クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2007年03月

年度末です。

年度末ですね~。
やっぱり長年の生活感覚からすると年度の切り替えの方が、何か「明日から新しいスタートを切る時期」という感じが強い気がします。

というわけで、わが家の方ではちょうど良いタイミングでサクラが満開に! 早朝の散歩時に撮ったので少々暗くて恐縮ですが……。しかし、不思議なもので、こうしてサクラが咲いているのを見ると、一年の節目を感じます。

さっ、明日から新年度。ますます元気を出して、いきましょう!!

日産のVVELって何さ?

昨日のニュースになりますが、日産からVVEL(バルブ作動角・リフト量連続可変システム)に関するニュースが出ましたね。
リリースによれば
通常のエンジンはスロットルバルブで吸入空気量をコントロールするが、VVELはアクセルペダルの踏み込み量に応じて、エンジンの吸気バルブの作動角とリフト量を連続的に可変制御し、吸気バルブで直接吸入空気量をコントロールする。さらにC-VTCと組み合わせることで、バルブのリフト量・作動角・位相の全てをコントロールすることができ、バルブタイミングとリフト量の自在な制御が可能となる。これにより、吸気抵抗(ポンピングロス)の低減、及び吸入空気の応答性を飛躍的に向上させ、動力性能(レスポンス、出力)の向上と環境性能(低燃費、クリーンな排出ガス)を高次元で両立させた。
とあるように、まぁどこかで見たことのある気がしないではないシステムですが、とりあえず覚えておきたいのは略称がVVEL(ブイベル)であること。そして Variable Valve Event & Lift を縮めた言葉だということ。あとはリリースによれば
VVELは、中低負荷運転時の燃費向上効果が大きいため、中低負荷運転の多い大排気量・多気筒エンジンに適した技術である。
ということくらいでしょうか。


ところで、V(ブイ)ではじまる四文字といえばホンダのVTECがおなじみなわけですが、VTECって何の略称か覚えていますか?

Variable ValveTiming & Lift Electronic Control Systemであります。

で、ホンダといえば進化型VTECエンジンを開発と昨年発表しているわけですが、そのリリースによれば
バルブのリフト量と開角を連続可変制御し、その上でVTC(連続可変バルブタイミング・コントロール機構)による位相の連続可変制御を組み合わせることで、高出力化と低燃費・低エミッションを高い次元で両立する「進化型VTECエンジン」を開発した。
ということですから、おそらく日産のVVELと同じような狙いもあるシステムじゃないかと思うわけです。かたや6気筒、一方は4気筒に採用するようですから完全に比較することは難しいでしょうが、ヘッド周りの透視図なんて並べてじっくり見ていくと面白いんじゃないでしょうか。もちろん、BMWのバルブトロニックも並べておくのは当然でしょうね(笑)。

今度の“タイプR”は白・銀・青

ついに本日、ホンダよりシビック「TYPE R」の発売が発表されましたね。

うんうん、ボディカラーは「チャンピオンシップホワイト、スーパープラチナ・メタリック、ビビッドブルー・パール」の三色なんですねぇ。赤とか黄色とかがないのは寂しいけど、やっぱり仕方ないですよね。【追記】かつてのシビック・タイプRには存在していたんですけどね、赤(二代目)とか黄色(初代)のいかにもボーイズレーサーっぽいボディカラーが……。

だって、価格は2,835,000円!(税込)なんですから。
この値段を出せるユーザー層を考えれば、やっぱり落ち着いた色の設定になるってことなのでしょう。



そうそうカタログを見ていたら、このビビッドブルー・パールのボディカラーだと内装色もブラック一色になってしまうようです。ホイールもシルバーでホワイトほど目立たないし、ちょっと「羊の皮をかぶった…」な雰囲気があるかもしれません。
ブレーキサイズを調べたわけじゃないので可能かどうかは分かりませんが、タイヤをサイズダウンして17インチなんかを履かせたら、パッと見にはタイプRに見えないかも? むしろ、ちょっとイジったシビック・ハイブリッドっぽい雰囲気を出せたら面白いモディファイになるような気がしませんか?


