないのですが、とりあえずプラグを新品に交換してやろうかと思う次第。

というわけで、いまから近所の2輪用品店に行ってきます。
ついでに昼飯も食べてこようかしらん。

MT比率3.3%は高い! 低い?

約一ヶ月前にエクストレイルに6MTがあるとは、予想外でしたなんてことを書いたのですが、日産から本日発表されたエクストレイルの受注状況を見て、気になったことがあったりします。

それは月販目標を大幅に上回る10140台を受注したということではなくて、なんと6MTの受注比率が全体の3.3%だったこと。

この比率ってどうなのでしょうか?
たしか、乗用車の新車販売におけるAT比率が96%超のはずですから、まぁ平均的といえそうです。

しかしながら6MTがラインナップされている4WDの20Xグレード(これが最量販グレード)に関していえばCVTが全体の48%で、そして6MTが3.3%となっています。つまり4WDの20XグレードだけのCVTと6MTの比率を計算すると93.5%:6.5%となるわけです。ま、これでも平均レベルですから、6MTが激しく人気で売れているというわけではないよう。

もっと爆発的に売れたりすると面白い展開になるのでは、と思っていたのですが、これまでのマーケットの流れを変えるほどではなかったようです。う~ん残念?!




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