クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2007年05月

直列?ツインターボで750馬力なDE




人テクで見たこちらのエンジン、イギリスに本拠を置くリカルド社のブースに展示してあったものです。4気筒のディーゼルエンジン「JCB444-LSR」。ベースとなっているのはショベルカー用のJCB444でありまして、ボア(109mm)、ストローク(134mm)とも拡大され、排気量を5リッターとしたスペシャルメイド。クランク軸の位置からするとかなりピストンが横に倒されていることが分かります。

タイトルにあるように、このエンジンの最高出力は750hpもありまして、最大トルクは1500N.m。定格回転数は3800rpmとなっています。トラクター用のディーゼルエンジンなどを生産しているJCB社のプロジェクトである、ディーゼル車の最高速チャレンジ用にチューニングされたエンジンということでありました。

その最高速用マシンでは、このエンジンを前後に載せたツインエンジン仕様だったということで、合計すると最高出力は1500hp!  350.092MPH(563.418km/h)の最高速記録を残したということです。

で、それだけであれば単にパワフルなディーゼルエンジンというだけなのですが、こいつの興味深いところはタービンが直列のツインとなっている点。この画像でいうと左側に見えるタービンのほかに、右奥にもタービン(アクチュエーター)が確認できると思います。そしてレイアウトがユニーク。いわゆる普通のシーケンシャルとは異なり、ひとつめのタービンで過給した吸気を、さらにふたつめのタービンで過給するという「2段ターボ過給」をしているのです。なぜ、こんな必要があるかといえば750hpという目標出力を達成するためには6barの過給圧が必要で、そのために「2段ターボ過給」が必要だったということ、なのです。ビッグタービンを回すためにスーパーチャージャーとタービンを直列でつなぐというアイデアは聞いたことがありますが、高ブーストのためにターボで過給したエアを、さらにタービンで過給するというのは初耳。世の中には色々なアイデアを考える人がいるものですね。

ちょっと、凹みすぎじゃない?



一部で話題の新しいディーゼルエンジンのカットモデルです。

ピストントップの凹み、ちょっと大きすぎるような感じですが、まぁこれがベストなんでしょうね。燃焼室のセンターにインジェクターが配置されていましたし。

ああ、電気制御のCVT

「人テク」で気になったのはターボ関係ばかりじゃありません。

展示されていた、このビッグスクーターにも興味津々であります。

ええ、スズキ・スカイウェイブtypeMでございます。


こいつのメカニズム面での特徴は、7速マニュアルモードを備えた電子制御CVTでありますよ。しかも基本構造は自動遠心クラッチでありますから、油圧を要求しないCVTで、モーターを使って変速する電制CVTなのです。

CVTは最適なギア比に設定できるというメリットがあるにも関わらず、油圧のロスが大きいことでネガティブに捉えられることもありますが、こんな風に遠心クラッチ(バネ)+モーター制御ならエネルギーロスも少ないんじゃないでしょうか。

それにしてもビグスクでもマニュアルモードって商品力になるんですね。実際、なんだか魅力的に思えますからね、7速マニュアルモードって。

そんなわけで、ちょっと欲しくなってます。

で、本体価格は…………

69万3000円(税込)!?

こりゃ買えないわ。



人テク、行ってきました。

本日、パシフィコ横浜で開催されていた「人とくるまのテクノロジー展」の見学に行ってきました。今年も結局、最終日にちょっと顔を出すくらいしかできなかったのは残念。
で、今年の個人的に一番気になった出展物はコチラ。

ハネウェルジャパンのブースにあったギャレットのターボチャージャーであります。画像は前後方向から撮ったもので、よ~く見ると分かるようにシーケンシャルツインターボになっているのでありました。使用しているタービンはGT12&GT14ということで、見た感じでは軽自動車用サイズよりちょっと大きいくらいの印象。そんな小ぶりなタービンを組み合わせたシーケンシャルツイン。
ギャレットといえば北米のメーカーですが、何だか日本独自の箱庭文化的なタービンで、非常に興味をひかれるというものです。

というか、撮影したきた画像を確認すれば、やたらとタービンばかり撮っています。我ながら、自分のターボ好きっぷりには呆れてしまいます。



「我が意を得たり」なマイナーチェンジ

スズキ、小型乗用車「スイフト」シリーズを一部改良というニュースが入ってきました。
新開発のK12B型1.2LエンジンとCVT(自動無段変速機)を搭載するなどの一部改良を施すとともに、質感の高い内外装を採用した新機種「スイフトスタイル」を設定。さらに、「スイフトスポーツ」を一部改良

本来ニュースのメインとなるのは新開発の1.2LエンジンとCVTを組み合わせた新グレードでしょうが、個人的にはスイフトスポーツの一部改良が気になるところ。なにしろ
MT車の1速から2速への変速比をクロスレシオ化し、最終減速比をローギヤードとすることで加速感を向上させた
とあるのです。もともとスイフトスポーツはギア比がスポーツに相応しくないというのが持論で、何度かそうした原稿を書いていますから、こうした変更は生意気な言い方になりますが、我が意を得たりといった感じ。どのくらいクロス化していて、つながりがいいかは乗ってみないとわかりませんけど、これでスポーツっぽさが感じられるようになっているといいなぁと期待しちゃいます。



そういえば1.3Lエンジンは実質的に4WDか5MTの専用エンジンになってしまったようです。ま、5MTとのマッチングはすごく良かった印象がありますから、古いエンジンがこうした残り方をするのは好印象だったりしますね。

丑三つ時に、RE30が欲しいと思う

本当に突然思い付いたのですが、クラウンの足元(ホイール)を変えたくなったのです。いろいろ考えた結果、狙いのホイールはレイズの「RE30」。たしかにデザインも重要ですが、燃費も含めた走りを考えると軽量なホイールが欲しくなるわけで。軽量ホイールといえば、やっぱりレイズのTE37!な世代なのですが、さすがにクラウンにTE37は……と考えると、RE30のツインスポーク×7デザインなら許容範囲かと思うわけです。
さて、調べてみるとクラウン(GRS18#系)へのマッチングデータもあって、GRS182の場合のデータは『1775 +43 235/50R17』。おおっ、このサイズがウチのクラウン(GRS184)にもハマるなら待望のインチダウンも出来るってもの。タイヤも50偏平にできれば、乗り心地がもっとマイルドになるだろうし、ひとつの理想的なスペックだったりするのですよ。ただデザインからするとスポークとブレーキキャリパーとの干渉を避けられるかどうかは微妙な感じ。どこかにGRS184を17インチにダウンした場合のデータが落ちていないっすかね。

【追記】
レイズのマッチングデータによるとレクサスGSのマッチングサイズは「1780 38 225/50R17」だそうですから、こちらのほうがGRS184クラウンには合いそうです。

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