クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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さらばレガシィ。「L」の伝統はレヴォーグが受け継ぐ?

日本市場向けレガシィ アウトバックは2025年3月末の受注をもって終了。特別仕様車「30th Anniversary」を500台限定で販売。

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カシミアゴールド・オパール

スバルのフラッグシップモデル「レガシィアウトバック」が生産終了と発表。詳しくはニュースリリースをご覧いただきたいのですが、レガシィアウトバック自体は2024年度いっぱいで受注を締め切るという明確な終了宣言が出たのでした。

そして事実上のファイナルエディションとして特別仕様車「30th Anniversary」を発表。こちらは500台限定で、2024年10月24日~11月10日の期間中に全国のSUBARU販売店で抽選するということです。

 

ちなみに、初代レガシィの誕生自体は、日本車ビンテージイヤーの1989年でありますが、クロスオーバーSUVのはしりといえる「アウトバック」は初代モデルが北米で発売されたのが1994年なので、たしかに今年は30周年。日本では初代はレガシィグランドワゴンという名前で、2代目はランカスター。2003年に初めてアウトバックの名前を冠しているので、国内的には21周年なんですが、まあそういう指摘は野暮ってもんでしょう。


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6速MT専用グレード「RS」が人気のシビックは20代が支えると発表!

シビックRSはプアマンズTYPE Rに非ず。Z世代にちょうどいいスポーツハッチとして評価される?

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先日、マイナーチェンジを実施したホンダ・シビック。フロントマスクを変えるなど典型的なリフレッシュ的マイナーチェンジと思いきや、1.5Lターボに6速MTを組み合わせた新グレード「RS」を設定するなど商品企画としても一歩進んだ内容となっておりました。



そんな新しいシビックは販売好調のようで、メーカー発表によると『6MT専用グレード「RS」は20代のお客様を中心に多くの支持を獲得』と驚きの状況になっているのだとか!
発売から約1カ月後となる10月20日時点で約3,000台となり、月間販売計画の約6倍となる好調な立ち上がりとなりました(販売計画 500台/月)。
そのうち、新たに設定した6MT専用グレード「RS(アールエス)」が、全体の7割弱を占める約2,000台となり、大変ご好評をいただいています。
すでに新型シビックについては、公道試乗する機会に恵まれた小生としては「令和のシビックらしい仕上がり」と好印象ではあったのですが、これほどの好スタートを切るというのは予想以上。しかも、メーカー希望小売価格が419万8700円という6速MT専用グレード「RS」が販売面において主力グレードとなっているというのは想定外であります。

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スバル初のストロングハイブリッドはパワー不足が心配ですね

2.5L水平対向エンジン+2モーターハイブリッド、駆動用モーターの最高出力は88kWと公表

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これまで国内向けにはマイルドハイブリッドをラインナップするのみで、モーターで走行できるハイブリッドについては発売していなかったSUBARU(スバル)が、ついにストロングハイブリッドをローンチすることを発表。



もちろん、スバルのアイデンティティである水平対向”ボクサー”エンジンを使ったストロングハイブリッドでありまして、そのメカニズムに関する部分を引用すると以下の通り。

2.5L水平対向エンジン
ストロングハイブリッド専用の2.5L水平対向エンジンを新開発。
トランスアクスル
ストロングハイブリッド専用のトランスアクスルを新開発。駆動用と発電用の2つの高出力モーター、フロントデファレンシャルギア、電子制御カップリングをワンパッケージにしています。最高出力88kWを発生する駆動用モーター。
機械式AWD
プロペラシャフトで前後輪をつなぐ機械式AWDを採用。

燃費性能やシステム出力などのスペックは不明ですが、118kWの2.5Lエンジンと88kWの駆動用モーターを組み合わせたハイブリッド4WDというわけです。

ちなみに、北米では過去にボクサーエンジンと2モーター型トランスアクスルを用いたプラグインハイブリッド仕様を少数ながら販売しておりますので、あくまで国内向けとして初めてのストロングハイブリッドというべきかもしれません(ストロングハイブリッドに除くプラグインハイブリッドという意味があれば、スバル初という表記が妥当かもしれませんが)。



ところで、気になるのはスバルが新開発したストロングハイブリッドはライバルと比べてどうなのか?という点。燃費性能については不明点が多いのですが、少なくともパフォーマンスに影響するモーター性能は明らかになっていますから、比較することは可能といえそう。続きを読む

残暑が厳しすぎ? 平均燃費は過去最悪になった9月のなぜ

残暑というより猛暑。エアコンを使うためにガソリンを燃やす日々

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ナンバーがついたのは2021年10月初旬。翌2022年4月よりメーターの燃費計を利用して、愛機スズキ・エブリイ(4型バン・FR・5MT)の月間平均燃費を記録しつづけてまいりました。

徐々に慣らしが進んだのかエンジンの回り方もよくなり、燃費についてもWLTCモード燃費を軽々と超える日々でしたので油断していましたが、この夏はあまりにも厳しい。


8月の月間平均燃費レポートで”ローパワーなNAエンジンでありますからエアコンによる燃費への悪影響は避けられず”といった文章を記しましたが、9月になっても常にエアコンを全開で動かしているといった具合。端的にいえばガソリンを燃やして冷房を入れている状態がずっと続いていたのでありました。

というわけで、9月の月間平均燃費はカタログ値・モード燃費を大きく下回る【15.1km/L】。過去2回の9月平均燃費を下回っているのはもちろん、8月の数値より悪化しているのは、それだけ残暑が厳しかったといえるのか、それともエンジンの劣化が始まっているのか…なんとも不安になる今日この頃です。

