クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2007年06月

ついに発表「シビック無限RR」

昨日、無限(M-TECH)から「シビック無限RR」の9月発売が発表されました。
Honda シビック TYPE Rをベースにエンジンおよびシャーシなどに性能向上チューニングを施した「Honda CIVIC MUGEN RR(ダブル・アール)」を同社初のコンプリートカーとして、300台の限定で2007年9月13日(木)より全国のHonda Cars[取扱店※]を通じ一斉に発売する。

ボディカラーは専用色のミラノレッド、価格は4,777,500円であります。上の画像は今年の東京オートサロンで撮ったものですが、その段階ではシビック・タイプRでさえ発表されておらず、無限のスタッフに聞いても、シビックベースのコンプリートカーのプロジェクトが動いているらしいというレベルだったのですね。だから、このクルマについての記事を書いた際にも『無限はコンプリートカーの製作を目指しているらしい』とにおわせるにとどめておいたものです。
そんな情報があったのなら、スクープ的に出すべきじゃないの? という意見もあるでしょうが、そうは思いません。というのも、こうしたコンプリートカーを生産するにはベース状態での車両を渡す等メーカーの協力は不可欠です。仮にそうした部分がクリアになっていない状態で「無限がコンプリートカーを作る!」なんて記事が出てしまうと、うまくいっていた話が頓挫してしまう可能性もあるわけで。あくまで一般論ですが、こうしたチューナーによるコンプリートカー作りは、そうした繊細な問題を孕んでいるものです。
ですから、こうして発表できるところまでこぎ着けたというだけで「本当に色々な問題をクリアしてきたのだろうなぁ」と想像できるのです。
ま、それにしても500万円近いシビックという存在には正直ヒイてしまいますけど。もっとも無限のホームページで見ることのできる筑波サーキット2000のタイムアタック(映像によればベストラップは1分6秒68)の様子を見ると、そのレベルまでチューニングすることを考えれば、けして高くはないという気もしますけどね、どうでしょうか。

かわいいオイル交換器

2stエンジンのスクーターはエンジン関係のオイル交換はないのです(そのかわり2stオイルを消費します)が、実は交換すべきオイルはあるのです。それがリアタイヤを駆動しているギア部分の潤滑油。そのオイル交換のタイミングは走行1万kmごとらしいのですが、ウチのDJ・1Lは走行3500km弱。ということは新車時から交換していない可能性もあるわけです。

DJ・1の場合はこんな具合にドレンボルトを外して抜き取ります。おそらく20年分の劣化をしていたと思われるのですが、意外に粘度は保っていたよう。ただドス黒く変色していましたから、それなりに劣化していたのでしょう。



で、エアクリーナー部分に固定されているホースから新しいオイルを注入します。このときにオイル注入器として必要なのが注射器であります。今回は、何かの添加剤に付属していた25ccの注射器を持っていたので、それを使いましたが、注入方法をよく考えずに抜いてしまうとタイヘンなことになってしまうでしょうね。ちなみに使用したオイルはクルマ用のエンジンオイルであります。

いや、しかしですね、このオイル交換のために4リッター缶の新品オイルを開封してしまいました。ですが、使用したのはわずか90cc。傷んでしまう前に、クルマの方もオイル交換してやらねば。でも、クルマはこんなにカンタンじゃないからなぁ……。ちょっと億劫です。



大玉はっけん!

ミルキ~はママの味♪


いろいろあった不二家ですが、スーパーなどでは棚に復活しています。
実はミルキーはけっこう好きで、原稿書きの大切なお供だったりして。ちょっとしつこいキライもありますが、この甘ったるさが疲れた脳に効く感じでありますよ。

さて、そんなミルキーですが袋の中に「大玉ミルキー」が入っているんだそうです。いままであまり気にしたことがなかったのですが、さきほど見つけた大玉ミルキーを見ていたら包み紙に『大玉』と書かれていることを発見。いやぁ知りませんでした。

とりあえず、もったいない(?)のでレギュラーサイズからいただくことにしましょう。大玉ミルキーは、もうちょっとエネルギー補給しなきゃいけない時間になったら食べることにして。

「エイジング」、流行らないかな?

kugi_sabi

アンチエイジングという言葉はよく聞きますけど、当然ながらアンチじゃない「エイジング」って言葉もあるわけです。そのままの意味なら「年をとる、経年変化で古くなる」ということで本来であればネガティブな言葉なのですが、あえて『エイジング』を目指すこともあります。

