秋分の日だからでしょうか、急に秋らしくなりました。
さて、昨日のエントリーでハイブリッドディーゼルの話題に触れましたが、ディーゼルとハイブリッドの組み合わせは環境性能的に優れているとされています。その理由は、軽油を使うディーゼルエンジンはそもそも燃費に優れるから。なぜなら「ディーゼルエンジンは仕組みとして熱効率に優れるから」と説明されていることが多いのですが、燃料の違いも大きいって知っていますか?
まずガソリンと軽油では、それ自身の持つ熱量が違います。
実際、それぞれの1リッターあたりの総熱量を示せば
ガソリン:34.6MJ、軽油:38.2MJ。
つまり同じだけの燃料を消費した場合に得られる熱量(エネルギー)は軽油のほうが多いわけです。逆にいえば同じ燃費値では、軽油のほうがエネルギー効率において劣っているということになります。燃費で比較する際の目安としては軽油のほうが1割ほど燃費データが優れていたとして、はじめて同じ熱エネルギーを使ったといえるのです。
当然、同じ容積の燃料を消費したときのCO2排出量についてもガソリンと軽油では異なります。
1リッターの燃料を消費したときに排出されるCO2は
ガソリンで2382g、軽油では2643g。
熱量と同じく、軽油の排出量は約1割増となっています。まぁ当然ですね。
具体的に数字でいえば、
100kmを走るのにガソリンエンジンが10Lを使ったとすると、同じ距離を走るのにディーゼルは9Lで走らなければ同じCO2排出量にならないということです。
日本風の燃費表記でいえば、ガソリン:10km/Lに対してディーゼル:11.1km/Lとなって、CO2排出量が同じになるわけです。
つまり欧州でいわれているディーゼルのCO2削減効果においても、やはりガソリンに対して1割以上燃費がよくなければ改善したことになりません。
仮に15km/Lの燃費で走ることのできるディーゼル車があったとして、CO2排出量でいえば、13.5km/Lで走るガソリン車と同等ということになります。もしガソリン車が14km/Lの燃費であればCO2排出量ではディーゼル車のほうが多いことになってしまうのです。単純に燃費データだけで優劣は語れないのですね~。
もちろん、燃料代という財布の中身を直撃するテーマで考えれば、基本的な値段(課税額)の違いもあって、ディーゼルが圧倒的に有利なのですけど。
出典:資源エネルギー庁「総合エネルギー統計」、経済産業研究所「総合エネルギー統計の解説」、環境省「平成14年度温室効果ガス排出量算定方法検討会エネルギー・工業プロセス分科会報告書(燃料)」
さて、昨日のエントリーでハイブリッドディーゼルの話題に触れましたが、ディーゼルとハイブリッドの組み合わせは環境性能的に優れているとされています。その理由は、軽油を使うディーゼルエンジンはそもそも燃費に優れるから。なぜなら「ディーゼルエンジンは仕組みとして熱効率に優れるから」と説明されていることが多いのですが、燃料の違いも大きいって知っていますか?
まずガソリンと軽油では、それ自身の持つ熱量が違います。
実際、それぞれの1リッターあたりの総熱量を示せば
ガソリン:34.6MJ、軽油:38.2MJ。
つまり同じだけの燃料を消費した場合に得られる熱量(エネルギー)は軽油のほうが多いわけです。逆にいえば同じ燃費値では、軽油のほうがエネルギー効率において劣っているということになります。燃費で比較する際の目安としては軽油のほうが1割ほど燃費データが優れていたとして、はじめて同じ熱エネルギーを使ったといえるのです。
当然、同じ容積の燃料を消費したときのCO2排出量についてもガソリンと軽油では異なります。
1リッターの燃料を消費したときに排出されるCO2は
ガソリンで2382g、軽油では2643g。
熱量と同じく、軽油の排出量は約1割増となっています。まぁ当然ですね。
具体的に数字でいえば、
100kmを走るのにガソリンエンジンが10Lを使ったとすると、同じ距離を走るのにディーゼルは9Lで走らなければ同じCO2排出量にならないということです。
日本風の燃費表記でいえば、ガソリン:10km/Lに対してディーゼル:11.1km/Lとなって、CO2排出量が同じになるわけです。
つまり欧州でいわれているディーゼルのCO2削減効果においても、やはりガソリンに対して1割以上燃費がよくなければ改善したことになりません。
仮に15km/Lの燃費で走ることのできるディーゼル車があったとして、CO2排出量でいえば、13.5km/Lで走るガソリン車と同等ということになります。もしガソリン車が14km/Lの燃費であればCO2排出量ではディーゼル車のほうが多いことになってしまうのです。単純に燃費データだけで優劣は語れないのですね~。
もちろん、燃料代という財布の中身を直撃するテーマで考えれば、基本的な値段(課税額)の違いもあって、ディーゼルが圧倒的に有利なのですけど。
出典:資源エネルギー庁「総合エネルギー統計」、経済産業研究所「総合エネルギー統計の解説」、環境省「平成14年度温室効果ガス排出量算定方法検討会エネルギー・工業プロセス分科会報告書(燃料)」