さて、カタログ掲載のモード燃費と過去の月間平均燃費は以下の通り。
WLTCモード 17.0 km/L
 〃市街地モード 15.4 km/L
 〃郊外モード 18.0 km/L
 〃高速道路モード 17.1 km/L
JC08モード 18.7 km/L

●月間平均燃費データ
2022年4月:18.7km/L
2022年5月:17.9km/L
2022年6月:18.3km/L
2022年7月:15.3km/L
2022年8月:16.9km/L
2022年9月:17.2km/L
2022年10月:18.1km/L
2022年11月:17.5km/L
2022年12月:15.9km/L
2023年1月:17.7km/L
2023年2月:17.5km/L 
2023年3月:19.8km/L
2023年4月:18.6km/L
2023年5月:18.0km/L
2023年6月:17.7km/L
2023年7月:15.1km/L 
2023年8月:15.6km/L
2023年9月:16.9km/L
2023年10月:18.6km/L
2023年11月:19.1km/L
2023年12月:16.9km/L
2024年1月:18.1km/L 
2024年2月:18.4km/L 
2024年3月:17.6km/L
2024年4月:18.3km/L 
2024年5月:17.7km/L
2024年6月:18.3km/L
2024年7月:14.9km/L 
2024年8月:15.9km/L 続きを読む

【悲報】エアコンを使うと軽バンの燃費はモード値を上回れない

昨年よりはマシだけれど、エアコンを使うとカタログ燃費に遠く及ばない…

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初めて南海トラフ地震臨時情報が出されたり、全国各地で台風や大雨の被害があったりと、自然の脅威(人的要因による気象変動の影響もありそうですが)を感じることになった2024年8月。同じようなタイミングで株価や為替が大きく動き、社会が変動するタイミングなのかもしれないと感じるひと月であったかもしれません。

それはともかく深夜帯を除けば、気温が30度を超えていることは当たり前でありまして、当然ながらクルマに乗るときはエアコンをフル稼働がデフォルトといった日々でもありました。当方の愛機であるスズキ・エブリイ(4型バン・FR・5MT)は、ローパワーなNAエンジンでありますからエアコンによる燃費への悪影響は避けられず、月間平均燃費はカタログ値・モード燃費を大きく下回る【15.9km/L】となったのでした。前月の14.6km/Lよりはマシになったといえますが、高速道路を利用して長距離移動するケースが多かったのに、この平均燃費というのは納得いかない感ムンムンであります。

というわけで、毎度おなじみカタログ掲載のモード燃費と過去の月間平均燃費は以下の通り。
WLTCモード 17.0 km/L
 〃市街地モード 15.4 km/L
 〃郊外モード 18.0 km/L
 〃高速道路モード 17.1 km/L
JC08モード 18.7 km/L

●月間平均燃費データ
2022年4月:18.7km/L
2022年5月:17.9km/L
2022年6月:18.3km/L
2022年7月:15.3km/L
2022年8月:16.9km/L
2022年9月:17.2km/L
2022年10月:18.1km/L
2022年11月:17.5km/L
2022年12月:15.9km/L
2023年1月:17.7km/L
2023年2月:17.5km/L 
2023年3月:19.8km/L
2023年4月:18.6km/L
2023年5月:18.0km/L
2023年6月:17.7km/L
2023年7月:15.1km/L 
2023年8月:15.6km/L
2023年9月:16.9km/L
2023年10月:18.6km/L
2023年11月:19.1km/L
2023年12月:16.9km/L
2024年1月:18.1km/L 
2024年2月:18.4km/L 
2024年3月:17.6km/L
2024年4月:18.3km/L 
2024年5月:17.7km/L
2024年6月:18.3km/L
2024年7月:14.9km/L 続きを読む

過去最低の燃費のエブリイバン。安全面でも夏は厳しいという話

エアコンのフル活用で燃費は激悪。ゲリラ豪雨で先進安全機能はロスト

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エアコンを使わなければ命の危機を感じるほどの暑さ、各種報道でも「不要不急の外出」を控えるように啓もうされている2024年の夏は、クルマにとっても厳しい季節となっております。

もはや夏の風物詩といいますか日常となってしまったゲリラ豪雨もその理由のひとつ。愛車エブリイバンにはステレオカメラを用いた衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」などの先進安全機能が備わっておりますが、上に掲載した画像はゲリラ豪雨によってその機能が停止状態に陥っていることを示すもの。

ワイパーを最速で動かしてもこうなってしまうのはカメラだけを用いる先進安全機能の限界…とは思えませんが、さらなる技術革新を期待したいというのがユーザーとしての正直な感想。もっとも、ソフトウェアのアップデートによって機能が向上するような世代の設計ではないでしょうから、センサー自体を進化させるような機会(フルモデルチェンジ?)まで待たないといけないかもしれません。

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それはさておき、毎月報告しているエブリイバン(DA17V・4型・RWD・5MT)の月間平均燃費ですが、2024年7月は過去最低の数値【14.6km/L】となりました。

これまでWLTCモード燃費を軽々と超えてきたエブリイが、ついにWLTCモードの市街地燃費さえ下回ってしまったのは、あまりの暑さにエアコンを全開でフル稼働させてきたことの影響なのか、それともオドメーターが3.3万kmを超えて各部の劣化が進んできた結果なのか。

いずれにしても厳しい暑さが続く8月も好燃費は期待できなさそうであります(汗)


というわけで、毎度おなじみカタログ掲載のモード燃費などなどは以下の通り。
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