クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

YouTubeチャンネルで動画を公開しています。チャンネル登録よろしくお願いします。お問合わせや情報などは、こちらのアドレスまで ysplaning@gmail.com   Instagramでも情報発信しています   Facebookページ随時更新中 noteで無料&投げ銭方式のコンテンツを公開しています。

ホンダの軽商用EV「N-VAN e:」の完成度が高すぎる件

加速も減速も、そしてハンドリングも「いいクルマ感」を全身で表現する軽商用EVだった

IMG_1867

IMG_1829trim

ホンダの軽商用EV「N-VAN e:」に初乗りする機会がありまして、横浜みなとみらい辺りの公道を走ってまいりました。

第一印象を短くまとめると「いいクルマ」。ガソリンエンジン車のN-VANとほとんど見分けのつかないエクステリアですから、いわゆるメーカー製コンバージョンEVというイメージを持つかもしれませんが、まったくもって違います。むしろ、プラットフォームからゼロベースで作ったとさえ感じるほどEVとしての完成度の高い乗り味を披露してくれたのでありました。




乗り味のポイントとなっているのは、加減速のナチュラルさと、それに見合った操舵感やハンドリングを実現しているステアリング系のセッティング。加速性能についてはモーターのパフォーマンスをあえて抑えることで軽商用のキャラやニーズに合わせている感じがありますし、減速についてはメカブレーキと回生ブレーキの協調制御が初物と思えない高レベル。なにより直進時でもわかるほどパワートレインとハンドリングがバランスしているのは、人間が操作するクルマとしての完成度の高さが実感できるポイント。

そして、この新しい軽EVアーキテクチャーは、N-VANのためだけではなく、Nシリーズのために開発されたという話も聞けました。つまり、軽乗用EVもスタンバイしているというわけで、N-VAN e:の走り味がさらにブラッシュアップされるとなれば期待大!といえそうですが、さて?





続きを読む

全長3995mmと思えない存在感がスゴイ、スズキのクーペSUVに乗った

市街地で乗りやすく、日常にラグジュアリーとスポーツが感じられるBセグメントのSUV

IMG_6702



写真でみるとサイズ感がぼんやりとしてきて、かなりデカいクルマなんじゃないか?と思ってしまうかもしれません。いやいや、スズキの新しいクーペSUV「フロンクス」は、いわゆるBセグメントの扱いやすいボディのコンパクトカーなのであります。

ボディサイズは、全長3995mm・全幅1765mm・全高1550mm。車両重量もFFでは1070㎏と、いまどき信じられないくらいの軽量ぶり。なにしろ、ライトウェイトスポーツの代名詞であるマツダ・ロードスターの重量(1010~1070kg)とほとんど変わらないのですから。

あわせてフロンクスの最小回転半径は4.8mと小さく、クーペSUVスタイルではありますがエンジンフードの形状からノーズ位置も把握しやすいので街中での取り回し性能も不満ナシ。9インチナビやシートヒーター、各種ADASが標準装備で税抜き231万円~という価格設定も魅力的で、SUVムーブメントの中で、新たなヒットモデルとなること確実では?

ホイールベースが2520mmと長く、前席と後席のタンデムディスタンスも余裕ありますし、静粛性にこだわったということもあって、ちょっと高級感のあるファミリーカーとしても価値は高そう。もっともクーペフォルムの影響もあって、後席に座っていると若干の閉塞感を感じる部分もなくはないのですが…。
 
いずれにしても、下に貼り付けたショートインプレ動画でも話しているように、日常的にラグジュアリーとスポーツ性を実感できる走り味になっていることはフロンクスの提供価値でありましょうし、そのスタイリングと走り味の統一感も魅力と感じる次第です。

IMG_6697


続きを読む

エブリイの月間平均燃費、ほぼ一年ぶりにJC08モード越えを達成

気温がこれほど内燃機関の効率に影響を及ぼすと想像していますか?

IMG_6722

ナンバーがついてから3年経ったスズキの軽商用バン「エブリイ(4型・FR・5MT)」は、商用バンらしく、ようやく各部が馴染んできた感覚と、3年・3万6000kmほどの走行で順調に傷んできた部分が共存している状態。2024年9月には過去最悪レベルの月間平均燃費15.1km/Lとなってしまったことでパワートレイン系の部品劣化も心配されましたが、それは杞憂だったよう。

というわけで、外気温も涼しくなり、エンジンも気持ちよく回るようになった10月の平均燃費は18.9km/Lで、昨年11月以来のJC08モード値越えとなりました。

あらためて、カタログ掲載のモード燃費と過去の月間平均燃費は以下の通り。
WLTCモード 17.0 km/L
 〃市街地モード 15.4 km/L
 〃郊外モード 18.0 km/L
 〃高速道路モード 17.1 km/L
JC08モード 18.7 km/L