さらにメガウェブで、

先日、メガウェブに行った際に、最新のトヨタ・テクニカルレビュー、買っちゃいました。表紙にもあるように特集は「感性に合う快適な走り」。なかなか気になるテーマです。
しかし、このテクニカルレビュー、いわゆる技報と呼ばれる論文集で、たった120ページの印刷物なのですが1890円もするのです。そんなわけで一瞬躊躇してしまいましたが、目次を見れば「これは絶対に買わねば」と思わされる文字が並んでいます。その一部を書き出してみましょう。
・FR高級車用ハイブリッドシステムの開発
・レクサスLSのシャシーと運動性能
・新型V6 3.5L 2GR-FSEエンジンの開発
・パーソナルモビリティ「i-swing」の開発
・タイヤ気柱共鳴における音場・ホイール連成振動の実験解析
・エンジン組付けラインにおける生産順序の計画手法
などなど……

ライターとして勉強になる、気になる内容が多いのはもちろんですが、とくにクラウン・オーナーとしては『新型V6 3.5L 2GR-FSEエンジンの開発』は読んでおかなくては、と思ってしまいます。なにしろ、このエンジンが欲しいがためにクラウン・アスリートを買ったといっても過言ではありませんから!

そして実際に読み進めていく中で、これは! と思ったのが 
運動性能に対する空気力の影響

簡単に言ってしまえば、直進時の横風の影響を定量的にとらえようという内容なのですが、逆に従来は横風等の影響が定量化されていなかったことに驚きます。意外に自動車について明確になっていないことがあるんだなぁと思うと同時に、あらためて奥深いものだと再確認させられましたね。まだまだ自動車テクノロジーを追いかけていかなきゃいけません。楽しみもたくさん残されていそうですね~。

そういえば、メガウェブで

そういえば、先日メガウェブに行ったとき「ミッドシップヒストリー展」のほかに、同じヒストリーガレージにおいてトヨタ2000GT 40周年記念展もやっていました。



手前に見える黄色と緑のスピードトライアル車のほか、オープン仕様の通称「ボンドカー」、そして赤い標準車(?)が並べて置いてありまして。こうして近くから見ることができるというのは、かなり贅沢な空間なんじゃないでしょうか。なにせ337台しか生産されなかったというのですから。

さらに展示の一環としてモニターで流されていたスピードトライアルの映像にクギ付けになってしまいました。いまはなくなってしまった谷田部テストコースを疾走する2000GT……。なにしろ谷田部のテストコースといえば1990年代中盤には毎月のように通っていた時期もありますから、色んな意味で懐かしい場所なのです。そして1966年に行われたスピードトライアルの映像では、その懐かしい谷田部の(真新しい)様子が確認できたのです。といってもテストコースの設備などが映るのは、ほんの一瞬。それでも“小屋”と呼んでいた仮眠室のある建物や燃料補給場所など見覚えのある場所が画面に出るたびに興奮してしまいます。もちろん設計速度188km/hのバンクは記憶に鮮明。ただ2000GTが走っているラインを見ると映像を撮っているときには余裕を持って走っているようですね。バンク中ほどにある黄色いラインをまたぐように走っていますから。72時間の平均速度で200km/hを超えていたはずですから、実際の走行時には220km/hくらいは出していたはずで、もっと上段を走っていたと思うのですけどね。

それにしても、やっぱり谷田部は、編集者としての青春でした。あぁ懐かしい……。


ちなみに、ミッドシップヒストリー展は6月17日まで、トヨタ2000GT 40周年記念展は4月22日まで開催、だそうですよ。

そして、メガウェブで…

つづきが遅くなりました。
前回、ヘッドライトだけ載せたクルマの全景がこちらです。

TOYOTA222D



いやぁ、ようやくナマで見ることができました。伝説の、幻のラリーカーであります。WRCの車両規定がグループBだった1980年代前半から中盤にかけての時期に、トヨタが開発を進めていた「グループS」マシン。ドアやウインドウは初代MR2(AW系)から流用しているように見えますが、中身は完全に別物といわれています。なんでも3Sエンジンのターボ仕様がミッドにタテ置きされた4WDだとか……。まさにモンスターマシンであります。結局、実戦投入されることはなかったはずですが、せっかく作ったのだからダートラのD車としてでも投入して欲しかったかも? せっかく仮の車名として「222」とついているのですから違和感なく馴染んだと思いませんか? こいつがキャロッセのスターレット・ルックのD車やスズキスポーツのD車カルタスと一戦を交えているところを想像するだけでゾクゾクします。ああ、丸和での激走を見てみたかったなぁ。
といった感じに、実際に動きそうなコンディションを見てしまうと、今度は走っている姿も見てみたくなりますね。自分でも呆れてしまいますが、クルマ好きの欲望は底なしです

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