たとえばデニム。色を落としたり、破いたりして、使い古した感を演出するのは珍しくありません。

これと同じようなことがクルマのカスタムでも流行りそうな気がしています。錆風のペイントをしたカラーリングというケースを見たことがありますが、あえてすり切れたステアリングを使うとか、熱で変色したホイールを履かせるといった使い古し感を追求したカスタマイズがクルのではないかと思っているのです。

ちなみに『エイジング』と『レトロ』は違います。

冒頭にあげた服装でいえば『エイジング』が穴開きジーンズなら『レトロ』は浴衣といったところでしょうか。

ずいぶん前にメーカー純正クラシック風味は流行りましたし、数年前からVWタイプ2風のK1BOXカスタムなども流行りましたが、それがレトロ。さて、エイジングにはどんなテクニックがあるのでしょうか。本当に古くなっているように見えてはカスタムとして成立しないでしょうから“ぽさ”の演出がポイントになるでしょう。具体的に大きな声でいえるようなナイスアイデアは浮かんでいないのですが、色々と細々と考えていくだけで楽しくなってきています。

やっぱりクルマ遊びにはカスタムも欠かせませんからね~。



空燃比を容積で比べてみると

というわけで、前回のエントリーのつづき。

空燃比をガソリン14:1、エタノール9:1としてガソリンの混合気における割合は1/15≒6.7%、エタノールの混合気における割合は1/10=10.0%となります。

だから同一エンジンのシリンダー内に吸い込んだときであればエタノールの量はガソリンの1.5倍となると思われるわけです。ただシリンダーに吸い込むということは容積で比較しなければいけません(空燃比は重量比です)。そこで上の空燃比に比重をかけて容積比として計算してみましょう。比重といっても液体と気体と状態によって比較対象が異なりますが、ここでは混合が対象ですから気体としての比重(蒸気比重)のデータを使用します。なお以下の数値は摂氏15度でのデータですが、とりあえずこの数値で再計算してみましょう。

蒸気比重はガソリン:3.4、エタノール:1.59ですから、この数値を空燃比に適用した容積ベースでの空燃比はガソリンが49.98 エタノールが14.31となります。
これまた計算しやすいようにそれぞれの数値を整数として、ガソリンを49:1、エタノールを14:1としてみます。ここから容積ベースでの燃料の含有率を導くとガソリンが2.0%、エタノールが6.7%となります。

つまり理論空燃比の混合気でいえばエタノールはガソリンの約3.3倍となるわけです。発熱量をカバーするには十分すぎる数値といえそうです。

ただ、これで結論というわけじゃなくて……。話はさらに続きます。

beaker_empty

喰う寝ん日……じゃなくて!

エタノールとガソリンの両方に対応したフレキシブル・フューエル・ビークル(FFV)ですが、先日MMCがブラジルでの発売を発表したパジェロTR-4 Flexではガソリン100%の状態よりもエタノール100%のほうが微妙にパワーが出ていることに驚かされたわけです。

なぜって、エタノールはガソリンよりも熱量が小さいはずですから。

いろいろなデータがあるのですが、低位発熱量で比較すると
ガソリン:8,400~10,500kcal/L
エタノール:5,000~6,700kcal/L
といった数値になっています。計測条件などが異なることによる数値のバラツキは別として、大旨「エタノールの発熱量はガソリンの約60%」といってよいでしょう。

ただ、この発熱量の違いをもってエタノールを燃料としたときは出力は6割程度になってしまうと判断するのは早計です。

その他の数値も異なるのです。

たとえば空燃比。喰う寝ん日ってのは食べたら寝るといった自堕落な毎日のことで……というのは仕事がないときのフリーライターの日常なわけです、という冗談は置いておいて。

空燃比とは内燃機関がシリンダー内に吸い込む混合気における空気と燃料の比率(重量比)のこと。
ガソリンの理論空燃比が14.7というのは有名でしょうが、エタノールの理論空燃比は9.0なんですね。つまり混合気となった段階でエタノールの量は多いというわけです。
わかりやすくガソリンの空燃比を14として計算してみると
ガソリンの混合気における割合は1/15≒6.7%
エタノールの混合気における割合は1/10=10.0%
そう、エタノールのほうが多量に吸い込めるわけです。当然ながらトータルでのエネルギー量が増えていることになります。

ただ、ここでの計算は空燃比に基づいているので、重量の比率を元にした計算です。一方、実際にシリンダー内に吸い込むときには排気量というように容積ですから、比重を用いて計算しなおす必要があるでしょう。

というわけで長くなりそうなので、続きはまた今度。

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