●月間平均燃費データ
2022年4月:18.7km/L
2022年5月:17.9km/L
2022年6月:18.3km/L
2022年7月:15.3km/L
2022年8月:16.9km/L
2022年9月:17.2km/L
2022年10月:18.1km/L
2022年11月:17.5km/L
2022年12月:15.9km/L
2023年1月:17.7km/L
2023年2月:17.5km/L 
2023年3月:19.8km/L
2023年4月:18.6km/L
2023年5月:18.0km/L
2023年6月:17.7km/L
2023年7月:15.1km/L 
2023年8月:15.6km/L
2023年9月:16.9km/L
2023年10月:18.6km/L
2023年11月:19.1km/L
2023年12月:16.9km/L
2024年1月:18.1km/L 
2024年2月:18.4km/L 
2024年3月:17.6km/L
2024年4月:18.3km/L 
2024年5月:17.7km/L
2024年6月:18.3km/L
2024年7月:14.9km/L 
2024年8月:15.9km/L 
2024年9月:15.1km/L

続きを読む

ホンダN-VAN e:の2人乗り仕様は前後に座るスタイル

オンライン専売となる2シーター仕様の軽バンは意外なシートレイアウトだった!?

IMG_1690

ホンダ初の軽商用EVである「N-VAN e:」をちょいのり&全グレードに触れる機会に恵まれまして、先日、シングルシーター仕様についてのブログエントリを上げたのですが、ある意味でシングルシーター以上に意外性があったのは、上に写真を載せた二人乗り仕様かもしれません。



おそらく、軽バンの二人乗り仕様と聞けば、運転席と助手席が同列に並んだキャビンを想像するでしょうが、N-VAN e:の二人乗り仕様は運転席と、その後方のリアシート(片側だけ)を組み合わせた2シーターとなっているのでした。

IMG_1680

続きを読む

噂のシングルシーター!N-VAN e: Gグレードは割り切りがスゴかった

オンライン限定グレードは運転席しか持たない一人乗り仕様だ!

IMG_6643

ホンダがついに軽商用EVをローンチ、発表時に話題にもなっていたようにシングルシーター・一人乗り仕様も用意するなどSDGs時代・カーボンニュートラルを目指す中での宅配業務に欠かせないといった商品企画になっている模様です。そんな一人乗り仕様、N-VAN  e: Gグレードの実車を見る機会ありましたので画像や情報共有しようというのが当エントリの主旨であります。



基本的にはHonda ON(オンライン販売)限定となるシングルシーター「Gグレード」の特徴は、外観でいえば黒い樹脂色むき出しのバンパー。ボディカラーはホワイトとシルバーの2色から選べますが、やはり白いボディと黒いバンパー、そしてキャップレスの鉄チンホイールが似合うと思うのは自分だけでしょうか。

ドアを開けると、たしかに運転席しかないのを確認。もともとN-VANは運転席以外はフラットに格納できるのがセールスポイントですが、さらに割り切ってシートを取っ払うことで積載性能をギリギリまで向上させているのが本グレードのキモ。しかして運転席については仕事場として不満なきようクッション性や乗降性をバランスさせた出来映えとなっているのも見逃せないところでは?

IMG_6645
 
そして快適性といえばオートエアコンが標準装備というのもうれしい部分かもしれません。続きを読む

さらばレガシィ。「L」の伝統はレヴォーグが受け継ぐ?

日本市場向けレガシィ アウトバックは2025年3月末の受注をもって終了。特別仕様車「30th Anniversary」を500台限定で販売。

20241008125717outback_30th_bodycolor_kasimiagold_nbg
カシミアゴールド・オパール

スバルのフラッグシップモデル「レガシィアウトバック」が生産終了と発表。詳しくはニュースリリースをご覧いただきたいのですが、レガシィアウトバック自体は2024年度いっぱいで受注を締め切るという明確な終了宣言が出たのでした。

そして事実上のファイナルエディションとして特別仕様車「30th Anniversary」を発表。こちらは500台限定で、2024年10月24日~11月10日の期間中に全国のSUBARU販売店で抽選するということです。

 

ちなみに、初代レガシィの誕生自体は、日本車ビンテージイヤーの1989年でありますが、クロスオーバーSUVのはしりといえる「アウトバック」は初代モデルが北米で発売されたのが1994年なので、たしかに今年は30周年。日本では初代はレガシィグランドワゴンという名前で、2代目はランカスター。2003年に初めてアウトバックの名前を冠しているので、国内的には21周年なんですが、まあそういう指摘は野暮ってもんでしょう。


続きを読む
記事検索
アクセスカウンター
  • 累計:

月別アーカイブ
  • ライブドアブログ